
最後は内装を見ていきたいと思います。
インパネは1996年の通常モデルのマイナーチェンジに合わせ、GT-Rも形状が変更されています。
当車は社外品に交換されていますが、ステアリングはエアバッグ付き4本スポークが標準で、当初は日産車共通の重ったるそうなデザインでしたが、96年の改良でスポーティなデザインに変更され、助手席エアバッグも装備されています。

ドアの内張りは後期型で赤系統に変更されています。
ドアには社外品のカップホルダーが追加されています。

シートは純正でバケットタイプです。
後期型で赤系統のものに変更されています。

メーターパネルです。
スカイライン伝統の水平ゼロ指針メーターで、カーボン調パネル採用でスポーティな印象です。
走行距離は18万km超えですが、2~3万km台の低走行車は新車価格超えが当たり前となっており、とても手が出せません。
ただ、低走行だから壊れないわけではありませんし、過走行でも良い車を見抜ければお得に買うことができます。
エンジンの始動動画です。
当車は社外品のセキュリティシステムが搭載されており、エンジンキーをACCにした状態で、所定のコードを実行しないとエンジンがかかりません。
GT-Rは世代を問わず海外人気が高く、盗難リスクも高いため盗難対策は必須です。

ステアリングはナルディ製のエアバッグレスタイプに交換されています。
交換でハンドルが軽くなり、応答速度が向上する以外にもメリットがあります。

駐車時に外せるので車両の盗難防止になるのです。
エアバッグが無くなることにより、衝突安全性は下がりますが、取り外せることにより、違う意味で安全性が向上します。

ペダルは純正のゴム製ですが、Rの文字が入るGT-R専用デザインです。

トランスミッションは5速MTです。
R34ではGT-Rのみ6速化されています。

オーディオは前愛車のV35スカイラインセダン350GTプレミアム(6MT)から移植したケンウッドU373が搭載されています。
オーナーはパトカー好きなため、その下には飾りで旧松下通信工業製サイレンアンプ、WF-115が装備されています。
同社製アンプは日産車への採用が多かったですが、2000年代以降はパトライト製が主流となっています。
マイクはパトライト製に変更されていますが、神奈川県警に配備されている4ドアオーテックバージョンも同様の組み合わせになっています。
オーディオスペースは1DIN分しか用意されていないため、エアコンスイッチが灰皿の位置に移設され、その横にシガーソケットが装着されています。
また、パトカー風な装備として、助手席Aピラーにフレキシブルタイプのマップランプが装着されています。
ちなみにR33GT-Rの交通覆面は埼玉県警に実際に配備されており、後期型Vスペックと4ドアオーテックバージョンが採用されています。

エアコン吹出口にはアペックス製FCコマンダーが装備されており、ECUのチューニングが可能です。

ルームランプはLED化されています。

ドライブレコーダーは神奈川県警にも採用されているユピテル製です。

助手席のリクライニングはダイヤル式で、後ろのレバーは後席へのアクセス用です。

後席は2人がけです。

足元の広さは補助席レベルで、体育座りに近い着座姿勢となります。
助手席に乗せてもらった印象としては、足回りが硬く、僅かな衝撃も拾い、乗り心地は良くないです。
また、バケットシートでシート高も低いため乗降性は悪く、車高が低いため街中では僅かな段差でもこする可能性があり、買い物で使うのも一苦労です。
車両を一通り見せてもらった後、運転もさせてもらいました。
交通量の少ない広い道でゆっくり走ったため、RB26の本領は発揮していませんが、出足からトルクがあり、意外にも発進しやすかったです。
そして、サーキット走行などでも使えるようブレーキが強力です。
普通の感覚で踏むと前のめりになります。
トラックやバスのエアブレーキもこんな感じなんでしょうね。
以前見せてもらったR33セダンは長距離を快適に移動するためのGTでしたが、GT-Rは疲れにくさよりも速く走ることを重視したスポーツカーという印象です。
普段馴染みの薄いスポーツカーというものが体験できたのは、車の知識が偏っている自分にとってプラスになったと思います。
当日は貴重な機会を与えてくださりありがとうございました。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2019/11/30 22:11:02