すて☆るび夫のブログ一覧

クリッカーさん。

http://clicccar.com/2016/01/25/350412/

文中の『A30』というのは、社内での暫定呼称です v（^-^）

見た目もプロトタイプなので、ご心配なくｗ

ポートは、磨きすぎちゃうと霧化しにくくなるらしいです。

なので、いい塩梅に磨く。

あと大切なのは気筒間のバラツキをなくすこと。

職人の手技の世界ですね～。



ご存知のとおり、オーテックには歴代の日産のレーシングエンジンを手掛けてきた職人がいて、蓄積された技術がある。　ルマンでポールをとった時のまさにそのエンジンを組んだ当本人が、今でも普通に仕事してて、その人が今回のエンジンもポート磨きます。　

でも、今回の車がまるっきりレーシングエンジンと同じかというと、もちろんそうではないです。

高度にチューンナップされたエンジンを扱えるドライバーが、それを手掛けたエンジニアの見守る中で走らせる、さらには、コースを混走している他のドライバーも技術とマナーを備え、何かあればマーシャルが駆けつけてくれるサーキットを走らせるのがレーシングカー。

今回の車はそうじゃなく、レーシングエンジンを開発したノウハウをもりこみつつ、通常のオーテックバージョンと同じく、普通に保証が付いて普通に乗れる（≒ズボラに乗れる？）、そんな車になります。　

これは、シャシーもボディも、いろいろ同じです。

ただ、たくさんは作れないので、限定車です。

これまでの記念製作車と違って、今回はお客様から対価をいただきますので、フツーのファクトリーカスタムとして作るのです（なので、超大変なんですｗ）。

普通の量産エンジンをベースに高回転化を図るので、回転系のブレ振動は徹底的に排除したい。　なので、いろいろやってます。

とはいえ、9000回転とか回すわけじゃないので、そこまでせんでも（ーー；　・・・って感じらしいですが、でもやるそうです。

コンロッドのビッグエンドは、メタルクリアランスをセットしたあとに、一旦ばらして再度クランクに組み付けられることになりますが、その際に、狙いのクリアランスを確実に再現するため、コンロッドボルトの締結力はクリアランスセット時の長さ（ボルトというのは締結すると伸びますので）と同じになるところまで締めるのです。トルクレンチで締結トルクを見るのではなく、マイクロメーターでボルトの伸びを見る d(^-^)