この記事では、初めて機械式2WAYデフを使ってみた、
素人が、いつものように空気を読まずに、言いたい事、感じた事を、
気ままにぶっちゃけています。
感覚で感じた事を、そのまま文にしていますので、
ちょっと分かりずらかったり、間違った情報があったりするかもしれないので、
話半分に読んでくださいね。
ではでは。
まず、機械式2WAYデフを入れようと思った発端は、
一昨年、初めて走った筑波サーキット・コース2000。
そのコースを走った時に、トラクション不足を痛感しました。
ハイグリップラジアルをリアに履かせていなかったのもありますが、
直感でメカニカルグリップも、こういうサーキットでは不足していると思いました。
そこから機械式デフの情報収集です。
まず1WAY、1.5WAY、2WAYがあり、それぞれの長所、短所があります。
デフにもカーボンデフなんて話題になっていましたが、
コストと信頼性の点でそちらは却下。
デフ選びはクスコ、KAAZ、マルハの3社へ絞り、
そしてコストパフォーマンスの高そうなマルハに決めました。
スケジュールを合わせて、静岡のマルハさんへ持ち込み、取り付けをしてもらいました。
慣らし中は、チャタリングと振動が激しく
(サービスのチャタリングを抑えるケミカル?を入れませんでした)
交差点のゼロ発進右左折や、駐車場での切り返しなどに、
バキバキ、ガックンガックン!
まぁ「そんなもんさ」と思っていたから気には留めませんでしたけど。
助手席に乗る人はさぞかし不快かと思っていましたけど、
雨女様や、友達の女の子には「乗り心地悪くなったでしょ?」と聞いても、
「そんなことないよ」という拍子抜けする返答が。
逆に、車好きの男友達には「乗り心地悪い」だの、「壊れてる」だの、
言われたい放題(汗)
が、そのチャタリング、振動も、慣らしを終え、オイルを少し柔らかめに換えると、
一気に息を潜め、普通のロードスターと変わらない乗り味に戻りました。
走りの面では?
実は街乗り程度で、そんなにデフが入っている事を意識する事は、
ほとんど無いんです。ホントに。
車庫入れの切り替えし時とかに少しの振動はあったりしますが、
本当に気にならないレベル。
ただし、山道をスイスイと気持ちよくドライブしている時、
今までの感覚で走らせると、狙ったクリップポイントに付けられず、
タイヤ2本分ぐらい大きく曲がってしまいます。
これは、いままでノーマル状態で走らせていた時の、
私の運転癖?みたいな物で、アクセル・オフ・ターン、
(コーナーの前でアクセルを抜いてノーズを入れ、向きが変わったらアクセルオン)
を多用します。シフトダウンとアクセル・オフ・ターンだけで、
ほとんど用が足りる。そんな走り方。
スピードもあまり出ていないから、操作もゆっくりで良いし、
無駄にブレーキを踏まないから、スムーズな運転にも繋がるし。
でも、2WAYデフを入れてからは、このアクセル・オフでのノーズの入りが、
悪くなったように感じます。
感覚ではいつも通りノーズが入っているんですが、
実際には前述の通りタイヤ2本分ぐらい外を回っている。
つまりアクセル・オフの状態でもデフが効いて安定方向に処理しているから、
曲がりにくい(不安定にしずらい)という事になっていると思います。
そのあたりは慣れですので、そのうち気にならなくなります。
そして、先日のサーキット走行。
機械式2WAYデフを入れて初めてのモータースポーツ。
いよいよ本領発揮の舞台です。
ドライバーが、機械式2WAYデフ初体験なので、
どんな動きをするのか、サッパリ分かっていません。
ですので、走りながらロードスターと一所懸命会話をします。
コースを覚え、一緒のクラスの人の走りが分かり、
自分の立ち位置が見えてきて余裕が出てきたので、
徐々にペースを上げていきます。
さっきまで踏まなかったポイントからアクセルを開けていったり、
ブレーキングポイントを奥に持っていたったり。
その中で、初めてデフの恩恵を感じたのが、
1コーナーから2コーナーへの複合コーナー。
この2コーナーのクリップ目掛けてステアを切り込んで、
アクセルを今までよりも多めに。それこそ、自分の感覚じゃ、
「ヤバいんじゃないかな」ってぐらい踏み込んでいきます。
それなのに、狙ったラインをトレースできる。
むしろ、もう一本内側にだって切り込めそうなぐらいの感覚すら覚えました。
「踏んで曲がれ」「踏んで前に進め」
まさしく機械式2WAYデフは、アクセルを踏むためにあるんだな――と。
街乗りには必要ないだろうけれど、サーキットにはあった方が良い。
まぁ、無くても思いっきりサーキットを走れれば楽しいです。
でも、それより一歩踏み出してみようと思ったからこそ、
機械式デフを入れました。
あたらしい走らせ方が出来るみたいです。