
若干の値下げがあったようですが 5月から出品されて以来 まだ買い手がいない
そんなトヨタ MIRAI Z エグゼクティブパッケージ 2021年式 走行3.3万km 栃木県 本体価格280万円/支払総額291.4万円の個体です
第2世代ミライの上級グレードで、モデリスタエアロとサンルーフ、純正20インチホイールを備えた装備充実車両となっています。
走行性能は、水素を燃料とする燃料電池で発電しモーターで駆動するFRセダンという成り立ちです。システム最高出力は約182ps(134kW)、最大トルクは約300N・mで、0–100km/h加速はおおよそ9.2秒とされています。車両重量はカタログ値で約1,950kg、駆動方式はFR、燃料は圧縮水素です。ストップ&ゴーの多い街乗りではモーター特有のスムーズな立ち上がりが得られ、高速道路では長めのホイールベース(2920mm)と相まって直進安定性重視の性格といえます。静粛性は燃料電池車ならではで、エンジン回転音がないぶん、上級セダンらしい静かな移動空間が確保されています。
ステアリングフィールと足回りは、FRレイアウトと20インチタイヤという組み合わせから、しっかりとした接地感と直進性を重視したセッティングが前提となる構成です。ホイールベースが長く、全長約4.98m・全幅約1.89mの堂々としたサイズであるため、取り回しはコンパクトセダンほど軽快ではない一方、高速クルージングや幹線道路中心の利用には適したキャラクターです。ブレーキ回生とフットブレーキの協調制御により、減速時のエネルギー回収も行われる構造ですので、慣れれば一定のワンペダル的な操作感で走行距離を伸ばす運転も可能です。
外装はプレシャスブラックパールのボディカラーにモデリスタ製のフロント・サイド・リアエアロを組み合わせ、純正20インチアルミホイールが装着された仕様です。サンルーフも備えており、実車は未来的なクーペスタイルのシルエットに加えて、ローダウン風の視覚的効果もあり、存在感の強い仕立てになっています。外装状態としては、フロントガラスおよびフロントバンパーの飛び石、フロントエアロやサイドシル下部の擦り傷、各パネルの線傷など複数の傷はあるものの、全体的には「複数傷はあるが全体的に綺麗」という自己申告で、年式相応の使用感に収まっています。
内装はZ エグゼクティブパッケージらしく後席の快適性を含めた上級仕様で、デジタルインナーミラー、JBLサウンド、シートヒーターとベンチレーション、ワイヤレス給電(おくだけ充電)などの装備が揃っています。シートにはシワなど使用感は見られるものの、タバコやペットの匂いは感じられないとの記載で、禁煙車かつペット乗車歴なしという点はコンディション面での安心材料です。ドア内張りの傷など細かな使用感はあるため、完全な新車感を求めるというよりは「きちんと使われてきた上級車」を前提に見るとバランスがよい印象です。
安全装備については、Toyota Safety Senseを搭載した現行世代のミライであり、プリクラッシュセーフティ(自動ブレーキ)、レーン逸脱警報・レーントレーシング系の機能、レーダークルーズコントロール等の一連の運転支援が用意されているモデルです。この個体自体も、ブラインドスポットモニターや全方位カメラ、ACC、車線逸脱警報などが装備一覧に含まれており、見通しの悪いシーンや高速走行時の車線維持などで支援を受けられる構成です。燃料電池車という特性上、駆動用バッテリーと高圧水素タンクを搭載していますが、これらはメーカーの衝突安全基準や多重の安全機構に基づき設計されています。
整備・状態面では、トヨタディーラーでの点検記録がR4/1、R5/6、R5/7、R6/1と複数回残っていることが明記されており、燃料電池車という特殊なメカニズムの車でも、正規ディーラー管理でメンテナンスされてきた履歴が確認できます。ブレーキパッド残量はR6/1時点でフロント約12mm台/リア約12mm前後と十分な厚みがあり、タイヤ残溝もフロント4.5mm前後、リア約4mm前後と、直近で即交換が必要になるレベルではない数値です。車検は2026年1月まで有効で、新車登録からの特別保証は2026年1月まで継承可能とされており、正規ディーラーでの法定点検を受けることで新車保証継承も視野に入る状態です。
特記事項としては、修復歴なしで、外装には前述のとおり飛び石や線傷、エアロ下部の擦り傷が散見される一方、ガレージ保管であることが記載されており、屋外青空駐車中心の個体と比べれば塗装面には有利な環境といえます。また、水素を燃料とする燃料電池車であるため、購入後の実用面では自宅や職場、生活圏に水素ステーションが十分にあるかどうかの事前確認が極めて重要です。ガソリン車やハイブリッド車と比べるとステーション網は限られるため、インフラとの相性次第で評価が大きく変わる点には注意が必要です。
この個体は、ゼロエミッションかつ静粛なプレミアムセダンとして、装備内容とコンディション、そして価格のバランスを重視しながら「次世代のフラッグシップ体験」を日常の足として取り入れたい方に向いた一台です。
Posted at 2025/11/30 11:01:51 | |
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