
パーソナリティー障害と書くと、何のことやらってなりますけど、訳すと「人格障害」
精神医学においては、一般的な成人に比べて極端な考えや行為を行ったりして、結果として社会への適応を著しく困難にしていたり、精神病理学的な症状によって本人が苦しんでいるような状態に陥っている人を指します。 統合失調症などを併発していれば、病気と言う人もいますが、これだけだと、持続的に固定された性格異常という方が正しいですかね~
これがですねー ざっと思いつくのだけでも↓これぐらいあります^^ゞ
反社会性パーソナリティ障害 境界性パーソナリティ障害 演技性パーソナリティ障害 自己愛性パーソナリティ障害 回避性パーソナリティ障害 依存性パーソナリティ障害 強迫性パーソナリティ障害
気になる人は、一つ一つ検索して調べて下さい^^ゞ
一番有名なのは「強迫性パーソナリティ障害(強迫性障害)」かな? その中で多い症状は、手の汚れが気になり、手や体などを何度も洗わないと気がすまないとか、外に出ると病原菌がいるかもしれないので、外にも出れなくなというやつ。 重症になると、日常生活をまともに送ることができなくなります。
で、判明しずらいのが「境界性パーソナリティ障害」 男女の関係で、やっかいなのがこれです。 今まで付き合った女性・男性で、下記の項目が当てはまる人はいなかったですか?
<認知・思考>
1.物事や人物を、“白(善)”か“黒(悪)”かの『二分法思考(二元論的思考)』で認識して判断しやすい。 そのため、一人の人物の『良い部分』と『悪い部分』を現実的に認識することができず、『完全に良い人』か『完全に悪い人』かという両極端な評価になって、人間関係で衝突が起こりやすくなる。
2.完全主義思考が強いので、自分自身に対する評価は『完璧な成功している人間』か『脱落した何の取り柄もない人間』かという極端な自己評価になりやすい。 悪い方向に自分を評価すると、とことん気分が落ち込んでしまい、自己否定的な認知や悲観的な将来予測ばかりを持つようになってしまう。
3.自分の置かれている状況を『理想的な幸福・安心』か『絶望的な不幸・孤独』かのどちらかに偏って認知する傾向がある。 自分の生活状況や対人関係をポジティブに理想的なものとして認識している時には、ある程度、現実適応能力が高くなる。しかし、いったん自分自身を不幸な存在としてネガティブに認知し始めると、気分の落ち込みや自暴自棄な衝動性が激しくなり、現実的な社会生活・対人状況への適応が難しくなってしまう。
4.自分の失敗や不幸、怒りの原因を、自分以外の他者(外的要因)に転嫁する傾向が見られることがある(他罰傾向)。 反対に、自分の失敗や不幸、怒りの原因を、すべて自分自身に求めて自分を責め過ぎたり、自己否定的になることがある(自罰傾向)。 『他罰傾向』が強く見られる時には、自分の発言・行動・態度が他人に与える影響を推測することができなくなり、相手を攻撃して傷つけてしまうことがある。
5.客観的事実に基づいて『他者・状況』を的確に認知することが苦手であり、主観的感情によって『他者・状況』を認知しやすいので、どうしても『思い込み・決め付け・事実誤認』などの問題が起こりやすくなる。 相手の反応や言葉を『偏った色眼鏡』を通して見てしまうと、『相手は自分を否定(非難)している・相手の態度は自分を嫌っている証拠だ』というような思い込みに陥ることがある。
<感情・気分>
1.その時その時で、『気分(上機嫌-不機嫌,高揚・抑うつ)』が非常に変わりやすく、『感情(喜怒哀楽)』が極めて不安定である。数十分~数時間単位で気分・感情がコロコロと変化することがあるため、相手がどのような対応をすれば良いか分からなくなって困惑することがある。
2.『怒り・イライラ・不快・悲しみ』などの感情が激しくて、周囲を振り回したり傷つけたりして、無意識的にコントロールしてしまうことがある。 感情の発生・表現が急速であり激し過ぎて、自分でも自分の感情をほとんどコントロールできないと感じることがある。
3.ちょっとした相手の冷たい態度や批判的な言葉によって、自分が相手から永遠に見捨てられてしまうと感じる『見捨てられ不安』が急速に高まる。 一人で過ごしている時や大切な相手と喧嘩した時などに『見捨てられ不安』が異常に強くなって、その孤独感や疎外感に耐え切れなくなり、『自傷行為・逸脱行動(性的逸脱・物質依存症)』をしたい衝動的欲求が高ぶる。
4.自己像を定義するための『自己アイデンティティ』が拡散して、自分がどういった人間なのかが分からなくなり、人生の生きがいや楽しみを実感できなくなってしまう。『人生には生きる意味がない・自分には何の価値もない』といったネガティブな空虚感・虚無感に囚われて、気分が激しく落ち込んだり希死念慮が発生したりする。
