
今日の日経ダイジェストです。
『HV等に傾注した結果、既存G/Dエンジンの開発力が退化していた』
『新興国開拓戦略車エティオスがインドでは見向きもされなかった』
『(トヨタにとって)必要に迫られて決断した今回の提携』
『試されるのはトヨタの方だ』
トヨタ・マツダの提携について、『トヨタにとってメリットは少ないのではという声がもっぱら』という外野の声を聞き、規模だけで判断する上っ面野郎がいかに多いかあきれた。
最近のトヨタは世界一と言っても、米・中・インド等主要市場で伸びに勢いを欠く。デザインが退屈?と評される米では、フォードに追い抜かれ、クライスラーに追い上げられ、若者向けサイオン不振でマツダデミオにピンチヒッターを頼む始末。
エコカーの切り札としてHV・燃料電池車で先行したものの、ディーゼルやダウンサイジング等の既存エンジンの改良が進む世界の潮流の中で『ガラパゴス技術』化する恐れも出てきた。
そんな中で既存エンジンの改良で先行したマツダの技術を取り込むことはトヨタにとって非常に価値あることだ。スバルやいすゞに資本参加するのと次元が違う。アクアにスカイアクティブエンジンを載せれば燃費は確実にもっと伸びるのでは?さらに、HVにスカイディーゼルを載せたら、まだ伸び、排ガス対策も有利になるのでは?
世界市場で半数を占めるディーゼルをないがしろにしたツケも大きい。国内では完全にマツダに先行され、『なぜうちにはできないんだ』という豊田名誉会長の言葉に技術陣のショックが見て取れる。
デザインでも、米で退屈と揶揄されるトヨタに対して、マツダはデザインで世界3位と認められ、対照的だ。
一方のマツダも、虎の子の技術を10倍の規模の会社に提供するのだから、戦々恐々では?
ただ、共に環境対策・IT(ビッグデータ・自動運転等)対策等こなしきれない程の大きな課題を抱え不得意な分野は得意な会社に技術提携という形で『外注?』に出さないとやっていけないんでしょうね。共存共栄で両社とも大きく生き残ってほしいと思います。
Posted at 2015/05/18 15:10:21 | |
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