
いつもの…
いい加減しつこいですね。
と、言いつつ、NO.10の掲載記事です。今週号は2000GTのリアバンパーのお話しです。
1960年代、国産車のバンパーといえば、クロームメッキのスチール製が当たり前。車幅いっぱいのサイズで車の前後をしっかり守っていた。
本来バンパーの役目はボディ本体を擦り傷などの接触から守ること。スチール製メッキバンパーは、ボディの鉄板よりもはるかに板厚のあるのが一般的。軽い接触程度ではメッキ表面に傷はつくものの、簡単には変形しないほど強かった。もちろんその分、重量も軽くはなかった。
ところで、トヨタ2000GTのリアバンパーは、当時の国産車のそれとは懸け離れた形状をしていた。まず、驚くべきことはバンパー本体がないのだ。『オーバーライダー』と称するゴム製のバンパーガードが装備されたもので、リアの左右の角はまったく守られていない。つまり、後ろの正面から『ドン』と当てられたら困るデザインなのだ。
2000GTよりも先に発売されていたトヨタ・スポーツ800も同様のバンパーを採用していた。しかも、黒いゴム製オーバーライダーの台座にはライセンスランプを組み込み、ボディに直接取り付けられている。つまり、大きな衝撃を受けるとボディまで変形する恐れがあるということ。ちなみにフロントバンパーは、多少のショックを吸収しボディを保護するようにスプリングを介してフロントフェンダーのバルクヘッドに取り付けられていた。
トヨタ2000GTは、高級GTカーということで実用性は最小限と割り切り、デザインを最優先にしたということだろう。当然、オーナーも運転には気を使うし、周囲の車も相手が高級車ということで、無用に接近することをためらったはず…だと!!
マガジンの記事を読むと毎回新たに知ることが多くて、引き込まれます。知っているようで、知らないことがたくさん。毎号驚かされます(^^;)

Posted at 2012/02/22 22:53:08 | |
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