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山城守のブログ一覧

2015年08月23日 イイね!

流れる雲を追いかけて~8月の比叡山・琵琶湖ドライブ(その1)

流れる雲を追いかけて~8月の比叡山・琵琶湖ドライブ(その1)みんトモのRamba Ralさんから、ドライブのお誘いをいただきました。目的地は琵琶湖界隈湖北・湖西エリアのツーリングです。
愛知から滋賀県まで遠征してくるRamba Ralさんの目的は、安土城・小谷城など近江の地に今も残る戦国時代の城址探訪とのこと。しかし、旅の余興に、琵琶湖周辺の風光明媚なドライブルートを周遊して、ついでに温泉でもご一緒にどうですか?とお誘いを受ければ、中年オヤジは二つ返事で、OK牧場。8月下旬の土曜朝、神戸から琵琶湖に向かって勇躍出陣しました。

Ramba Ralさんとの合流の約束は、湖北エリアの某所で午後1時。そこで、午前中は、湖西エリアのドライブをソロでたっぷりと楽しむことにしました。
しかし、心配の種は空模様です。南下してきた梅雨(秋雨)前線が本州付近に停滞し、不安定な天候が続いた今週ですが、滋賀県方面の週末の天気予報も、イマイチ歯切れの悪いエクスキューズばかり。 Come Rain or Come Shine?
行ってみなければわからない・・・・というのが正直なところでした。







名神高速を京都東ICでアウト。ドライブの手始めにまずは、滋賀県道・京都府道30号線(通称・山中越)経由で、比叡山ドライブウェイへとGTIの進路を向けます。
大津市・田ノ谷峠を起点に比叡山の山腹を走り抜け、さらに北で奥比叡ドライブウェイへと連結するこの有料道路。高所から望む琵琶湖の眺望と、人手をかけ良く整備されたワインディングの走り応えが素晴らしいと評判で、関西エリア屈指の魅力的なドライブ・ルートですね。相手にとって不足は無いのですが、ドライブウェイの入口・田ノ谷ゲートに到達してみると、雨雲に覆われた空が今にも泣き出しそう・・・・。たどりついたらいつも雨ふりではありませんが、ううむ、今日もやっぱり雨のなのか?少しもやもやした気分で、GTIは比叡山の尾根を駆けあがりました。

すると、どうでしょう。ドライブウェイの入口直後の登坂路では少しだけワイパーを動かす場面があったものの、標高を稼いていくにつれ、雨雲の隙間から夏の太陽が顔をのぞかせ、空模様が急速に回復してくるではありませんか?
比叡山から西に京都市街を見下ろす展望台までやって来ると、この先どうやら雨の心配は無さそう!という予感は確信に変わりました。そうと決まれば、関西屈指のドライブウェイを思う存分、満喫するのみ!



DCCスイッチを操作しドライブ・モードをスポーツに叩き入れ、2~3速固定で怒濤のワインディング・ランが始まりました。途中、延暦寺参拝を目的にやってきたトロい先行車に行く手を阻まれるシーンこそあったものの、奥比叡ドライブウェイに突入すれば、天上天下唯我独尊。夏の日差しを真正面から受け我が道を行くGTIと中年オヤジは、所々で開ける琵琶湖の眺望を愛でながら、至極のダウンヒルを満喫した次第です。いやぁ、こいつは爽快無比な体験でした。





奥比叡ドライブウェイを抜けると、GTIは無料の自動車専用道・湖西道路で琵琶湖西岸を北上していきます。右に見えるのは、穏やかな琵琶湖のさざ波。湖上にそそり立つ壮大な鳥居がランドマークになっている白髭神社は、駐車ポイントが見つからずスルーしてしまいましたが、湖西から湖北へと北上するに連れ、琵琶湖は少しづつ穏やかに、その表情を変えていきました。



左に見える緑の水田、右に見える碧い湖畔。自動車専用道からスイッチして、滋賀県道304~333号線の湖岸道路を走り抜けます。「広い田園風景、北海道みたい」と賞するツーリングマップルのコメントは、掛け値無しでしたね。タフなワインディングや快走路でなくても、心がほどける光景に出会えることはドライブの歓び。沿道の景色を楽しみながら、気分はわすれじのレイド・バックです。





さて、このあたりを走行してきた時点で、時刻は正午過ぎ。Ramba Ralさんとの合流の約束、午後1時まで残すところ、あと1時間といったところ。そろそろ、目的地の某所に急いだほうがよさそうです。
続きは次回にというわけで、こうご期待。



Posted at 2015/08/23 01:29:56 | コメント(2) | トラックバック(0) | drive & touring | 旅行/地域
2015年08月18日 イイね!

