
11月初旬、秋の福島と茨城エリアを1泊2日でひとっ走りしてきた時のお話です。
三連休翌週の土曜午前9時。自宅最寄りのインターから高速に乗り、GTIの進路を東北道下り方面へと向けます。
行楽シーズン真っ盛りで混雑気味の東北道も、栃木から福島に入って白河インターの手前あたりまでくると、走行車両も一気に少なくなって、快適な速度でのクルージングが可能になります。関東地方ではぐずつき気味だった空模様も、みちのくエリアに入ってからは、すっかりと秋らしい好天に変わっていました。こうなれば、ペースをあげて北をめざすのみ。さもしく獲物を狙う覆面車両の有無にはもちろん警戒を怠りませんでしたが、須賀川・郡山・二本松を一気に駆け抜け、福島西ICから東北道をアウト。
初日にめざしたのは、福島市内のこの名所です。
「JRA福島競馬場」
JRAが主催する中央競馬はこの時期、東京(府中)・京都・福島の3場で毎週末に開催されています。天皇賞やジャパンカップなどG1競走が華々しく行われる東京競馬場が「表」とするなら、その陰でひっそりとローカル色満載に催されているのが、
秋の福島「裏開催」です。スターホースやトップ騎手の登場はないけれど、その分、空いている場内にはのんびりとした風情が漂っていて、リラックスできること。また、肝心のレースになると意外に波乱の決着が多くて、馬券的に楽しめること。自分はそんな裏開催が実は大好きで、東北に在住していた約10年前には何度も足を運んだものでした。
競馬場に到着したのはお昼の時間帯ということで、まずはさっそく、競馬新聞とともに、秋の福島競馬場グルメなどを求め、場内を散策してみました。
競馬好きの善男善女が集うスタンド内施設はやっぱりガラガラに空いていて、鉄火場の熱気とはほど遠いのんびりムード。一般席のイスも空席だらけでちょっと腰をかける場所に全く困りません。競馬ブーム最盛期の熱気を知る自分にとっては信じられないほどです。
それから感心したのは、場内の隅から隅まで大変綺麗に管理されていること。この競馬場も震災の際には、スタンド内の天井や壁が客席に崩落するなど大きなダメージを受けているのですが、今ではその傷跡を見つけることが全くできないほど、美しく復旧しており、関係者の労苦が偲ばれます。
ともあれ、福島グルメ探しの戦利品はこちら、競馬場限定の「
秋の福島競馬・満喫弁当」です。炊き込みご飯のうえに秋の味覚をてんこ盛りという、ありがちなコンセプトですが、競馬場で食べると美味しさ2割増しでしたね。
さて、午後のレースからトライした馬券のほうは、取ったり取られたりの一進一退の局面が続きました。秋の福島裏開催といえば、インコースの荒れた芝に先行馬が脚を取られるスキに、馬場の良い大外から差し・追込馬が台頭して万馬券というイメージが定番。自分も人気薄の差し馬から高額配当狙いの馬券を買ってみましたが、そんな今日に限って、福島の芝では逃げ馬がまったく止まってくれません(涙)。芝の負けをダートの馬券で手堅く取り返しながら、迎えた本日のメインレースは「
磐梯山特別」。芝2600メートルの長丁場に、自分が一口だけ出資している
愛馬(ハーツクライ産駒の4歳牝馬)がエントリーです。愛馬応援のため、はるばる福島まで足を伸ばしてきたというのが、今回のドライブの主目的なのです。
パドックに姿をみせ久しぶりに対面した愛馬は、前走比での馬体重がマイナス12キロ。繊細な牝馬にとってマイナス体重は、あまり歓迎できない材料です。馬体を絞って勝負に臨んできたという好意的な解釈よりも、ちょっと仕上げが進みすぎたか?という不安が先立ちました。それでも、得意の長丁場・ハンデ52キロの恩恵と条件が揃えば、そこそこ通用するかも?と勝手に決め込み、愛馬の単勝・複勝馬券とパドックで一番よく見えた3番人気馬(愛馬と同厩舎の1頭でした)との組み合わせによる3連複馬券を購入し、ファンファーレを待ちました。
結果は、またしても逃げ・先行馬による前残り決着(涙)。後方から追い上げる作戦で臨んだ愛馬は健闘空しく首位から1秒差の8着止まりと、出番がありませんでした。もちろん馬券も紙くずに。うう、残念ですが、次走以降に期待をつなげましょう。
夕暮れの競馬場を後にしたGTIも、次なる目的地へと向かいます。
Posted at 2014/11/29 15:46:31 | |
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