先日届いたドライサンプポンプ。
まぁ中古だし、使う前に一応中開けてみないとね~って事でちょっとイジイジ。
本体を止めてるボルトはトリプルスクエアキャップだけど、工具がまだ無いんでバラせるフィッテイング関係から外してみる。
フィード側のフィッティングがガッチガチに締めてあってビクともしねぇ…。
ナットの角も元々舐めてるし、もしかすると半永久タイプのネジロック塗ってあるかも。
無理して外してぶっ壊すのもヤなんでこのままで。
本当はフィード側はAN10で行きたかったんだけど、最悪外れない場合はAN12→AN10アダプターかな~?
調整式レギュレーターは固着も無くすんなり回った。
もちろんインチネジだが、手持ちのインチ用ヘックスはこんなショボイのしか持ってない(泣
部品構成はこんな感じでいたってシンプル。
設定リリーフ圧になると、バルブがスプリングを押し下げて、パイプの周りに開いてる穴を開放。
アウト側ポートからイン側ポートにオイルをバイパスして戻してやる事で油圧の上限をコントロールする。
まぁ純正Egと基本の仕組みは同じ。
ただスプリングのプリロードを調整式にしてリリーフ圧を任意に設定できるようになってる。
純正ポンプのシム増し油圧UPのシムの厚みを外から調整出来るって感じね。
フィード側のブロックに一体にせず、任意の位置にレギュレーターを設置できるセパレートレギュレーターもある。
まぁ調整しやすい所に設置出来るってだけで、配管の接続部が増える事を考えるとデメリットの方が多い気がするな~。
フィードポンプの方はこんな感じ。
じゃお次はスカベンジ側のフィッティング外したポート穴から中を確認してみよう。
一番後ろのポート穴から。
うんポンプローター見えるなw
やはり思ったとおり、アルミ地の部分がポートのブロック、レッドアルマイト部分がローターハウジングになってる。
そして、、
セカンドセクションのポート穴覗いたら、、、
うんポンプローター見えるね…
って
アレ??
上の画像のポートから見えてるのってサードセクションのポンプだよなぁ?
一番後ろのポート穴から見えてたのと同じローターだよな~?
ん~~~~~~~~~~???
外接ギア式のポンプならクロスフローで排出側は繋がってる場合もあるけど、ジェロータポンプの場合も同じなのか??
で、セカンドセクションのポート穴からセカンドポンプのハウジングの方見たら、、、、
え??
単なる壁なんですけど??
本来は指で指してるハウジングのポンプローターからのポートがあって、ローターが見えてないとおかしい。
つまり、、
現状、オイルの流路はこんなおかしい状態になってる。
え?
ちょっと待って?
じゃセカンドセクションのポンプは入口も出口も無いって事??
これじゃ2ステージじゃん!
そしてふと気付いた。
良く見たら、ポンプハウジングの部分、センターのスカベンジのだけアルマイトが妙に鮮やかなんですけど、、。
アルミのアルマイトって、熱が入るとだんだん色がくすんでくる。
と言う事は、、、
あとこれ。
来た時から何だろうとは思ってたんだけど、セカンドセクション以外のハウジングに白いマーキングがされてある。
おいおいおい、、、、、
何か、、、、、、
一気に胡散臭くなってきたぞ、、、、、
このポンプの出品者、他にもレース用部品出品してるし、評価も問題なし。
説明文にノークレーム/ノーリターン/ジャンク品の表記も無く、自信満々に「3ステージドライサンプポンプになります」「エンジンブローはしてないようです」なんて書いてたから、ある程度知識のある人が問題ないモノを出品してるんじゃないかと判断したんだが、、、
これは…かなりヤバいですよ、、。
て事で、イチからポンプをチェックし直したら、、、、
驚愕の事実を発見してしまいますたorz
コレ。
前から見たポンプ。
気付きませんか?
じゃコレでどうですか?
