
塩原・元湯温泉から霧降高原越えの
スノードライブに挑戦した1月初旬、地吹雪が容赦なく吹き荒ぶ標高1000メートル超の冬の世界から、一目散に駆け下りて日光市街に至ると、下界は小春日和の暖かさに包まれていました。
やれやれ、これで一安心と人心地がついて、日光道のPAで冬限定のかき揚げそばなどを食していました(これが意外と美味しい)。
しかし、そんな長閑な風情に身を置きつつも、中年オヤジの心の片隅では第六感がアラームを鳴らしています。「
そこにあるべきはずのものが、姿を消しているぞ!」
ふと左腕をみると、朝から装着していたはずの腕時計がありません。クルマのなかを探し回ってみましたが、やっぱりない・・・・。不覚にも道中のどこかに、忘れ物をしてしまったようです。
腕時計を置きっぱなしにする可能性がある場所なら、
前夜の宿か、道中に
立ち寄った温泉のどちらかしかありません。ひとまず、脱衣所で腕時計を外した記憶がある
元湯温泉・元泉館のフロントに電話で照会してみることにしました。
「日帰り入浴に立ち寄ったんですけど、腕時計の忘れ物をしてしまったのかもしれません。どなたかフロントに届けていないでしょうか?」
「どんな時計ですか?」
「白い文字盤、文字盤の裏が黒、○○社製のソーラー時計です」
「それなら忘れ物が1個、フロントに届いていますよ」
「良かった!それは私の時計です。厚かましいお願いで恐縮ですが、着払いの宅配便で送ってもらうことはできないでしょうか?」
「それはできません」
「えっ?」
「貴重品ですから、ご本人様にここで現物を確認してもらえないと、お渡しすることはできません」
「・・・・わかりました。それなら近日中にもう一度おうかがいします」
腕時計の在処がわかったのは収穫でしたが、宿側のガードは鉄壁すぎるほどで、万全のセキュリティ対応です。簡単に取り戻すことが叶わないようなら、次週の週末もう一度、雪山を越え秘湯の温泉地に足を伸ばすしか手段はないでしょう。
そんな事情で翌週の週末、2週連続で栃木北部へのスノードライブにトライすることになりました。
どうせ行くなら楽しまなけりゃ損!中年オヤジは、前週と同じルートを選択するつもりなどさらさらなく、今度は鬼怒川温泉から真冬の
日塩もみじラインを踏破して、元湯温泉にアクセスしてみようと企てを巡らします。
鬼怒川と塩原を結ぶ標高1000メートル超の高原道路・日塩もみじラインは、その名の通り紅葉の季節がハイシーズンの観光道路ですが、厳冬期でも
ハンター・マウンテン塩原などスキー場へのアクセス路として一般開放されています。
総延長28.1km。「
息を抜かせない小さなカーブが連続する」とツーリングマップルに紹介される名うてのワインディングに、冬場の積雪・凍結まで想定されるとなれば、ミシュランスタッドレス&GTIの相手にとって不足はありません。
というか、いったいどんなコンディションなんだろう?
油断のできないスノードライブになりそうです。
実録編は、次回に続きます。
Posted at 2015/01/27 21:53:49 | |
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