12才のとき。貴方は、どうしていただろうか?
小学6年生。自分の夢をもっていただろうか?
12才のとき。
自分は・・・ただ漠然と過ごしていたな・・・
Perfume
メンバーは、今年度に20歳となる。実は3人とも大学生である。(ブログアップ時の2008年)
彗星のように突如、現れたユニットに見えるが、
実は、スタートしたのは、12才の少女時代からである。
9年前の2000年春。当時、3人は小学6年生。
志願したアクターズスクール広島の中で、前身「ぱふゅ〜む」は”自発的に”結成された。
(SPEED に憧れて歌手を目指す。この年にSPEED は解散。今年に再結成。すごい因果かと)
マスコミや音楽関係会社のオーディションで受かって、華々しいデビューをしたのではない。
なので当然、レコードデビューなど約束されていない。
人前で歌うのは、スクール内の発表会。結成時は、そこからのスタートだった。
平日は放課後に、土日も朝~夜まで「プロを目指して、ひたすら練習した」(本人TV談)。
努力の甲斐あって、スクール内のコンテストでは歌部門・ダンス部門とも賞を総ナメした。
実力を認められ!2002年、スクールの自主製作レーベルで、早くからCDデビューを果たす。
(そのスクールからのプロデビュー第1号。スクール側もいかに期待が高かったかがわかる)
スクール内では実力者だった彼女たち。だがプロとしては、所詮は地方発のマイナーアイドル。
自分達で手作りのチラシを配ったりしたが・・・お客の数を見て、現実の厳しさを思い知らされる。
「自分の親しか見てくれない状況から、どうすれば一人でも二人でも振り向かせられるか」
(インタビュー記事より)
その決意が、彼女たちの原点だった。
デビューしたものの、マイナーな「ご当地アイドル」として、地元・広島だけの出演だった。
住宅展示場でのハーブの寄せ植え、マグロの解体ショー、とかイベントのコーナーで。
2003年、まだ幼い中学生3人組は、親元を離れ、いよいよ上京する。大きな期待を抱いて。
東京のステージに立つ!出世といっていい。そしてインディーズレーベルでCDをセールス。
・・・しかし売れず。
(売れなかった理由は・・・
当時の3人の写真を見れば、納得する。正直、可愛いとはいえない。アイドルとしては致命的?
いや考えてみれば、そもそも、オーディションで、カオで、選ばれて、出てきたのではない。
プロを目指して組んだ仲良し3人組であり、歌とダンスが評価されてデビューしたのだから。。。)
それで終わらない。
2005年、ついにメジャーデビュー。まともにショップに、自分達のCDが発売される。
このときから、中田ヤスタカ氏による本格テクノポップ路線へ転換、期待は膨らむ。が・・・
「レコード会社のえらい人にあいさつにいったら、“先はどうなるかわからないから、
それぞれ今後のことを考えておいて”みたいなことを言われたんですよ!」
「“いい思い出になると思うよ”とか! 帰り道、3人ですごく怒っていました」
(雑誌インタビュー記事より、本人談)
しかし現実は厳しい。。。
歌うのは主に、ショッピングセンターやショップでの無料ライブ。で、無料ライブでの定番の挨拶は
「私達、Perfume といいます。名前だけでも覚えていって帰って下さい。よろしくお願いします(ペコリ)」
また、デビュー当時から変わらず、自分達でチラシを自作し、本人達自らが路上でチラシ配りもした。
・・・こうして中学生・高校生の日々を送る。
「いつ歌手として捨てられ、広島に戻されるか分からないから~」と、受験して4年制大学にも進学。
”見た目の第一印象が全て”で売り出す、アイドル歌謡界では、異例の長~い下積み時代である。
(メジャーになれた今でこそ、下積みと呼べるが、現実は「いつも崖っぷち」(本人TV談))
普通は、利益(商売)を目的に、企業側がオーディションで選考して、お互い見ず知らずの少女達で
アイドル歌手は作られる。そして勿論、企画と予算が用意され、プロモーションで人気を作り出す。
・・・Perfume は違った。
プロになることを志して、小学生から有志で結成した、仲良し3人組である。その志と、結束力。
「いつも崖っぷち」な毎日を、大人でもツライ状況を、齢10代の3人が乗り越えられたのだと思う。
そして、大手プロダクションのアミューズに所属するPerfume だが、殆ど宣伝投資はされなかった。
(会社で企画&オーディション選考したのではないし、ヒットもないので、予算がなかったのだろう)
昔は卒業した芸能スクールのTVCMに起用されていたが、この頃にはそのCMさえ呼ばれない。
それでも彼女達は、各地で小規模ライブを、地道に、地道に続けた。。。それが実を結ぶことになる。
ネットの口コミ等で、徐々に徐々に・・・人気が広がっていった。こうして活動が継続していくのだった。
そこには、従来のアイドルの、売り手側からのプロモーションによる、言わば作られた人気ではなく、
