最近クルマネタが少ないので・・・(笑)。
左の画像は、ずいぶん前にご紹介済みのモノですが、現行SR(12SR/15SR-A)の空力特性をスーパーコンピューターにかけたシミュレーションデータ。パソコン用の壁紙としてオーテックのホームページからもダウンロードできます。
画像も加工してしまっているし、コレだけ見ても何がなんだかわからないと思いますが、フロント/リアともにダウンフォースを発生させていることがわかる図なんです。マーチみたいな形のクルマで、前後にダウンフォース(=マイナスリフト)を実現できているのって、実は世界的にも稀でして、これはSRを高速道路で走らせたことのある人ならナマで体感済みのハズ。
SRに装着されている空力パーツは、チンスポ、前後タイヤスパッツ、サイドシルプロテクター、リアスポ、そしてリアアンダープロテクター。12SRにはエアロレスの設定もあって、軽さを極めたい&シブくキメたい!という方にはそちらも人気ですが、今回はスポイラー付車の話です。
まずはノーマルマーチとSRのリアをジ~っと見比べてみてくださいね。
なるほど、チンスポとリアスポで『ガッ!』って押さえつけているんだろうなぁって感じですが、実はもっともっとディープなエアロ対策が施されてるんです。
今回のディープな話はリアアンダープロテクター。リアアンダープロテクターって、フロントからリアエンドまでのボディ下部のラインを整える、いわばデザイン処理的に装着されるのが普通、リアバンパーの上から貼り付けられている感じですよね。でもSRのリアアンダープロテクターはちょっと違います。あの大きなリアスポによって車両後部は下方向に押し付けられますが、同時にクルマの直後の負圧が上がります。この負圧を使って床下の空気を後ろに引き抜いてるんです。そうすると、床下の流速が上がり、クルマは下に押し付けられます。この効果を最大に活用するため・・・はい、ノーマルバンパーの下部をカットしてます。そのカットしたところをカバーし、形状を整えるためにリアアンダープロテクターが使われています。もう一度写真を見ると、ね! SRのほうがバンパーの上下寸法が薄くて床下がガッポリ開いているのがわかります。
もちろんココだけ類似形状にすればあの性能が実現できるわけもなく、スポイラーのサイズ/角度、フロントから流れ込むの空気の流量、スパッツでのコントロールとか、いろんなものが総合されてあの高速安定性を実現しちょるわけですヨ。
なお、空気には粘り気があります。床下の寸法を変えちゃうと、これらの特性はぜ~んぶチャラになりますのでご注意ください。 (* ̄ー ̄)ニヤリッ
ちなみに、同様の発想は、ライダー系のリアアンダーでもけっこう応用されてますので、オーテックのクルマを見かけたらいろいろ見てみてくださいね。
パソコン用壁紙、携帯待ち受けは
こちらから
Posted at 2006/12/04 19:24:20 | |
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