
3月26日午前9時20分 父が永眠致しました。
生前最後に会ったのは10日前、帰り際に昔父がNHKから桜の取材を受けて放送された動画を耳元で聴かせて「もうすぐ桜が咲くねんでー」と大声で言ったのが最後となりました。
26日9時過ぎに私の弟から電話、「呼吸と心臓が止まりそうやから家族の方来て下さい、て病院から連絡来たー!」と。 でもその10分後には亡くなり。私が病院まで行くには2時間かかるので全く間に合いませんでした。
前日は落ち着いてたのに急変したようです。
年末からちょうど3か月、その間寝たきりで意識もほぼ無く点滴のみの毎日。 表現が悪いですが顔は骸骨のように痩せこけてました。
26日の昼頃病院到着、父のお迎えへ。寝台車には息子が付き添いたいと、おじいちゃんと最後のドライブ、実家へ。
私達は弟の車、これが病院最後やね。何度も何度も来たけど‥
家の庭の椿が父の方を見るかのように綺麗に咲いてました。
とうとう居なくなっちゃったなあ‥
近所の方や親戚が次々と弔問に来ていただき賑やか時間をその日は過ごしました。
翌日は納棺師の方が二人来ていただきました。父の写真を見ながら綺麗にしていただき、骸骨のような顔からまるで生き返ったように元気だった頃の「あの父、あのおじいちゃん」に完璧に戻ったのです! 皆で大声をあげて喜び合いました、とにかく凄かった。 納棺師さん達に本当に感謝。
その後納棺、納棺師さんと色んなお話しをしました。昨年の夏から秋にみこちゃんを父に会わせてあげた事、昔から犬好きで施設に入ってから私を見るたび「家に帰ったらまた可愛らしい犬飼うねん、飼いたい」と何度も言ってました。
もう二度と家に帰る事はない、犬も飼えない、それを知ってる私は聞くたび辛かったのです。なのでせめてなんとかみこちゃんと会わせてあげる事はできないかと施設にお願いし嬉しい事に実現したのです。
納棺師さん「おじいちゃんの手を触れるのは今が最後になるかもなのでみこちゃんも触って貰って大丈夫ですよ(^_^)」と。 父と握手した後自ら棺に手をかけて離さなかったみこちゃん。
おじいちゃんが「みこちゃんも来てくれたんやなー」て喜んではるわ、と納棺師さん。
そして徐々に目をウルウル
ワンちゃんもわかるんですよ、悲しみとか。と言いながらご自分もウルウルしてきたと納棺師さんが目を潤ませていらっしゃいました。
翌日いよいよ葬儀、セレモニーホールへ向かう為に車に座った瞬間みこちゃんが私の膝へもたれかかり全身で悲しさを表現してる様子が‥ 皆でビックリ。
葬儀の打ち合わせ時にみこちゃんも一緒にお別れさせて貰う事は可能か聞きました、するとあっさりOKしてくださって全然大丈夫ですよー、て事でした。
写真が好きで趣味の域を超えていました。あとは文字を書く事も好き。施設では毎日日記を続けていました。
親族用の寄せ書きを準備してくだってました。
この写真は全て私が撮って父にあげた物。
みこちゃんの参列を快諾していただいたセレモニーホールの皆さまには本当に感謝申し上げます。
葬儀中は抱っこして一番前の席に座ってました、本当にお利口さんでスタッフの皆さんも常時「お利口さんやねぇ(^_^)」と声かけしてくださってました。
最後まで一緒にお別れ。
通常行くはずの火葬場がいっぱいだったので別の所へ、しかしそれは昔々に両親と幼かった息子と遊びに行った思い出の公園の隣。通過する道には綺麗な花達がたくさん迎えてくれてます。
到着した時皆んなで「めちゃくちゃ綺麗なとこやねー、桜も咲いてるし!絶対お父さんがここを選んだんやわー、桜を見たかったんや!」と。
ここはみこちゃんは入れませんでした、なので最後の焼香では息子と交代でみこちゃんをみる事に。私が先に済ませ振り返ると息子がいたので「えっ!?みこちゃんは!?」と。
なんとセレモニーホールのスタッフさんが面倒みてくださってるとか(゚o゚;; 息子に「僕がみてますから中へ入って下さい」と言っていただいたらしく。 この瞬間皆んなで爆笑、なぜならこのスタッフさんは本当にきめ細やかによく気がつきよく動く方なのです。それは母の葬儀の時からわかってました。 なので私達からすると、みこちゃんのお世話までしてくれはるんやとビックリなのでした。
すみませんでしたー、と走って行くと「いえいえ全然大丈夫ですよー、ずっと中見てはりましたわ(^_^)」と。
皆んなに笑いをくれたみこちゃんとスタッフさんでした。
ホールに戻って食事。
今回みこちゃんにとって初めての場所であり空気感が異次元の世界だったでしょう、そして知らない人や音がいっぱい。そんな中でも全く動じる事なくずっとお利口さんにしてくれていました。
そして父のお迎え。 桜が好きだった父なので皆んなで桜と撮ろう!って事で。
撮影が終わっていとこのお嫁さん達と喋っていたら父を抱えて私は号泣してしまいました、色んな事を思い出してしまうのです。高齢だから亡くなっても仕方ないとずっと思っていたのですが、いざ現実を迎えてしまうとそうはいきませんでした。 これで両親ともがいなくなった‥喪失感が半端なく寂しくて悲しくて。 泣いて泣いて。
一連の事が終わり実家に帰ってからも父との思い出ばかりが浮かび。 奈良に居るとその悲しみから抜け出せないので葬儀翌日に滋賀へ戻りました。 人生の一区切り、これからどうしようか、そんな事を考えてしまいます。
長文失礼しましたm(_ _)m
Posted at 2025/03/30 14:03:06 | |
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