
デアゴスティーニの組み立てシリーズトヨタ2000GTもNo.17まできました。
今週号のデザイン&メカニズムはスピードメーターとタコメーターのお話です。
2000GTのメーターは、メーターを覆うレンズ面を円すい形にして、光学的に無反射としていることだ。メーター本体はローズウッド製のインパネ表面より奥深く据え付けられ、ドライバーの視認性に気配りされている。
スポーツカーというものが、一般の人になかなか理解されなかった1960年代当初、最も説得力があったのが最高速度だろう。
本格的高速道路である名神高速道路が部分開通(栗東・尼崎間)する1963年7月まで、100km/hで走行が可能な道路は日本に存在しなかった。新幹線もまだ開通していなかったので、一般の人が地上で100km/hの速度を体験できるのは、せいぜい東海道線の国鉄151系特急「こだま」くらいだった。
そんな時代に誕生した2000GTのスピードメーターは、250km/hまで表示されている。1967年発売の国産車としては圧倒的な数字である。高速道路でも合法的に出せるスピードは100km/hまでなのだが、その車の高性能ぶりをアピールするには十分であった。当時発売されていた国産スポーツモデルのスピードメーターは180~200km/h程度だった。2000GTの公表最高速度は220km/h(前期型)となっている。
そして、タコメーター。エンジンの回転数を読み取りシフトチェンジのタイミングを計るとともに、エンジンの調子をみるのにもタコメーターは欠かせない。
2000GTのタコメーターは、9000rpmまで刻まれているが、イエローゾーンは6800rpm、レッドゾーンは7500rpmから始まる。市販仕様車のエンジン最高出力は、150ps/6600rpmで発生するので、このレッドゾーン表示は妥当なところだ。9000rpmまでの表示はレース仕様にチューニングし、タコメーターをそのまま使用する場合を見越してのものだったのだろ。
それと2000GTのタコメーター駆動は、現代の車に使われる電気式ではなく、機械式を採用。2000GTの3M型エンジンがクラウン用のM型エンジンを母体としていたからですって。
トヨタ車は右にスピードメーターですが、日産車は左と聞いたことがありますが、今もそうかな…?

Posted at 2012/04/12 22:10:07 | |
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