
今回は、これぞ80年代B級アイドルと言える・・・83年組の中でも特異な女の子です。
33 松本明子
1966年4月8生 (51歳)
香川県高松市出身
1982年 スター誕生第44回決勝大会で合格。
1983年 『♂・♀×kiss』でアイドルデビュー
当時はヒットしていた『アン・ルイス』のファッションを参考に結構派手ないでたちで登場するなど、力を入れて売り込みをするも、全くヒットしませんでした。
(オリコン131位)
その後は曲を出すも泣かず飛ばず。
本人は芸能ニュースのレポーターや、都内のスーパーでアルバイトをしながらのアイドル活動だったそうです。
当時通っていた堀越学園は3年間無欠席で皆勤賞だったようです。
これは芸能人としては、仕事がないという裏返しでなんですね。
ですがこれには、別の重大な事件が深く関わっていました。
アイドル活動中の1984年8月13日放送の、
『解決!ナイナイアンサー』
という番組で共演の片岡鶴太郎に、
『付き合っている彼氏をばらされたくなかったら放送禁止用語を言え!』
と脅迫じみた無茶ぶりをされ、悩んだ末に見事な放送禁止用語を3回も連呼してしまいます。
直後にディレクターに抱かれて画面から退場させられてしまいました。
これが有名なアイドル最大の放送事故
『四文字言葉事件』
です。
なかなかアイドルがそこまでする事はありませんが少し面白くて、でも無知で無垢な当時の彼女は、ある意味人一倍正直だったのかも知れません。
それ故に番組内で大人に弄られるシチュエーションに観る側が期待していたのだと思います。
この事件を期に、翌日から全ての仕事が白紙になり、以降約2年間完全に干されてしまいます。
これが影響して、結局堀越学園を無欠席通学の記録を残したのは明白です。
テレビ出演が解禁された後は、仲の良かった中山秀往に拾われる形で、バラエティにスイッチします。
事件後も変わらない歯にもの着せぬ語り口と、バラエティ受けするキャラクターで次第に人気を回復していきます。
1980年終わりには、『井森美幸』『森口博子』と共に『バラドル3人衆』としてバラドルの先駆者として活躍します。
また、1990年代に入るとモノマネ番組の常連になり、『松居直美』『斎藤ルミ子』『しじみとさざえ』と共に『女四天王寺』と呼ばれました。
しかし、残念ながら現在でも彼女には、
『下ネタ系要注意タレント』
のレッテルが貼られています(笑)
それだけ当時の『四文字言葉事件』が大ニュースだったかが判りますね。
シングル10枚
当時のアルバムはなし。
但し、マイコレシリーズなど、複数の復刻版ベストが出てます。
また、2013年には、自費でオリジナルベスト
『くてうてん』
を出してます。
唄はスター誕生出身者だけあって、安定した歌唱力があります。
唄自体もアイドルとしてはアップテンポで楽しい楽曲が多くて、意外と聴きやすいです。
聴くか聴かないかはあなた次第!
80年代B級アイドル度・・・95%
アイドルデビュー・・・売れない・・・事件・・・干される・・・バラドル・・・モノマネ・・・とB 級アイドルの王道です。
アイドルとして芸能界を去るのが良いのか、なにが何でも芸能界でしがみつくのが良いのか、考えさせられるアイドルです。
しかし知名度は抜群で、現在でも活躍されているのは、ある意味凄いですね。
おわり
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Posted at
2018/04/04 21:29:13