私の広島観

この夏で66年目だったんですね、原爆忌。
8月6日の出勤前、縁側で一服中ふと庭を見ると
ちょっと珍しい真っ白な朝顔が。








広島にとって、原爆の日は様々な意味で非常に尊く、重たいものです。

世界的にも稀な、実際の人々の生活圏に核兵器を投下されてしまった、
その被害はあまりに甚大で、被爆者の方々が口を揃えるように｢地獄絵図｣のようだったと…。


一面の焼け野原から、広島の街は本当によく逞しく復興できたと思います。
ですが、今に始まった話でもありませんが、被爆地としての発信といいますか
被爆地ゆえの見地に立った役目を背負うことが、正直かなり負担になっている気がします。

そして、こういう類はまさに東北の被災地の方々も感じていらっしゃるとは思いますが、
どんなに惨状を訴えても、実際の体験者とそうではない人との間では、かなりの温度差がある事実。





☆以下、8/17深夜追記＾＾；
…こうなってしまう予感はしていたのですが、やはりこのテーマは重すぎて手に負えず
あれからしばらくこの8月6日の意味について考えましたが、
一応ずっと広島人な私にも難しい話です。
(要するに話がまとまりませんでしたorz、ごめんなさい)

ただ、広島の体験とこの度の東北被災地のこれからの復興とを、
単純に同じように例えることはできないフシもあるとは思いますが、
それでもいつまでも負のイメージをひこずってはいけない、ということは共通するハズです。
それほど、広島にとっての被爆史は長期的に深刻だったからです。

具体的には、まずは原爆症の類の認定訴訟をめぐる件が未だに不安定で未解決だということ。
また、被爆された方々の高齢化による過去の伝承・継承問題も浮き彫りになってます。
そして、今や平和尊重が闇雲に唱えられてしまったことによるある種の広島の負の象徴か、
世界中から毎年大量の折り鶴が寄贈されるそうですが、もはや保管もままならず
かと言ってむやみに処理もできず、有効利用できるかなど。
(ちなみに、折り鶴については今年は恒例の元安川での灯篭流しでの灯篭に活用したそうです)



そろそろこの辺りで止めておきますが＾＾；、
先日図らずも半世紀ぶりに地元・広島でカープの公式戦が8月6日に繰り広げられた際の番組で、
年配の方が語った印象的な言葉を一つ。

『振り返ざる過去を顧みず、戦争を知らない人達が残ったらまた過ちを犯すかもしれない。』

実に重たい意見ですが、そんなのあり得ないと、言い切れますか？