
昨日、季節外れの冷たい雨の中、筑波1000で開催された『
2011年EnjoyMプロ耐久&スプリントシリーズ最終戦』に参加してきました。
タイムアタックC(初中級)クラスにて、初コース・初参戦・初マシン・さらに雨、というコンディションにも関わらず、なんといきなり
優勝してしまいました! わ〜ぃ!(*´∀`)/
お借りしたのは、
グループN仕様のナンバー付き初代Vits。

パッと見、なんらフツーのVitsです。
中に入って、ようやくレースカーなんだとわかるくらい。

運転席側はバケットシートに付け替えられ、ロールゲージが張られていることがわかります。

インパネもロールゲージをインストールするために穴が開いてるのと、オーディオが外されているくらいで、パワーウィンドウも作動します。
出発時(AM4:00)、すでに雨。

雨だし眠いし、せっかく楽しみにしていたのに、テンション下がります。。。
身体に鞭を入れ、筑波サーキットを目指しました。
途中、柏を越えた辺りで突然「
ゆれくる」が叫びだしてちょっぴり
ドキリ。ヤダヤダ。。。

ほぼ予定通り、7時に筑波に着きました−。

着いたはイイけど、雨は全然止む気配がありません。
てか、寒い。。

ブリーフィングを済ませ、各自アタックに備えます。
私がエントリーしたCクラスは、初中級者対象のクラス。
とはいえ、みなさんのクルマ好き度がひと目でわかる、いわゆる走り屋系のカスタムが何かしら施されています。
そのエントラントは、フェアレディZ(Z34)、スカイライン(HCR32)、RX-7(FD3S)、180SX(RPS13)など、走り屋御用達のクルマがズラリ。
さらになんと
ロータス・エリーゼが
2台!
他のVits、マーチ、カプチーノに至っては、限界までお金を注いだであろう、カリカリにチューンされたマシンばかりで、その威圧感に圧倒されっ放し。
この時点で
「負けた」と
小さくなる私・・・
どんなに萎縮してても刻々と時は過ぎ、粛々とスケジュール通りにセッションは進んでいきます。
まず第1セッション。
台風のようなドシャ降りではなかったけど、コーナーというコーナーほとんどに水たまりがある、コースコンディション。
逆に、レースラインはあまり気にしなくてもよさそうです。
※写真はチェッカー後のアフターラップに撮影したものです
「クルマを速く走らせるためには、クリップを目指してタイミングよくガツーンと強くブレーキを踏んで確実に減速し、アウト側の縁石目がけてクルマの進入角を向け、いかに早くアクセルを踏み込める体勢に持ち込めるかどうかで決まる」
高校生の頃、将来を嘱望されつつ天に召された、故
荻原 光(はぎわらあきら)の
著書から学んだ、レースのセオリーを何度もイメージトレーニング。
がしかし、今回のVitsが履いていたタイヤはほとんど溝が残っておらず、ツルンツルン
すべります。
ギリギリまでブレーキを我慢し、いざガツンと踏むとすぐ
タイヤがロック。
当然
ステアも利きません。
減速してステアを切っても、LSDの働きにタイヤが負けて、アンダー出まくり。曲がりません!
アクセル踏めばアンダーが強まるばかりで、もーどうすりゃイイんだか四苦八苦。
そんな試行錯誤をしてる間に、第1セッションはあっという間に終了。
っと、ここで私、重大なミスを犯してしまいました。
ピットレーンの入り口を見逃し、
ダブルチェッカーやっちゃいました、、、

この後コントロールタワーに呼び出され、
厳重にお咎めを受けました。
ゴメンナサイ、、
だって初めてで、ホントわかんなかったんだもーん・・・(´・ω・`)
そんな10分間のセッションを5回走ります。
なにせ、初めてのコース+悪天候+借り物のクルマ、なので初めの2セッションは様子見で足馴らし。
第3セッションあたりから、みんな苦しいのか、他のクルマとのペースがあまり変わらない、あるいは遅いかも、ということがわかってきて、アタックを開始します。
とはいえ、ドライセッティングのままの私のVitsは、相変わらずアンダーとの格闘が続きます。
逆にハイパワー車やFR車は、パワーオーバーステアと闘っているようです。
第4セッションでは、各コーナーの攻め方がわかってきました。
ひとつひとつはうまく攻められても、なかなか1周全体をまとめられません。
いよいよ最終の第5セッション、やっぱり全部をまとめきることはできませんでした。

今回のVitsの場合、私にとっての鬼門は、上の4ポイントでした。
1コーナーをうまく抜けられると、直線に入る手前のクリッピングで、3速がレブリミットに達します。
が、左側に荷重が残っているため、4速に入れるタイミングを間違えると、バランスを乱すか、①へのブレーキングで失敗します。
②はイン側が完全に水浸しの池でした。
もともとクリッピングは最後の直角コーナーなのですが、①をクリアできてもアンダーが強い中では、②へのブレーキングポイントを正確に捕らえることが難しく、クリップに寄せられずに直後の短いストレートでスピードを伸ばせない、というパターンを繰り返しました。
③はほぼストレートと捉えてアプローチするのですが、肝心のブレーキングポイントに縁石があるため、一発でブレーキを仕上げようとすると縁石に弾かれ、挙動を乱します。
同時に③は、コース2000との仕切りの壁が間近にあるため、心理的にも圧迫感があります。
さらに④と合わせた大きな複合コーナーのため、目視で④のクリッピングを掴むことは困難です。
従って③のアプローチの時点で、④のクリッピングをイメージしながらのブレーキングとなるため、いくつもの注意点が重なります。
複合コーナーの難しさを改めて実感したと同時に、奥深い故、クリアした時には大きな達成感を味わいました。
耐久レースがスタートしてしばらくすると、表彰式が始まりました。
私は結果発表まで「あそこをもっとこう攻めればよかった」とか「もうちょっとでまとめられたハズの、あのラップが悔しい」など、自己反省会を開いてました。
「そして優勝は、カーナンバー21番、チームMプロジェクト、幸田選手」
えっ?!?! (゚Д゚≡゚Д゚)ナニナニ?
そもそも入賞など微塵も考えてなかったし、2位までの表彰だったので、完全に油断していた私。
何度も「本当に私?! 私ですか?!?!」と、聞く耳を疑ってしまいました。
一応証拠写真。(^^ゞ
一番下に「Timing and Results by SEIKO」と記されています。
エントリー11台・出走10台(うち4台ノックアウト)です。
(エントリー40は全クラスの合計)
そしてサンタに扮した、レースクイーンとの2ショットをパチリ☆
モロにタイプ♡ あまりに可愛いかったので「ワンショットお願いしてもイイっすか?」。

完全に小僧になってます。('∀`)♪
調子に乗った私は「電話番号聞いてもイイっすか?」。
さすがのお姉さんも、このリクエストには引きつった笑顔で、優しく答えてくれました。。。_| ̄|○ ||i
コース2000経験者の私は、正直なところコース1000を侮っていました。
(コース1000は、2001年のリニューアルまでミニバイク用)
予選と同様、タイムアタック形式のレースでしたが、期待値をはるかに上回る楽しみを覚えたうえに、勝利まで得られた、最高の週末となりました。
いや〜、レースって本っ当ーにイイもんですね!!!
by Tarmac 幸田望 at 筑波1000