視聴者側による YouTube の投稿動画を機に、ファンの裾野が広がるという新しい波が起きていた。
勿論その人気は、声優やアニソン曲を唄ったりとか、ヲタ系ファンに媚びるようなマネはしていない。
ヒット曲のない状況下でも、3人は弱さを見せず、「プロの歌手になる」という初心を貫いたのだった。
勿論、努力だけで生き残れる世界ではない。結果を出さなければ、当然解雇になる・・・。
メジャーデビューしてシングル3枚を出した後、1stアルバムが発売される。
タイトルは『Perfume Complete BEST』・・・最初のアルバムでありながら「完全ベスト盤」。
同じ事務所の他のアイドルグループ達が、同じくBEST盤を出して、契約を打ち切られていった中、
いよいよ終わりか?のウワサが絶えなかった。・・・が、前述の地道な活動が、実を結ぶことになる。
Perfume が全国的に名を広めることとなったキッカケは、2007年。デビューから5年後。
曲『ポリリズム』でのCM出演で、テレビに露出したこと。AC公共広告機構のCM。
自分もコレで、初めてPerfume を知りました。(しかし、それでもマイナーなCMだね)
そのCM出演は、所属事務所やレコード会社の売り込みによるものではなかった。
歌手:木村カエラが、Perfume の音楽を気に入り☆、自身のラジオ番組において
なんと異例の、4週にわたって、無名のPerfume の楽曲がヘビーローテーションされた。
この放送を偶然に聞いていた、CMディレクターの耳に留まり、起用のきっかけとなった。
・・・なんと自分達の歌の力によって、めぐり巡って、勝ち取ったものだった!
特筆すべきは
そのときのPerfumeは、地上波(テレビ)にも目にしない、地下(小規模ライブハウス)で歌う
長くヒットすらないアイドル歌手(この時点で笑われてもおかしくない存在)であるのにも関わらず、
木村カエラは、そのラジオ番組の中で「これからきっと、この人たち、もう大ブレイクする」と予言し、
起用したCMディレクターは、TVの取材インタビューで「多分、潜在能力がかなりある」と評している。
・・・つまり、決して幸運だったのではない。そう、彼女たち自身に、チャンスを掴む力があったのだ。
CM出演を機に、火がついた!単独有料ライブは即日完売し、なんとロック音楽イベントにも出演!
スクール時代からずっと練習していた3人。外見の可愛さだけで売り出す、素人アイドルとは違う。
「コレがアイドル?」その既成概念を打ち破る、音楽★、ダンス★、ライブはもっともっとスゴイ★
こうして、ヲタ系趣味とは違う、幅広い世代、女性にもPerfume は支持されてきたのだった。
ちなみに。個性的なダンスが特徴的なPerfume。
その振り付けの先生は、彼女達がスクール時代からずっと振り付けをしていた女性である。
スクールの常勤講師をしていて、当時プロとしてまだ実績のない新人であり、決して著名な先生
に依頼しているのではない。プロデュース面でも、Perfume がお手製なグループかがわかる。
また、中田ヤスタカ氏のプロデュースや、テクノポップというコンセプトありきのグループでもない。
テクノポップというコンセプトを打ち出すずっと前から、中田ヤスタカ氏の曲でリリ-スしているし、
ヒットもしていない。Perfumeが紆余曲折の長い活動の中で、まとった一つの要素に過ぎない。
12才の少女達が、自主的に結成してから8年・・・2008年。
満を持して、初のCM曲『ポリリズム』を収めたアルバム『GAME』発売!~大ヒット★オリコン1位!
テレビ出演がイッキに増えた。ファンの数もイッキに増えた。純粋に、自分達の力だけで。
しかし。彼女達に
おごる気持ちはない。「ありがとうございます」・・・ライブで、お客に感謝の気持ちで涙を流して。
着飾る気持ちもない。「○○~じゃけん(広島弁)」・・・ライブで、今も素の広島弁で会話して。
そう。ただ、ひたむきに。。。
そして遂に。
武道館での単独ライブ★~レコ大のアルバム賞受賞★~紅白に初出場★
・・・デビューして最初のレコード店でのプロモ・ライブがお客2人だった、幼い少女3人組が。
・・・商売・儲けしかアタマにないオトナ達に相手にされなかった、中学・高校生の少女達が。
・・・学校のクラブ活動ではない、プロ活動である自覚を忘れず、練習と地道な努力を続けて。
・・・SPEED に憧れてはじめた夢を追い求めて・・・9年かけて、遂に!ココまで登りつめた。
12/31 今夜の NHK「紅白歌合戦」(19:20-23:45)に、Perfume は歌います。
(曲順は
コチラ)
12才の少女たちの夢。
今年は是非、紅白歌合戦を見て、Perfume の歌だけは聞いて欲しい♪
このブログを読んで頂いた皆さまに、そう願います。
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主な参考文献:
Wikipedia より