それではKENWOODの彩速ナビMDV-X701を一年間使ってみた感想をレポートします。
ちなみに買ってまだ一年ですが、X701はすでに生産終了。
現在の彩速の主力商品は、後継機種の
X702(及び上位機種の
Z702)になります。
まず今までのナビに比べて良かったと思う点。
・ 今までのナビでは案内しなかったような近道を表示してくれる。
特に直近のオデッセイ時代とは、ルート検索の傾向がはっきりと違います。
地元でも今まで知らなかったような抜け道を表示してくれるのは面白い。
ただ抜け道もちょっと度が過ぎる場合があって・・・後述します。
・ 渋滞回避機能がある。(オートリルートしてくれる)
オデッセイ時代のナビはVICS情報で渋滞がある事は知らせてくれるけど
オートリルートはしてくれなかった。せいぜい手動で別ルート検索するくらい。
このオートリルートについても、後半で具体例を挙げて説明します。
・ SDカードに音楽CDが録音できる。
今どきは当たり前の機能かもしれませんが、これも今までのDVDナビでは無かった機能。
TUTAYAでレンタルするだけでどんどん音楽をチャージ出来るなんてなんて素敵♪
WRX時代から車内に常備していたCDケースが不要になりました。
・ 「KENWOOD MapFan Club」に加入すると地図更新が格安。
年額3600円の
「MapFanプレミアム」に登録しておくだけで
2019年まで5回の地図更新が無料!
オデッセイのGathersナビの地図更新が
一回20000円だった事からすると信じられない安さです。
ちなみにオデッセイの時は
「あと一年古い地図で我慢しよう」と言い続けて
結局最後まで一回も地図更新しませんでした。(^_^;)
・ スマホ連動機能が役に立つ。
スマホと連動させることで様々なアプリが活用できる。
「KENWOOD Music Info.」
上記のミュージックサーバー機能で録り溜めたCDの楽曲情報(曲名・アーティスト名など)を
ネットのデータベースから検索して一発で記録してくれるアプリ。
今の所、市販されているCDでは全て一発入力でした。
「KENWOOD Drive Info.」
スマートループ渋滞情報や駐車場満空情報を利用できるアプリ。
無料期間が終わってしまったのは残念ですが、
年間フルで契約しても2400円とリーズナブル。
正直な所私の地元のような田舎では(VICS情報では足りない部分を補填する形で)
スマートループ情報が有効活用されるような状況は殆どないのですが
都市部の方ならば契約しておいて損はないのではないでしょうか?
その他に住所検索などの文字入力を音声で入力できる
「VOIPUT」や
音声でダイアルできるハンズフリーフォン機能も搭載しています。
一方でちょっと不満な点はというと・・・
・ 交差点での案内が分かりづらい。
一応ちゃんと交差点の詳細図は表示されますし音声でも
「○○m先で右方向です」と
案内はしてくれるのですが・・・何故か微妙にわかりづらい。音声案内のタイミングが遅い?
曲がり角がわからず通り過ぎてしまう事が多々あるのです。
この交差点案内が分かりづらい問題はKENWOODも認識していたようで
現行機種では交差点や分岐点までの残距離と進行方向をわかりやすく知らせる
「ここです案内」という機能が追加されたそうなので、きっと良くなっていると思います。(*^_^*)
・操作体系がイマイチスマートじゃない。
X701に備わっているボタンは
「OPEN」「選局(±)」「音量(±)」「現在地」「HOME」と7つだけ。
その他の操作はすべてタッチパネルから行うようになっています。
例えば現在地を表示している画面から目的地を入力したい場合・・・
①
HOMEボタンを押す→現在地画面からHOME画面に切り替わる。
②
画面をタッチして左にドラッグする→目的地検索メニュー画面に切り替わる。
③
「名称」や「住所」など検索方法を選択する→やっと目的地入力画面になる。
・・・といった感じ。
タッチパネル方式は一見スマートなようですが
目的の操作に辿り着くまで手数がかかり煩雑になりがちです。
せめて
「目的地入力」くらいは専用のボタンが用意されていると良かったと思います。
なおこの点も現行機種では改良がくわえられているとの事。
機会があったら試してみたいと思います。
・ ルート検索があまりにも距離優先。
4月29日のブログの中でも、ルート案内が距離優先過ぎて
幹線道路に回り道した方が実は早く着くんじゃないか?という話をしました。
X701ではルート案内の自由度を増やすために5ルート検索が出来るのですが
その探索条件というが
「推奨」「距離」「高速」「一般」「高速/距離」という、よく分からない5つ。
大体いくつかダブっていて、せいぜい
「高速を使う」か
「一般道のみで行くか」の選択くらいしか
選ぶ余地が無い場合が多いです。これでは5ルート検索の意味がありません。
初めて行く土地などでは、当然
「推奨」ルートを選ぶことが多い訳ですが
これがほとんどの場合
「距離」と同じルート。細い路地へもバンバン案内します。
ここからは具体例を挙げて説明します。
先日自宅からフォレストアドベンチャーおおひらに向かった際の事・・・
この交差点でナビの案内は「直進」。
一見突き当りの丁字路のようですが・・・
一応よく見ると正面にも狭い道が続いています。
素直にナビの言うとおりに入っていくと・・・
対抗車が来たらすれちがえない様な細い路地です。
グッとスピードを落とさないと通り抜けられません。
じゃあさっきの交差点を右折するとどうなるかというと・・・
右折して数百メートルでまた突き当り。
今度はそこを左折してみます。
左折した先も広い道で対抗車との擦れ違いも苦じゃありません。
ナビの案内とどのくらいずれているかというと・・・
なんとさっきの狭い路地は青い矢印の通り
結局この通りに出てくるんですね。(^_^;)
地図で見るとこんな感じ。(進行方向は上から下です。)
このルートは地元に人間も良く利用する抜け道なんですが
他の車はみんな青線のルートの方へ曲がって行って
オレンジ部分に入ってくる車なんか一台もいません。
これは極端な例ですが、一事が万事。
別にこれはこれで5ルートの中にあっても良いのですが
ここから一段階
「幹線道路優先」のモードがあった方が良いと思うのです。
あまり宜しくない点ばかり強調してしまいましたが
一方で
「さすが!」と感心するような点もあるのです。
それが渋滞回避能力。こちらも実例で。
昨年のGW。大洗海岸に遊びに行ったとき。
帰りの北関東道は渋滞こそなかったもののかなりの交通量でした。
すると茨城町西ICの手前でナビから聞きなれないアナウンス・・・
「交通情報が更新されました。新しいルートを表示します。」
(というような内容のアナウンス。正確な文面は忘れてしまいました。)
どうやら下の地図のピンク色の部分で大渋滞になっているようなのです。
新しいルートは
茨城町西ICで高速を降りろというもの。
「ここから先はオール下道の案内か?」と思ったら、どうやらそうじゃない。
なんと
常磐道の友部SAにスマートICのゲートがあるから
そこからまた高速に乗って
友部JCT経由で北関東道に戻って来いという指示。
茨城町西ICから友部スマートICまでの下道はガラガラ。
お陰で最小限のタイムロスで見事渋滞を回避してくれたのでした。
素晴らしいですね♪
彩速ナビにして良かったと思った瞬間でした。(*^_^*)