
適任かどうかは別として実は僕、今年から社会教育委員なんですよ。
で、留萌地方社会教育委員・公民館運営審議委員等研修会の集まりで今日は天塩町で会議です。
内容はパネルディスカッションと講演ですが非常に役に立った講演でした。
講師は「岡田マリアン」て方で現在は滝川市に住んでいます。
出身はアフリカの
マリ共和国で家族は遊牧民です。
ジャイカで来ていた日本人と結婚して23年前に滝川に来ました。
モチロン日本語なんて全然知らないし、日本自体を知らないに等しい状態だったようです。
今は、3人の子供の母で日本語もバッチリです。
沢山の楽しい話をしてくれました。
夏に日本に来たわけですが、だんだん寒くなってくるし木は枯れてある朝、カーテンを開けると一面真っ白でビックリしたそうです。
雪が降った訳ですが、その雪を手に取ったとき冷蔵庫と同じ状態なので
「このままでは死んでしまう。早く違う土地に移動しよう!」と思ったそうです。
その頃は日本語も四季がある事も知らなかったそうです。
あと、セーラー服が気に入り夫にねだったそうですが「あれは学生の着る物だから」と買ってもらえなかったそうです。
確かに妻が家の中で着てたら変ですね。
面白い話の中に沢山の子育てのヒントがちりばめられていました。
民族としての誇りがあるので身内の悪事は許さないし自制心が働くそうです。
また、家族には子供が沢山いて、子供が子供の面倒を見るので成人したときは出産と授乳を除いて、すでに子育てを経験しているそうです。
なるほどと思いました。
そして日本人との考え方の違い等を話してくれました。
こんな事があったそうです。
勉強がしたくて1年だけですが日本の学校に通ったそうですが、授業中の生徒が目立たないようにしていることが不思議だったそうです。
たとえば、授業中に自ら発言しない事。音楽の時間も元気に歌わない事。
結局、「出るクイは打たれる」事を怖がっているようです。皆と同じことに安心するようですね。
アフリカでは沢山の民族がいるのでいかに目立つかを考えるそうです。
それが自分達の民族の為にもなるし、他民族も目立とうとするのでその民族も理解できるそうです。
日本のような阿吽の呼吸ってヤツは単一民族の象徴ですね。
モチロンそういう日本の文化も大切ですが、コミニュティー能力を高めることも必要ですね。
色々な人種が集まるF1チームでは、技術よりもコミニュティーが大事だそうです。
自分の思っていることは声にして伝え、他人の声も聞く。
その中から答えを出すそうです。
ケンカ並みの討論はするけれども個人の人格を否定するものではないそうです。
例えば、「それば間違っている」と言っても「あなたを否定する」事とは違うのです。
だからこそオンとオフの切り替えが出来るのでしょうね。
僕もそう心がけたいです。
Posted at 2006/10/27 16:31:29 | |
トラックバック(0) |
平日 | 日記