たまたま、いつものDとは違うプジョーのDに行ったら、フランス車、プジョー車の魅力の1つである「猫足」について書かれた資料が置いてあったので、記事にしてみたいと思います。
・「猫足」について
〜フランス生まれのしなやかな走り〜
「猫足」って聞いたことありますか?
プジョーのクルマの乗り味を表すのによく使われる言葉です。
でも「猫足」ってなに?
知っていますか?
プジョーの「猫足」。
クルマ雑誌などでよく見かける言葉ですが、実はフランス本国では使われていません。日本のモータージャーナリストがクルマ雑誌で使い始めた言葉で、いつしか日本では、プジョーの乗り心地を表す代名詞となりました。
プジョーのクルマには、サスペンションが大きくストロークした時も安定して路面をつかむ特性やコーナー出口での安定した挙動を見せると言った、優れた特徴があります。
それを、高い所から飛び降りてもしなやかに着地する猫の足に例えたのが「猫足」です。
確かに、路面からの衝撃をいなしながら、しっかりと路面をつかんで狙い通りのコーナリングができ、軽快なハンドリングと優れた直進安定性を両立する、プジョーのクルマ特性を表現するぴったりな言葉なのです。
・「猫足が生まれたのはなぜ?」
では、なぜプジョーの「猫足」が生まれたのか。
そのヒントはフランスの道路事情にあります。
例えば、フランスの郊外は丘陵地帯が多く、直線ではスピードも出ますが、立木の根で舗装路が凹凸になっているところも多く見られます。
また、市街地には石畳の狭い路地やラウンドアバウト (環状交差点) もあり、旋回性能も求められます。そこでフランスのクルマに求められたのが、荒れた路面での高速性能と低速での市街地走行の両立です。
つまり、その答えは、、
「乗り心地の良さ」
「俊敏な走り」
「走行安定性」
フランスでのクルマづくりは、高速で走行する郊外の荒れた路面や市街地の石畳でも、路面の凹凸をしなやかに吸収し、かつ安全に走行出来るように足まわりがセッティングされているのです。
凹凸や石畳、曲がり角など、フランスの道路事情から、プジョーのしなやかな脚、しなやかな乗り心地、つまりプジョーの「猫足」が生まれました。
・隣国、「ドイツ車」との違い。
💡フランスの道路事情はプジョーの「猫足」を生みました。
では、ドイツの道路事情とドイツ車の特徴はどうでしょうか。
ドイツと言えば、アウディ、BMW、メルセデス・ベンツ、ポルシェ、フォルクスワーゲンなど、優れた自動車メーカーが多く存在します。
ドイツ車の特徴としては、頑丈なボディと安定したサスペンションの動きです。そこから生まれる堅実で安定性のある走行でしょうか。
そんなドイツ車を生み出したドイツの道路事情ですが、フランスとはまったく異なります。それは、ドイツ全土を網羅するアウトバーン (ドイツの高速道路) の存在です。
アウトバーンには、速度無制限区域と、速度制限区域があり、速度無制限区域では、時速200kmを超える速度で走行する場合もあります。
一方で速度制限区域では、時速100km〜130km程度に制限されるため、速度制限区域に入る際に強いブレーキをかけ、しっかり減速しなければなりません。
そんなドイツのクルマに求められたのが、優れた高速走行性能と、道路工事や速度制限による急な減速時でも対応できる走行安定性だったのです。
アウディ、BMW、ポルシェなど、優れた走行性能を持つスポーティなクルマがドイツで生まれたのは、ドイツならではの道路事情があったからなのです。
・プジョー車はトータルバランス重視の車体設計。
プジョーのクルマづくりと、サスペンション (ショックアブソーバー)。
プジョーのクルマの足まわりは、しなやかなだけでなく、スムーズなコーナリング性能、スポーツ走行も楽しめるという特性を持っています。
プジョーが作るサスペンション (ショックアブソーバー) の秘密。
伸び側の減衰力の前後輪バランスを巧みに調整する事で、ブレーキング時やコーナリング時の車体の姿勢変化を抑制し、正確かつ俊敏にさまざまな起伏や凹凸をクリアしていきます。
このこだわりがプジョーのクルマのしなやかさの理由なのです。
Posted at 2025/12/05 10:11:12 | |
トラックバック(0) | 日記