涼感満点、夏の大山環状道路ツーリング(その2)

涼感満点、夏の大山環状道路ツーリング(その2)朝夕の気温も少し涼しくなって、一時期に比べれば暑さも和らいだ感があるけれど、まだまだ夏本番が続きます。こんな季節には、信州あたりの高原にドライブに出かけ、涼を求めたいところですね。しかし、生憎ここ関西エリアには、日帰りで手軽に遠征できそうな高原がありません。ひょっとして、自分が知らないだけかもしれませんが・・・・。せめて気分だけでも、涼しくいきましょう。7月下旬に楽しんできた、大山環状道路のドライブ記事の続きをどうぞ。

1泊2日のドライブ2日目の早朝。鳥取県は倉吉市・関金温泉で爽快に朝風呂を浴びた中年オヤジ。目的地・大山に向かって、いざ出発です。
梅雨明け間近の空模様は、スッキリ快晴とはいきませんでしたが、ところどころに青空が顔をのぞかせ、路面もスーパー・ドライ。これなら、雨の心配は要らないでしょう。関金の小さな温泉街から、県道45号で一路西へ、大山の山裾をGTIとともに駆けあがります。少しづつ標高が上がって行くにつれ、沿道の風景も田園地帯から牧草地へと高原ムードの趣に変わり、ドライブの気分を盛り上げてくれます。





県道45号と44号線が合流するT字路から、いよいよ大山環状道路へと足を踏み入れます。今回のドライブでは、環状道路東端の地蔵峠を越えた地点から、時計回りにルートを辿って、大山をぐるりと一回りしてくるつもり。まずは、南端の景勝地・鏡ケ成方面へと進路を向けました。



いざ、環状道路に突入してみると、県道45号線は森林地帯を貫いて伸び、ハードなワインディングがいきなり出現!大山の景観はまだ開けませんが、次から次へと手応えを感じさせるコーナーが連続して、走り応えは十分です。とはいえ、旅はまだ始まったばかり。最近になって少し後輪の溝が減ってきた(?)POTENZA S001のグリップを確かめなければと、足慣らしに気持ちを集中ながら、上り勾配のコーナーを慎重にクリアしていきます。





最初のポイント鏡ケ成に至ると風景は大きく変わります。なだらかな丘陵に牧草地(冬はスキー場に変身?)が広がって、北へと目を転じると、大山主峰の前に聳える鳥ケ山が穏やかな山裾を左右に広げていました。 絵に描いたような高原のリゾートですね。休暇村で高原の夏を楽しんでいたファミリーたちも、ちょうど朝食を終えた頃合いらしく、あちらこちらでそぞろ歩きを楽しんでいる模様。ここでノンビリするつもりは無かったので、GTIの記念撮影をちょっとだけ楽しんだ後、次なるポイントに向かってエンジンを再起動しました。

この地点からは蒜山大山スカイラインが分岐しており、蒜山高原に下っていく進路を選ぶこともできましたが、大山の道程はまだまだ続きます。鏡ケ成から、次なるポイント・鍵掛峠へと至る道筋が環状道路のハイライトですね!。高所感たっぷりの山岳スカイラインから、ブナの原生林を貫く森林道路の緑のトンネルへ。目まぐるしく変化する沿道の景色が楽しい!ドライブの興趣は、いやがうえにも盛り上がります。
コース構成はというと、適度なアップダウンとタイトコーナーが続きますが、無料道路ながら路面コンディションが完璧で、進路を遮る先行車も現れなかったので、ストレスの無いマイペースの快走が続きました。時折顔をのぞかせる大山主峰も貫禄たっぷり。中高年ライダーたちで朝から賑わう鍵掛峠のパーキングから仰ぎ見た大山の山頂は生憎、雲に覆われており全貌をまのあたりにすることは叶いませんでしたが、そいつは次回訪問時のお楽しみにとっておきましょう。







鍵掛峠から三ノ沢桝水高原へとグングン周回を続け、大山寺駐車場の付近から県道30号・赤碕大山線に進路をスイッチすると、環状道路は大山北麓を辿るコースに入っていきます。時折、真っ青な日本海の眺望が開け、米子から境港まで海岸線の湾曲を楽しむことができるこのコース。完全2車線の環状道路を行く交通量は更に少なくなって、唯我独尊気分を満喫しながら爽快ドライブが続きましたが、油断は禁物です。









