こんにちは。ふぃおらのです。
突然の出逢いで連れ添うことになったRCZ。
ティアナの時と同様、ディーラーの前を通りかかったとき、目と心を奪われました。
優美なルーフラインと妖艶なエクステリアデザイン。
まさに人の心を奪うために生まれてきたようなクルマ。(相変わらずの色眼鏡。。。)
取り回しの効く見切りの良いサイズと2ドア2シーターという私にとっては必要十分なスペック。
これから必要となるのは「実用性」。
そして優先させるのは「安全性」。
しかし、譲れない美意識。
セダンタイプかSUVタイプが、いわゆる落とし所。
2人でネットを見るときはSUVタイプ。
私1人で見るときはやはり、クーペ。
どうも諦めが悪いようで 笑っ
曇天から晴れた平日の午後、ふらふらと吸い込まれるように訪れたのはメルセデス・ベンツ。
気になっているメルセデスのクーペを拝見しに。
駐車場は満員御礼状態。
ポルシェ カイエンターボ。
現行型トヨタ マジェスタ。
(納車前かな)メルセデス-AMG GT。
メルセデス SL65 AMG。
アルピナ B6。
そして、場違い感、迷い込んでしまった感のある私のRCZ 笑っ
お話を聞いてもらったのは、笑うと目尻にシワが寄る、人当たりの良いちょっとお腹の出た(失礼)中堅の営業担当者。
RCZの話から身の上話まで、1時間に渡りコーヒーをいただきながらお話ししました。
そこで提案されたのは、やはりというべきかSLCとCクーペ。
「週末のドライブを楽しむならこの2台です」
ベテランなだけあり、想像力を駆り立てる話し方で、お話を聞く度に口元が緩んでいきます。
SLCは試乗車があるということで、厚かましくもステアリングを握ることに。
混み合う幹線道路を周回しただけですので、クルマの持つポテンシャルの上澄みだけをほんの少し味わう程度。
エンジンは偶然にもRCZと同じ1.6L ツインスクロールターボ、156psのため、踏み込んだ時の加速感や速さ感は全くと言っていいほど変わらず。
オープンモデルのためエンジン音とアイドリング音が少し耳に残りました。
一方でしっかり味わえたのはクルマ本来の質感の高さと安全性能。
ディーラーに戻り良いところ、気になるところを包み隠さず伝えると、絞り込まれたのはCクーペ。
「上質なロングドライブを堪能するにはクーペがオススメです。欧州でクーペは特別な存在なんです。乗れる環境や年齢などその全てが揃わないとハンドルが握れない。そんなスペシャリティなモデルです。」
「隣に座られる方にこそ、このクルマの良さを1番味わってるいただけると思います。」
展示されていたのはAMG C43 クーペ。
ブラックアウトされた各種スポイラーと専用アルミホイールなどの装備は違えど、その他外観はほとんど同じとのこと。
張り出したフェンダーに豊かな曲線を描くCピラーからリアエンド。
ロングノーズショートデッキの愛され続けた古き良きクーペスタイル。
大人の定員までしっかり考えられたリアシート。
クーペならではのゆとりのあるフロントレッグスペース。
リアシートまで大きく開くアウタースライド式のサンルーフ。
乗り込む度に、ステアリングを握る度に気持ちが高揚する上質なインテリアデザインとマテリアル。
一番感心したのは先進の安全機能。
ドライバーとパッセンジャーのみが安全ならいい。という時代ではなくなった今、対クルマ、対歩行者への安全面の配慮に感動しました。
クルマからは至る所よりセンサーが出ており、その一つひとつが個別に機能するのではなく、連携し合って自車と他車の動きを常にモニタリング。
緊急時のブレーキ圧の調整や先進的なレーダークルーズ。
クルマ作りの歴史と経験を自負するだけあり、どれをとっても最新で最良。
いつも楽しいドライブとは限らないクルマの運転。
混み合う道、慣れない土地、急変する天候、視界が狭まる夕暮れ時、死角だらけの駐車場や住宅街。
全神経を注ぎ、培ってきた危険予測の
「勘」 を頼りに安全運転に努めるのも、やはり人間、限界があります。
今度乗り換えるクルマは安全性能に拘ろうと考えていたので、メルセデスはまさにベストな選択。
RCZの査定もビックリするような高値をつけて頂き。
まさに乗り換えの神様が後押ししてくれているよう 笑っ
一つ心残りなのは
「輸入車」 ということ。
私がまだまだ元気なRCZを手放すのには理由があります。
それは「故障」。
今の輸入車の製造レベルと信頼性はとても高く、これまでに聞かれていたような 「外車は壊れる」 なんてことは全くありませんでした。
メンテナンスを小まめにしていれば車検時に大きなエクストラコストもかからず、デイリーユースが安心してできます。
やはり 「当たり外れ」 の世界はあるようですが、メーカー保証や延長保証もあるため、それほど神経質にならなくてもよくなりました。
私のような過度の心配性でも、輸入車を嗜める時代です 笑っ
しかし、人生で初めて買ったクルマが 「日産ティアナ」 だったので、その 「安心感」 たるや何物にも変えられず、自分の中で大きなベンチマークになっていました。
みんカラを拝見していても、RCZの大きな故障などは私の知る限りでは見つけられませんでした。
ただ、刷り込まれた 「故障」 に対する不安は、見えない敵と闘うかのように、常に心の隅に影を落としていたのもまた事実です。
この率直な気持ちを営業の方に伝えると、私の目を見て、ゆっくりと話して下さいました。
「メルセデスには一つの信念があります。それは安全への強い思想。」
「例えばウインカーランプが故障したとしましょう。ウインカーくらい壊れてもクルマは曲がることができます。しかし突然ブレーキを踏まれた後続車はどうでしょうか。この場合メルセデスはヘッドライトとブレーキランプを点滅させてウインカーの代わりにします。」
「では、今度はエンジンのシリンダーの1つに不調を来したとしましょう。その場合、エンジンはかかりません。というより、
かけさせません。」
「シリンダー1つ故障してもクルマは走るんです。しかし、それでエンジンをかけて、もし他の部分にまで故障の影響が広がったら、それ以上に安全が確保できなくなる恐れもあります。国産車はエンジンがかかるんです。走るんです。しかし、それではドライバーに不調を知らせることはできません。国産車が故障せずに走るというのはここにあるのかもしれません。」
「ふぃおらのさんにも100年以上前からクルマを作り続けてきたメルセデスの真価を、ぜひ感じて頂きたいのです。」
『最善か無か。』
メルセデスの真髄を少し知ることができました。
担当者の熱が入った説明とサポートに大きく心が動いた1日となりました。
では、また。
どこかでお会いしましょう!