5.他人の注目や好意を求める『自己愛の欲求・承認欲求』が強いので、『無関心・無視』に対して過敏に反応しやすく、相手に対して敵対的になったり気分がどんよりと落ち込んだりする。誰かが自分の存在価値を認めて保証してくれないと気分が落ち着かず、基本的に『自分自身の価値』を自分ひとりだけで認識(実感)することができない。
6.他人の愛情や承認を求める欲求は人並み以上に強いが、心のどこかで『どうせ自分は誰からも愛してもらえない・いつかは相手に見捨てられて孤独な状態になってしまう』というネガティブな感情を抱き続けている。人間関係に対する絶望的な寂しさ・分かり合うことの難しさを感じていて、『見捨てられ不安の増大』が『自己破壊的な衝動』と結びつきやすい。
<行動・対人>
1.『自己』と『他者』との境界線(区分)が揺らいでいるので、『適切な距離感(プライベート領域)』のある人間関係を築くことが難しい。精神分析理論では、自他未分離な幼児期の発達段階まで『退行』していると解釈することができ、他者に対して子どものような要求や感情を激しくぶつけることが多い。
2.精神的ストレスや見捨てられ不安が強まった時に、『リストカット・アームカット・オーバードーズ(過量服薬)』などの自傷行動をすることがある。
3.生きる意味や自分の価値が分からなくなり、『希死念慮』を抱いたり『自殺企図』を実行したりすることがある。『今から自殺する』と話したりメールを送ったりして、相手を脅したり自分へ関心を引き付けようとしたりする。
4.『精神的ストレスによる不快感』や『自己アイデンティティの拡散による空虚感』を和らげるために、衝動的な行動や依存症的な行動をすることがある。 衝動的(自滅的)な行動としては、『性的逸脱(安易な異性との性行為)・浪費・危険運転・挑発による喧嘩・自傷行為』などがある。 依存症的(嗜癖的)な行動としては、『ギャンブル依存・アルコール依存・薬物依存・セックス依存・過食症・盗癖(クレプトマニア)』などがある。
5.自分の思い通りにならない人間関係で、理不尽な怒りや癇癪(かんしゃく)を爆発させて、相手をこき下ろしたり、激しい口調で非難することがある。 怒るだけの理由が見当たらないのに、一方的な怒りや憎悪を相手にぶつけることで、それまでの人間関係がダメになってしまうことがある。
6.人生の空虚感や自己の無意味感を克服できるような『生きている実感・自己存在感』を得るために、敢えて危険な行動にチャレンジしたり、無秩序な乱れた生活(快楽志向のデカダンな生活)をすることがある。
7.上手くいっている『良好な人間関係』を破壊してしまうような『喧嘩・悪口・否定』を敢えてしてしまうことがあったり、修復不能になった『破綻した人間関係』をどうにかして復活させようと考え、執拗にその相手にしがみついたりすることがある。
8.他者に対する評価・態度が『理想化(褒め殺し)』と『脱価値化(こき下ろし)』で極端な落差があり、『相手の内面・意図』を自分勝手に推測して、相手の考えや心情を一方的に決め付けてしまうことがある。 相手の人格(性格)や行動を客観的に評価することができず、相手との適切な距離感や配慮を維持することも難しいので、対人関係における食い違いやトラブルが多くなってしまう。
堅苦しい文献なので、思い当たる節がある~~と気がつくように書くと・・・
貴方のことは、とっても好きと言いながら(ここが普通の人よりオーバーすぎる表現)相手から何げない言葉や行動で突然切れるw ひどくなると、暴力をふるうので、結婚して子供がいる場合には悲惨です。「私のこと好き?愛してる?」と、日常で何度も聞いたり、裏返し、何度も「別れる」を言ったり「死んでやると」とリストカットするのも要注意。
上記の項目が全部当てはまるような人なら、精神科医は「全力で逃げろ」というほど、厳しいものです。 最近では「桶川ストーカー殺人事件」の犯人が、この障害だったという説がありますね。
オリ自身、長く生きていますが、軽症な境界性パーソナリティ障害は3人、重症な人を2人確認できています。重症な1人は、知り合いの弟が付き合っていた彼女ですが、弟に金を浪費させるわー 浮気をバンハンするわー リストカット、オーバードーズするわー 無茶苦茶でした。
相方さんのこと「自己中心的でわがまま」とだけ思っている人・・・ 今一度、上記に思い当たる節がないか、注意深く読み返して下さい。
今日は、思いっきり重いブログになったな(笑)