県道34号線から船上山をめざすコースへと足を踏み入れてみると道幅は一気に狭くなって、深い森のなかを行くワインディングは、1.5~完全1車線の奥の細道へと変貌を遂げました。極細のブラインド・コーナーが連続する険道です!しかし、この難所を乗り切らねば、大山一周の快挙を遂げることは叶いません。
このあたりでは道中の眺望も開けず、環状道路のなかでは、ややストレスが蓄積しそうな区間。前日、岡山県道65号線の険道で上杉越の峠を越し、険道探索の経験値を積んだ中年オヤジにとっても侮れない行程でした。しかし、亀のような速度までペースを落とし、何とか船上山の麓に到達しました。どこか、南米の奥地に迷い込んだようなムードを感じさせる雄大な秘境の峰を仰ぎみれば、大山一周の目標到達までは、あともう僅かを残すのみです。



険道克服の勢いに乗って、GTIは環状道路の東側ルート(完全2車線!)に復帰しました。県道44号線で大山東麓の田園地帯を縦断し地蔵峠のワインディングを快走していきます。気がついてみれば、県道45号線に向かう分岐に到達、どうやら出発点へと戻ってくることができたようです。
ここから45号線を関金方面に戻っていくのも面白くないので、もう一度、鏡ケ成へ。そこから蒜山大山スカイラインへと進路を変更しました。。
この蒜山大山スカイライン、関東のドライブコースに例えてみるなら、箱根ターンパイクのようなコース構成で、ストレートと高速コーナーのコンビネーションが楽しい!豪快無比なダウンヒルをマイペースで堪能しながら、GTIと中年オヤジは下界へと向かいました。

西日本屈指のドライブコースと賞される大山環状道路。
東南から西北に向かって伸びる風光明媚な快走路と、北麓の深い森のなかを辿っていく極悪険道・船上山ルートの対比が強く印象に残りましたが、ドライブの楽しさは評判に違わず!紅葉のハイ・シーズンになると、行楽客で渋滞してしまう恐れがありそうですが、次なるオフ・シーズンの11月頃に再訪して、夏のドライブとはひと味違う興趣をまた堪能してみようか、と企みをめぐらす今日この頃なのです。



Posted at 2015/08/18 23:08:27 | コメント(3) | トラックバック(0) | drive & touring | 旅行/地域
2015年08月09日 イイね!

岡山から大山へ 中国山地やまなみツーリング(その1)

岡山から大山へ 中国山地やまなみツーリング(その1)季節は8月、夏本番ですね。連日の酷暑ですが、皆様、いかがお過ごしでしょう。
ここ神戸の地も暑いのなんの。昨年まで居を構えていた北関東に比べれば少しマシですが、当ブログを管理する中年オヤジの行動意欲もすっかり減退しています・・・・、この週末なども、不要な外出を極力避け、冷房完備の室内で生ビールをお供に体力の温存をはかろうと画策している次第です。
さて、そんな前置きとは何の関係もありませんが、今回は、梅雨明け直前の7月下旬の週末に、岡山から鳥取の山間部をGTIとともに走り回ってきた1泊2日ドライブ旅行の記事をアップします。
ドライブのコンセプトは、西日本エリア屈指の快走路と噂される鳥取県・大山環状道路を走ってみようか?!という構想です。標高1700メートルの秀峰を仰ぎ見ながら大自然のなかを駆け抜ける至福のワインディング。天候に恵まれれば、痛快無比なドライブを期待できそうです。出発したのは、台風11号が列島を通過した直後の週末。台風一過の好天が期待できそうで、そろそろ梅雨明けとくれば、ドライブの虫が騒ぎ出します。行かないわけには行きません。
大山訪問のベースとして初日の目的地に選定したのは、鳥取県倉吉の関金温泉です。連休初日のため宿の予約がなかなか困難でしたが、この温泉地の国民宿舎になぜか空室が出ていたので、迷わずWEBからポチッと直前予約しました。





