海外といっても、ラスベガスの街をレンタカーでドライブするのは、さほど難しいことではありません。砂漠に広がるこの街は、主要道路が南北を碁盤の目状に交差する人工都市。イメージでいうなら、札幌や京都のようなものですね。
おまけにこの街には、遠くからでも人目を引くランドマークがあちこちに林立しています。陽光眩しい昼時ならば、高さ350メートルの偉容を誇る
ストラトスフィア・タワー 。夜になれば、天空に向け一直線にビームの矢を放つ
ピラミッド状のラクソー が、文字通り闇夜の灯火になってくれます。
郊外に足を運んで、万が一知らない道に迷い込んでしまっても、ランドマークを目印にして現在地を推測すれば、地図などなくても、砂漠の中で遭難してしまう心配はありません。海外レンタカー初体験のビギナーにも、自信をもってお薦めできるわかりやすさ!それが、この街の売りなのです。
ラスベガスといえば一昨年、
GTI・MARK7 が鮮烈なデビューを飾ったときにVWが公開したプロモーション動画が印象に残ります。シナトラのマイウェイに乗って、白い2ドアのGTIがゆったりとクルージングしているのが、目抜き通り・通称「
ストリップ 」(ラスベガス大通り)。"
WELCOME TO Fabulous LAS VEGAS "のサインボードから、
ベラッジオ の噴水を筆頭に巨大カジノホテルが林立するエリアを経て、古き良き
ダウンタウン へと至るこの大通りは、まさしくラスベガスを象徴するメイン・ストリートです。
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しかし、実際にストリップを走行してみれば、遭遇してしまうのは、昼も夜も間断なく続く渋滞の車列です。3~4車線が常時確保されている広幅道路といえど、快適なクルージングなどは望むべくもなく、閉口必至でしょう。
そこで、快適なラスベガス・ドライブを楽しむためには、我が国の道路事情と同じく「
裏道 」をマスターするのが、その秘訣になります。もちろんそんな情報はガイドブックなどには掲載されていないけれど、自分の場合、タクシーの運ちゃんが頻繁に使っている裏道を後部座席からトレースしながら、いつの間にやら効率的な道筋をマスターしてしまいました。
たとえば、高速(インターステート)15号線の側道として、モンテカルロやシティ・センターの裏を縫って走る
フランク・シナトラDr 。この裏道を少し北上して、トレジャーアイランド・ホテルの裏から西向きに進路を変えると、
スプリングマウンテン・ロード と銘打たれた主要道が西へと真っ直ぐに伸びています。この道を直進していけば、僅か5分ほどでラスベガスの
チャイナ・タウン に到達。このチャイナ・タウン周辺のエリアに、ラスベガス屈指の日本食レストランの一群がひしめいているのです。
江戸前鮨「kabuto 」
石川産の寒ブリトロ。スペイン産の漬けマグロ。北海道産の水蛸。ボストン産のクマモト・オイスター。海鮮不毛の地・ラスベガスで、何故これほどハイレベルな
江戸前握り を提供できるのでしょうか?何度訪問しても、素朴な疑問を禁じ得ない謎のお寿司屋さんです。和の雰囲気とホスピタリティあふれる接客態度に、ただただ癒やされっぱなしでした。
決して安価なお店ではありません。しかし、銀座や数寄屋橋あたりのトップレベルと比較しても、何ら遜色ないお鮨です。
こんなお店なら「常連になりたい!」。異国の地で、再訪を心に誓ってしまうほどのクオリティでした。
トラットリア中村屋
白味噌カルボナーラ・スパゲッティ です。味噌とカルボナーラの相性ってどうなの?と突っ込みを入れたくなりますが、食してみれば意外とあっさりいけてしまうから不思議。ありそうで無かった和風パスタの滋味あふれる旨さが、異国の旅情をかきたててくれます。
「kabuto」と同じエリアに立地するジャパニーズ・パスタのお店。アイディアあふれる和風?創作料理が魅力で、ディナータイムには、地元のロコたちで大賑わいでした。
ラーメン味噌屋「富」
白味噌とんこつラーメン&半チャーハン をいただきました。
彼の地のラーメンといえば、久留米系の「モ○タ」や、札幌味噌の「ソ○」が行列必至の大人気を博していますが、それらの人気店を向こうに回し、勇躍出店してきたのが新進気鋭のこちらのお店です。深めのドンブリで供されるラーメンは、見た目の印象以上のボリューム。白いスープの上にたっぷりと盛られた味噌は、まさしく日本の味でした。
これ以外にも、沖縄料理、日本蕎麦、串焼き、居酒屋、日本式カレーなどなど、ラスベガス郊外の日本食レストランは今、本当に熱い!
本稿では紹介しきれませんでしたが、彼の地の日本食完全制覇を夢見て、もう一度訪れてみようかと、野望を燃やしている今日この頃なのです。
Posted at 2015/01/17 08:50:11 | |
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