
初車検前に車が故障し、同じころ東芝事件の報道が続いた。
じいは考えた。実は2つの事件は同根から派生した問題だったのではないかと。
根とは、《トップのための過剰利益の追求》だ。
ノートを買うとき・買ってから内装の貧弱さに驚いた。
一番は、サンバイザーだ。じいは紫外線や日焼けをを極端に警戒しているが、ノートのフロントガラスは大きく寝ているため正面からの太陽光・紫外線の侵入が大きい。UVガラスと謳っているものの太陽光は大量に差し込む。
ノートのサンバイザーは、軽トラと同じ長方形の板だ。汎用品を相当安く買いたたいた購買担当者の努力の跡が見て取れるが、太陽光は隙間から容赦なく降り注ぐ。サンバイザーが形だけのものになっている。
それはそれで悪いことではない。適正利潤の追求は当然だ。しかし、ユーザーとして言いたいのはそれがユーザーのためか、ゴーン社長のためではないのかということだ。
日本には昔から『損して得取れ』とか『売って悔め』(近江商人の教え)ということわざがある。
つまり、目先の損得ではなく、まず相手に利益を与え、信用を得る努力をして長く続く関係を構築して商売(企業)の永続性を考えなさいということだ。
ドイツ高級車御三家の隆盛をみるとき、まさにその通りだと思う。
これに対してアメリカ流は、自分が在籍中の今のみが問題であって、あとは野となれ山となれだ。
東芝は、日本企業であることを忘れて米流を選択した。日産は、全従業員が余りにもゴーン社長の方ばかり見ているのではないか。ユーザーには背を向けて。
初めて日産ユーザーとなって他社との違いも見えてくる。
走りが悪いわけではない。エンジンが悪いわけではない。それでも満足感が持続しない。他の人に日産ってすごくいいよって言い切れない。
消費生活アドバイザーという職業柄か、企業の目指す方向に肝心なユーザー視点が欠落しているように感じる。
Posted at 2015/08/30 18:04:34 | |
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