東京郊外の観光スポットである青梅は、これまでに奥多摩方面からの帰り道に1、2度通過したことがある程度で、ほとんど馴染みがない街だったので、先日の冬晴れの穏やかな日に、パワースポットと言われる御嶽神社ともに回ってきた。
青梅は、CatDogさんのブログに「
もう日本に数人しかいない、青梅在住の映画看板絵師が書いた看板が商店街に並ぶ」とあったが、実際に行ってみると青梅駅近くの旧青梅街道沿いのいたる所に古き良き時代の映画看板が掲げられていて、その一角は時代をトリップしたシネマ・ストリートになっていた。
車を降りて、早速、通りを歩いてみると、途中途中でいろんな猫に出迎えられた。
ニャジラの看板もさることながら、その左隣のお店の看板が何とも味のある画で、たまらない。
そして映画看板の数々。
青梅市は町おこしとして、青梅在住の映画看板師である久保板観氏の作品を、街中に展示しているとのことである。
以下に写真のあるニューシネマ・パラダイスは、私にとって忘れられない映画である。
1989年に日本で公開されたこの映画は、当時、銀座にあるシネスイッチ銀座のみで上映されたものである。
特に映画好きという訳ではなかったが、何故だかこの映画のCMに惹かれるものを感じて、銀座まで観に行った。
そして迎えたラストシーンは、エンニオ・モリコーネの音楽と共に頭の中に深く刻みこまれ、忘れることのできないシーンとなっている。
最後はとめどなく涙があふれ、映画が終わっても恥ずかしくて、しばらくは席を立てなかった想い出がある。
それ以来、あのメロディ(愛のテーマ)を耳するだけで涙腺が緩むという後遺症は、今でも残ったままである。
赤塚不二夫氏が若い頃に映画看板の仕事をされたことと、久保板観氏のファンだったということもあってか、通りにはこのように赤塚不二夫会館がある。
路地裏に入ると、このようなモニュメントが。
そしてさらに歩くと、青梅線が見えてきた。
余韻を残しつつも、次なる目的地の御嶽神社へと向かった。
ケーブルカーで御岳山に向けて発進!
標高800mを超えるとなるとさすがに雪が積もっており、周囲は以下のような雪景色。
しかし、この時期は空気がとても澄んでいて、遠くまでかなりクリアに眺望できる。
誰が創ったか雪のモニュメント。
そこから御嶽神社に向かって歩き始めるが、案内板には所要時間は25分とある。
山林を抜けると、雪を纏った家屋が見えてきた。
そしてさらに歩くと、結構な勾配が(そりゃ山ですから)。
登りきると食堂&土産物店ストリートに出たが、青梅の路地裏を思わせるような雰囲気で、いい感じ。
行楽シーズンともなればお客さんで結構賑わうのかと思うが、この日はチラホラ程度。
通りを抜けると、また、ド~ンと急勾配が準備されていた。
結構、息も上がってきたよ。
ハァ、ハァ・・・。
ようやく、(虎の穴じゃない)御嶽神社に到着。
ハァ、ハァ(情けな)。
「何じゃ、お前、そのざまは!」と、活を入れられている気がする。
ここでパワーを注入し、帰路へと向かった。
もしケーブル切れたら、って思うと、ちょっと怖い。
1月に入ったとは言え、まだまだ日は短く、陽が傾くのは早い。
冬は昼時間が短いせいで、休みをちょっと損している気分。
この周辺もまだまだ魅力的なスポットも多く、時間をかけてまたじっくりと観てみたい。
Posted at 2015/01/20 01:25:24 | |
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