プリウスPHVにとって一番のライバルといえばこのクルマではないでしょうか。
前型20プリウスより排気量が増え、高速走行時の余裕が増えたエンジンと、信頼と実績のニッケル水素電池を積み、発売当初に爆発的な売れ行きとバックオーダーを抱えたのは記憶に新しいところです。
弊社もSグレードを2010年10月より所有しております。
マイナーチェンジ前のモデルとの比較なので、現在のモデルでは既に改良されている部分や、5万キロを超えた個体のため経年劣化した部分もあるかもしれませんがご容赦頂ければと思います。
外観・・・は基本的なフォルムに変更はありません。マイナーチェンジでバンパー形状が変更になり、PHVでは専用の加飾が増えています。ライトはディスチャージヘッドランプになっています(マイナー前Sはハロゲン)
テールランプのデザインも変更されています
一番の大きな違いがこの給電口でしょう。
室内。明るい色調だと印象が変わりますね
(上段:プリウスS(マイナーチェンジ前) 下段:プリウスPHV S)

ハザードボタンは赤いボタンに変更、A/Cスイッチの位置も変更されています
ステアリングも、ボタンの配置が左右から上下に変わってます。
慣れの問題だと思いますが、乗り継いだ人は戸惑うことでしょう
(上段:プリウスS(マイナーチェンジ前) 下段:プリウスPHV S)

革巻きハンドルはやっぱりウレタンより感触が良いです(ディーラーOPにて取付)
比較試乗してみてすぐ気づくのはEV走行領域の狭さです。
プリウスのEVモードは34km/hで解除されてしまう上、バッテリー容量も少ないのでモーターのみで走行できる範囲はごく限られます。PHVの場合は、充電されている場合はもちろん、HVモードへ移行した後でも、モーターだけで走行できる範囲が大きいのです。また、エンジンが始動する時の振動も、PHVではだいぶ抑えられた印象です。
PHVでちょっと気になったのが、モーター走行時や回生時に聞こえる高周波音です。「キーン」「キュー」といった感じの音で、プリウスではあまり気にならなかったです。
これがPHV特有のものなのか、個体差なのかはわかりませんが、よく聞こえる人にとっては耳障りになるかもしれません。
自分は慣れてきたので「こんなもん」だと納得していました
それ以外は、大きな違いを感じませんでした。プリウスという車の素性の良さをさらに伸ばしたのがプリウスPHVであると思います。
現時点でのベストセラー車であるプリウス。そのプリウスをベースとして、一歩先の時代を見据えたプリウスPHV。コストの高いリチウムイオン電池を搭載し、プラグイン関連の部品が増え、さらに充電設備の設置コストも勘案すると、現時点での単純な価格面からの比較では通常のプリウスに軍配が上がるでしょう。
では、プリウスPHVは今後どうすればいいのか。
リチウムイオン電池を搭載して、充電のみでの走行が可能なPHVのメリットを、もっと追求していくことが必要と思います。
それは価格面であり、バッテリーの容量(=走行距離)であり、家庭の100V電気機器との接続・連携にあると思います。
Posted at 2012/08/06 17:03:42 | |
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プリウスPHV | 日記