
11月初旬の土曜夕刻に福島競馬・裏開催を後にしたナイトブルーGTI。旅打ち三昧の後は、飯坂温泉あたりに宿を取ってゆっくり疲れを癒やそうと目論んでいました。ところがこの週末、福島中心部の各所ではホテル・旅館の空室が何故か簡単には見つかりません。市内だけでなく、郡山界隈にも「これはっ!」というお宿が見つからず、途方に暮れてしまいました。
しかし、翌日は高速経由ではなく一般道を回り道しながら帰るつもりです。それなら!というわけで、福島市内から一気にいわきまで南下することを決断し、東北道の下りから磐越自動車道へと進路を選択しました。
郡山を過ぎると、秋の夕陽は早々と釣瓶落としに姿を隠してしまいます。街灯など何も無い磐越道・三春方面はもう真っ暗。阿武隈山地を横断し南へと延びる高速道は、何やら物の怪でも出てきそうな雰囲気に包まれていましたが、GTIのダイナミック・コーナリングライトを闇夜の灯火に、ひたすらアクセルを踏みこんでいきます。結局、福島市内から僅か1時間半ほどでいわき中央ICに到達。椿山荘と名前だけは立派だけれど、ビジネスホテルの域を出ない
駅周辺のお宿にチェックイン。夕食をパパッと消化して、この日は早々と床につきました。
明けて日曜日の朝。いわき市内から北関東の自宅への帰路は、自ずと茨城県を経由します。11月初旬といえば、紅葉のシーズン。観光客でごった返す名所めぐりはまっぴらですが、名も無き山中に秋の名残を求め、GTIのステアリングを握ることにしました。めざすは、茨城県道27号線沿いにひっそりと佇む
花園渓谷です。
いわき中央から常磐道をちょっと南下し勿来インターから高速をアウト。ちょっとお馬鹿なナビ・Discover Proに導かれるままK27に進路を取り、のんびりとカントリーロードを渓谷に向かいます。奥へと踏み込んでいくほど、少しづつ色濃くなっていく山里の趣を楽しみながら花園渓谷に至ると、低山の紅葉はまだ色づきはじめ。それでも深まりゆく秋の気配は濃厚で、中年オヤジも思わず深呼吸をしたくなるほどの風情でした。
秋真っ盛りの花園渓谷から少し県道を戻っていくと、平安時代に坂上田村麻呂が創建したと伝えられる
花園神社が待っていました。樹高45m、樹齢500年を数えるという大杉に迎えられ山門に足を踏み入れると、神も仏も覆面パトも(笑)へったくれもないと日頃は考えている自分も、少しは荘厳な気分に包まれます。お賽銭を投じ、旅路の安全を祈願しました。
さて、紅葉ハンティングの目的を達すれば、あとはGTIのドライビングを楽しみながら、家路につくのみ。茨城県北部といえば、県内を縦断するダイナミックな広域農道群が目白押しです。ドライビング・プレジャー満載の道々が旅の興趣をそそります。まずは、北茨城市から高萩の約23kmを結ぶ「
萩ロード」へ。実は、今回初めて走った道でしたけれど、茨城北部の山間地を縦横無尽に縫って走る、楽しさ爆発の素晴らしいルートでした。
しかし、ギアをスポーツモードに叩き込んで、2~3速固定のドライビングを楽しんでいると、後方から只ならぬ気配が・・・・。マツダ・ロードスターの一群が、この世のものとは思えぬほどの勢いで後方に貼りついてきたのです。動力性能云々はさておき、運転者の技量まで勘案するなら、こりゃあ進路を譲るしかありません。左ウインカーをチカチカさせると、あっという間にGTIをクリアしていくロードスター3台(青・白・白)・・。勢いで勝る彼らにおっかなびっくりついていくと、その先の信号停止で青と白のロードスターはそれぞれ別々の進路に分かれていきました。あっちゃ~、お仲間じゃなったのねぇ。
「
萩ロード」から「
グリーンふるさとライン」「
ビーフライン」「
フルーツライン」へと進路をつないで茨城北部の広域農道群を満喫していると、もうお昼休みの時間です。茨城県道42号線から
道祖神峠をあらよっ!と越して、本日のランチは、石岡市(旧八郷町)でも評判のお蕎麦屋さん「
そば処しげふじ」にお邪魔します。手打ちの新蕎麦に無我夢中で舌鼓を打っていましたが、こちらのお店、この秋をもってオーナーが引退し後進に道を譲るのだとか。ううむ、諸行無常ですねぇ。
ともあれ、GTIは茨城県北から東北道を経て、北関東の帰路をたどりました。福島・茨城への旅を満喫したGTI号、さあ、次はどうする?
Posted at 2014/12/01 03:25:13 | |
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