さて、前日通過したばかりの台風の余波を受け、神戸界隈のあちこちでも通行止めや渋滞が散発しているなか、自宅を出発です。阪神高速・第二神明道路経由で山陽道に入り、西へと進路を取りました。混雑気味の神戸市内を脱出すると流れは案外とスムーズ。岡山県・山陽ICで高速を降りました。
関西から倉吉方面をめざすのであれば、山陽道ではなく、中国道→米子自動車道経由が定石なのでしょうが、例によって中年オヤジとGTIはまっすぐ目的地をめざす腹づもりなどありません。寄り道・回り道はわが身上。今回のドライブも、岡山県のやまなみを縫って走る広域農道などを気ままに楽しみつつ、のんびりと目的地に向かおうというプランです。

山陽ICからは県道27号線を使い北へ。地元車両の車列とともにチンタラ走行を強いられましたが、時間的余裕はたっぷりあるので、ここは焦らず急がず。県道を30分ほど走ってドイツの森クローネンベルク(岡山農業公園)の看板を横目にR484へと左折。そこからしばらく西に走ると、「美作やまなみ街道」の入口に到達します。



美作やまなみ街道」は、赤磐市から津山へと至る全長20キロ超の広域農道ですが、中国山地の長閑なやまなみを真一文字に貫いて北へと延びるこのルートは、知る人ぞ知る快走路!広域農道に相応しく、行く手を遮る信号などは殆ど無く、前後にはクルマの姿が1台も見当たりません。気持ちの良いストレートと中高速コーナーが連続するシークレット・ハイウェイを思う存分堪能しながら、津山方面をめざし一路北進しました。「高原を縦走、超キモチイイ!」とツーリングマップルも大人げない態度で激賞するほどのドライブコースですが、その評判に偽りはありませんでした。







さて、津山市内に入ると、台風一過の青空に少しずつ雲がかかってきて、空模様が怪しくなってきました。中国山地の午後、天候はしだいに下り坂に向かっているようです。コンビニの駐車場で昼食におにぎりを頬ばりつつ、行く先のルートを検討してみましたが、にわか雨の峠越えも面白いかも?と酔狂な気分がわき出してきてきました。結果、R179で北に向かった後、県道56→65号線で西北へと進路を転じ、真庭から倉吉方面へと抜けるコースを選定。ぽつりぽつりと降り出した雨がフロントガラスを濡らすなか、エンジンを再起動し、津山から鳥取方面へと北上を再開しました。





巨大なダム湖・奥津湖を横目にR179から県道56号へ。この県道が完全2車線の整備された中高速ワインディングで、予想外に痛快な快走路でした。数少ない先行車をパスしながら、GTIは気分良くグングンと標高を稼いでいきます。
ところが、県道65号に入って日帰り温泉施設「のとろ温泉・天空の湯」を越え、集落が途切れたあたりから、道路の様相はみるみる変貌。道幅は狭くなって1.5~1車線へ。生い茂る木々に行く手の視界は遮られ気味で、この先何が待っているのか、少し不安が胸をよぎります。それでも前進を続け、上杉越と呼ばれる小さな峠の目の前に至ると、県道は急勾配の羊腸路がクネクネと続く険道と化し、片側はガードレールの無い崖っぷちです(落ちたら死ぬ!)。
これほどの難所が待っているとは想定外でしたが、こうなってしまえば、安全第一。スローダウンの徐行運転でおっかなびっくり峠越えをするしかありません。

小さいながらもシビアな峠を何とかクリアして下り勾配に入ると、いつしか道は2車線の快走路に復して、ほっと一息です。行く手に何が待っているのか?行ってみなければ分からないというのが、行き当たりばったりドライブの醍醐味ですが、ジキルとハイドのような二面性を隠そうともしない中国山地のローカル県道の懐の深さには、改めて驚かされた次第です。ちなみにこの経験は、翌日の大山環状道路のドライブでも、デジャヴの如く繰り返されます。





さあ、何はともあれ長いストレートが続くR313で県境を越え、鳥取県入りすれば、初日の目的地・関金温泉はすぐそこ。我が国有数のラジウム温泉で疲れを癒やし、翌日の大山ドライブに備えることにしましょう。
次回に続きます。

Posted at 2015/08/09 09:47:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | drive & touring | 旅行/地域
2015年07月20日 イイね!