まだダメな人向け、、
はい。
これでもう答え出てる。
4AGを含め一般的なエンジンと言うのは回転方向がフロントから見て時計回りになってる。
中には逆転エンジンもあるけど。
このポンプ、、、
リバースタイプで4AGには使えませんオワタorz
もう泣きたい、、
今思えば出品画像に側面の画像が無かったんだよ、、、
ソレがあったらシャフトの偏芯方向から気付けたんだが、、4AGに使う為って書いてたからまさかリバースタイプだとは…orz
本来、内接ポンプの場合、、
時計回りのエンジンに組み合わせるポンプならこうでなきゃいけない。
前から見て右に偏芯してるのが正解。
ハァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~…。
確かにオプションとしてリバースタイプのポンプは存在する。
しかし、エンジンマウントタイプのドライサンプポンプは何の注釈も無い場合はフロントから見て時計回りがデフォルト。
これは右マウントでも左マウントでも同じ。
しかし…リバースタイプならリバースタイプで、どこかに刻印とかあっても良いようなモンだがなぁ、、。
ここでピーンと来た。
このポンプ、、
もしかして、、、
元々右回りだったポンプをシャフト前後入れ替えて逆転にしてんじゃね~の?
さっき気付いたスカベンジ側のポートがおかしくなってる件から、セクションの入れ替えで出荷状態からバラしてるのは間違いない。
つまりシャフトも、、怪しい。
で、調べたら、、、
今の状態でリア側になってるスカベンジの端のポートブロックに何やら回転した痕跡が、、
コレほぼビンゴでしょ。
本来、メーカー出荷状態だとこうだったんだよ!
これなら右回りだし!
そして、フィードポンプがフロント側にある珍しいレイアウトなのも辻褄が合ってくる!
元々フィードポンプは普通にリア側だったんだよ!
さらにそれを裏付けるのがコレ!
今フロント側になってるフィードポンプの端。
謎のネジ穴がいくつも開いてるんだが、
シャフトの後端が6角穴になってるのと組み合わせて、回転する他の部品を組み合わせて拡張出来る様になってたんじゃね~の?
フロント側のブロックにネジ穴あっても、ポンププーリーが付くから何も取り付け出来ない訳で、この解釈の方がシックリくる!
さらにコレ!
見て欲しいのはマウントプレートのメーカーロゴ!
この前ネットで見つけた同シリーズのポンプと見比べると、ロゴの方向が逆になってる!
さらに付け足すと、
指で指してるマウントプレートとポートブロックが今の状態だとちぐはぐに組まれてる!
これがそれぞれ逆の位置関係なら、セカンドセクションのスカベンジもポートと繋がって機能する。
3ステージなら本来そうだったハズ。
まだ、バラしてないから分かんないけど、、
もし本当に内部のシャフトのキー溝位置なんかがうまく合って前後方向を逆に組めるんだとしたら、、
このポンプはもともと普通に時計回りするエンジン右マウントのポンプだと言う事になる!
そして、シャフト組み換えで逆転を直せたとしても、、エンジン右マウントだとどっちみち俺は使えないorz
マウントひっくり返せば良いじゃん!…と思うかも知れんが、シャフトが通る穴はハウジングの断面に対して偏芯してるだろうから裏組みは恐らく無理。
マウントプレートだけ仮にワンオフで左マウント用を作れたとしても、、、
今度はフィードポンプのポートの向きが問題になる。
はい、フィードポンプのイン側のフィッティングがエンジン側に向いちゃって使えないorz
あ~…ここさえ一般的なポンプと同じように真上/真下にポート向いてたらマウントプレート造り直しで使えたのに…orz
まぁシャフトが本当に逆組み出来たらの話だけどね。
あと、、
今の組み方では何の意味があるのか(マウント位置換えたかっただけ?)センターハウジングは殺されてる訳だが、、、
俺の読みでいくと、、、、
これ最悪な結果になるかも知れんな~orz
俺の危惧してる状態になってなかったら、組み直して右マウント用ポンプとしてオクに流せるんだが、もしかすると本気でゴミになるかもしれんこのポンプ。
ひとまずバラさないと、シャフトの逆組みが本当に出来るのかどうか?センターハウジングはどうなってるのか確認しようが無いんで、、
今日仕事帰りにアストロ寄って、、
トリプルスクエアのビットセット買ってきた。
どっちに転んでも俺はこのポンプ使えないからかなり凹んでるのは確か。
しかし、
もうここまで来たらとことんこのポンプの謎をあばいてやろうと!
ジッチャンの名にかけて!!!!
あ、ウチの亡くなったじいちゃん普通に農家の百姓でしたが…何か?