
大晦日と正月三が日はあっという間に終了してしまいましたが、この週末も三連休の好条件。
ドライブの虫が騒ぎ出しました。
連休初日の土曜日には、GTIの脚元を
スタッドレス・タイヤ(ミシュランX-ICE・XI3)に交換してクルマの冬装備も整っています。準備万端。早速ドライブに出発しましょう。
スタッドレスといえば、去年の冬、北関東に居を構えていた当時は、氷雪性能の限界を試してみようかと、随分無茶な
スノー・ドライブを敢行した思い出があります。
しかし、そんな自分も、今では関西・神戸に拠点を移しました。もちろん関西といえど、冬場となれば凍結路や圧雪路を走行せざるを得ないシチュエーションはあり得るわけですが、チキンな中年オヤジは、もう冒険をするつもりなどありません。わざわざ好き好んで、氷雪アタックに出かけるためではなく、朝夕に氷点下付近まで気温が低下したルートを走行する際の転ばぬ先の杖として、スタッドレスの性能を頼みにしようという気持ちなんです。
もっとシンプルにいうと、ミシュラン・スタッドレスのドライ性能をサマータイヤ並に使い潰そう!という所存ですね。
そんなわけで、三連休中日のドライブ・ルートも、氷雪とは無縁なエリアに繰り出します。わがホームグラウンド・神戸とは、明石海峡大橋・大鳴門橋で繋がる四国北部の
徳島・香川の山沿いで、広域農道など快走路を走り倒してみようというプランです。
例によって、最終目的地は決めていません。香川の坂出あたりで、美味い讃岐うどんをランチに食してから戻ってくればいいか?と漠然と思い描きつつ、朝7時過ぎ、GTIのエンジンを始動しました。
普段の朝なら渋滞で難渋する阪神高速・第二神明をを西へ。トラフィックは何時になくスムーズで、ストレスなく明石海峡大橋を通過します。淡路島を縦断する神戸淡路鳴門自動車道を一気に駆け抜けると、目の前に聳え立つのが
大鳴門橋。鳴門海峡の渦潮を横目に、四国に突入です。
鳴門北インターで高速道をアウト。そのまま軽く足慣らしをしてみようかと、インター出口を左折し、徳島県道183号線・
鳴門スカイラインへと進路を向けました。
このルート、スカイラインと立派な愛称で呼び習わされ、眼下に海を望む眺望も悪くないのですが、快走路と評せるほど立派な道ではありません。適度な屈曲でアップダウンを繰り返すコース構成はいいのだけれど、美味しそうなコーナーに入っていくと、中央分離帯には減速を促す障害物が頻出。路面コンディションも凸凹気味で、有料スカイラインの滑らかさには到底及びません。無料で走行できる一般県道に文句をつけても仕方がないけれど、ここをお目当てにドライブに出かけるほどの価値は無かったですね。ちょっと残念な道でした。
残念なスカイラインを後にして、GTIはシーサイドのR11を香川方面へ。穏やかな瀬戸内海の眺めを右手に見ながら、地元の車列のなかをノンビリと走行します。たまにはこんなドライブも悪くないけど、ちょっと刺激が足りません。冒険がしたくなってきました。
海辺にクルマを止め、手元の道しるべ・ツーリングマップルRの中国・四国版でルートを検討します。現在地は徳島・香川の県境に近い海岸線。ここから讃岐山脈を越えて、徳島の吉野川沿いのルートに出てみようと思います。
峠を越えるルートはいくつかありましたが、香川県に入った直後、R11から分岐する
「県道1号線」大阪峠が面白そう。「
源義経も通った峠には見晴らしの良い展望台」というお薦めコメントに興味をそそられます。平家物語に登場するエピソードで、義経と弁慶が漂着した徳島からヤシマ作戦、いや屋島の戦いの決戦場へと向かう途中に越えた峠が大坂峠であったことを、何十年ぶりか思い出しました。
峠に至るまでの登りの道筋は、地図をみるかぎり異常なほどグニャグニャと曲がりくねっていて、かなりタフそう。おそらく狭い峠道だろうと予感しましたが、せっかく四国に上陸したからには険道を走らないという選択肢はありません(本当か?)
県境のコンビニを過ぎたあたりから左折し、県道1号線で大坂峠をめざします。
海岸線を離れほんの数百メートルほど進んだあたりから、早速、山道の勾配が始まりました。傾斜そのものはさほど急ではありませんが、道幅は当然の如く1車線。対向車との離合困難に陥るのは確実なレベルの険道です。行く手の斜面を望むと、讃岐山脈の山腹を縫うように、どこまでもクネクネと山道が続いています。こんな場所に迷い込んでしまったことを早くも後悔しましたが、Uターンできるスペースも見つからないので、ひたすら前進を続け峠をめざします。
県道1号線の制限速度は30キロ。でも、見通しのきかない山道をそんなに速くは走れません(汗)。幸い対向車は現れず、交通量ほぼゼロという状況でしたが、この日は山岳トレイルのイベントでも開催されていたのか?深い山道を駆けあがってくる歩行者(ランナー?)に少なからず遭遇します。一歩先の見通しもきかない狭いブラインドコーナーが連続するなか、生身で山を登る彼らに接触する愚を犯すわけにもいかないので、慎重がうえにも慎重に減速しながらクルマで山登りです。
再び県境を越え、徳島県側に入ってもまだ登りが続きます。このあたりに展望台の駐車場があると聞いていましたが、それがどこなのか?深い山道の真っ直中で全く見当がつきません。結局、お目当ての展望台に立ち寄ることもできず、義経が通ったという峠をそのまま通り越し、吉野川方面に降りる羽目になりました(涙)。
ドライブの序盤早々、四国の険道の洗礼を早くも浴びてしまいましたが、徳島・香川の快走路を求めるドライブはまだ続きます。
Posted at 2016/01/11 11:16:34 | |
トラックバック(0) |
drive & touring | 旅行/地域