いつものようにYouTubeを見ていると、ジャズ風にアレンジされたトルコ行進曲のピアノ演奏の動画が目にとまった。
近藤由貴さんというクラシックのピアニストによる演奏で、普段はクラシックは聴かないものの、高校時代に友人の影響でちょっと背伸びをしてジャズも聴いていたこともあって、しばらく聴き入っていた。
そして、他の演奏も見ているうちに実際の演奏を生で聴いてみたくなり、調べてみると、5/3に東京の豊洲で開催されるカプースチン祭りというコンサートで演奏されるということが分かった。
カプースチンて全く聞いたこともなくて、なにソレ?って感じだが、ロシアの作曲家でクラシックとジャズを融合させた作風であり、そのカプースチンの曲を広め、愛好家どうしのつながりを深めるために、このコンサートが数年前から開催されているそうである。
演奏者は日本の9人のピアニストで、近藤由貴さんはそのうちの一人である。
以下の動画はカプースチンの曲を演奏したものであるが、超絶技巧曲と呼ばれる範疇の曲で、旋律の面白さもさることながら、あたかも別の生き物であるかのように鍵盤の上を躍動する指の動きに、思わず目が釘付けになってしまう (@_@)
こりゃ見に行くしかない!
当日は東京駅で降り、まずは銀座辺りを通り抜けて行く。

そして隅田川を渡るとその先には、
もんじゃの街、月島!
通りにある店はどれもこれも、ものの見事にもんじゃばかり。
GW中とあって結構賑やかだった。
でも、気になるのはやっぱり一歩裏手に入ったこんな場所。
メインの通りとのコントラストが、またなんとも面白い。
銀座のオシャレな通りもアートとしては楽しめるけど、こんな生活感が感じられる風景の方がいろいろと想像をかきたてられて伝わってくるものがあり、なんと言っても郷愁感に訴えかけてくる分、魅力的に感じてしまう。
自分にとっての原風景をそこに見出しているのかも知れない。


先に進んで行くと、目についたのがこちらの月島第三小学校。
重厚で格式のある立派な造りがとても小学校には見えず、初めはどこかの大学か庁舎の建物かと思ったほどだ。
周囲の景観からは取り残されたようなこの鉄橋は、江東区にある越中島貨物駅と晴海を結んでいた東京都港湾局専用線跡のもので、晴海埠頭と豊洲の間にかかっている。

さて、ようやく本日のコンサート会場の豊洲文化センターへとたどり着いた。
本日演奏される9名のピアニストは、YouTubeで知った近藤由貴さん以外は知らない方ばかりであるが、ほとんどが音大を首席で卒業し、海外留学後に各種コンクールで上位入賞というそうそうたるキャリアの持ち主ばかりで、カプースチンの世界をそれぞれが思い思いに表現していた。
お目当ての近藤さんは最後の登場で他の方との連弾であったが、トリを務められるだけあって演奏技術といい迫力といい、素人の耳にも圧巻の演奏で、思わず引き込まれてしまった。
それ以外で特に印象に残ったのは米津真浩さん。
以下の写真はご本人のサイトからの借用だが、ご覧の通りのイケメンで当日は髪も染めていて、ステージに登場してきた時の雰囲気からしてまさにチャラ男!
そーかい、そーかい、で、どんなもんよ?と思って聴き始めたら、これがまたメチャ上手い (@_@)
スイングするクラッシクが、ホント、気持ち良く聴けた!
あとで調べたところ、米津真浩さんは「金曜の聞きたい女たち」というTV番組にピアニストとして出演されているとのこと。
なるほどこの人だったら、テレビ局がほっとく訳ないよね。
しかし、こういったピアノコンサートは今回初めて聴いたが飽きさせない構成で、すごく楽しく聴くことができた。
演奏も終了し、会場を後にする。
有楽町の喧騒で現実の世界に引き戻された。

Posted at 2016/05/21 22:51:08 | |
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