梅雨の晴れ間に丹後半島ツーリング(その2)

梅雨の晴れ間に丹後半島ツーリング(その2)近畿地方も今日やっと梅雨明けした模様ですが、今回お届けするのはタイトルどおり、梅雨の晴れ間の週末に軽く遠征してきた丹後半島ツーリングの続編です。
丹後半島西海岸のシーサイド・ドライブにアクセスするルートとして、今回のドライブで発見したのが「丹後広域農道」。旧峰山町内の府道663号から標識に従い農道への分岐をたどれば、目の前には高規格の立派な2車線道路がど~んと出現します。
何もない長閑なカントリー・サイドの真っ只中を、広域農道と名付けられた交通量皆無の高規格道路(シークレット・ハイウェイ)が貫いて走る景色は、毎度のことながらちょっと現実離れしており、普通の人なら違和感を禁じ得ないでしょう。ハッキリ言って、税金の無駄遣い以外の何ものでもありません。しかし、自分の場合はドライブのたびに、このようなシークレット・ハイウェイの発見を楽しみにしており、その恩恵にたっぷり浴しているのですから、納税者として御上に文句を言うつもりなど全くありません。バラマキ上等!、ビバ・地方創生です(汗)。
さて、この丹後広域農道。実走してみると、アップ・ダウンを繰り返しながら伸びていくストレートと緩めの高速コーナーが交互に現れます。前方の見晴らしも良く、5速・6速でハイスピード・クルージングを安全に楽しめるコースですね。タフなワインディングもいいけれど、晴れた休日には、こんなドライブもなかなか気持ちが良いものです。



広域農道を抜け府道53号を経由し北西方向に進んでいくと、海岸沿いに半島を1周するR178へいよいよ到達です。
丹後半島の海岸線は、ブランド蟹で有名な間人、白亜の灯台が日本海に突き出す経ヶ岬、入り江を囲んで舟屋づくりの家々が軒を連ねる伊根、おだやかな海面の向こうに天橋立を望む東海岸など、実に表情が豊かですが、今日は網野のあたりからR178を時計回りにぐるりと一回りしてみようか!というのが当初のプラニングです。
さっそく海沿いの国道へとGTIを導けば、コーナーをクリアするたび紺碧の日本海が目の前に広がり、青空には白い雲が放射線状に弧を伸ばしています。夏本場にはまだ少し早いけれど、フロントガラスに映るパノラマはスカッとさわやか!気分爽快です。
シーサイドを国道沿いに進んで、間人の手前あたりにくると、階段状に棚田が海の間近まで広がって、青々と育った稲が潮風に揺られていました。紺碧の海と緑の稲のコントラスト。こんな風景、他所ではなかなかお目にかかれませんね。思わず気持ちもほどけてしまいそうな景色を愛でつつ、ゆるりと海岸線をめぐるクルージングを楽しみました。





それにしても「間人(たいざ)」というのは、珍しい地名ですよね。
調べてみると、その昔、都の戦乱を避け当地に身を寄せた間人皇后(聖徳太子の母)の名に由来するとのことで、退座した皇后に因んで読み方が「たいざ」なのだそうです。昔からの言い伝えですから真偽のほどはわかりませんが、「人間」の字が逆さまになっている語感のインパクトが独特です。国道沿いに掲げられた青少年健全育成標語(元気に育て間人の子、みたいなヤツ)を眺めていると、「早く人間になりたい」と思わず別のところから声が聞こえてきそうです(嘘)。

そんな物思いにふけりながら、間人から半島の北海岸・丹後松島へ。ここを過ぎると、R178は海岸線を少し離れ、内陸を走るルートに入ります。変化に富んだ絶景のドライブコースといえど、R178は一本道の国道。休日のドライブに繰り出してきた関西ナンバーだけでなく、地元の軽自動車も普通に行き来する生活道路ですから、GTIらしい豪快なドライブはさすがに叶いません。そこで、ちょっと気分を変えようと進路変更。半島の山間部へと分け入る「丹後縦貫林道」を少し走って、碇高原方面をめざしてみることにしました。

この丹後縦貫林道は、丹後松島の海岸部から標高400メートルの高原まで一気に駆け上がるルート。路面コンディションも含めてそれなりにタフな道では?と覚悟をしていましたが、いざ実走してみると、そんな杞憂は瞬時に吹き飛びます。
「林道」と言いながら、完全舗装・2車線の整備されたワインディングに楽しい中速コーナーが次から次へと連続。まさしく、スポーツ・ドライビングのために造られた(?)極上の快走路じゃありませんか?!。おまけに、前にも後ろにも対向車線にも他車の姿は1台も無く、完全貸し切り状態とくれば、もう走りまくってみるしかありません。シーサイドでは牙を隠して羊の群れに紛れるしかなかったGTIにとって、ようやく訪れた本領発揮のチャンス。2Lターボ・TSIエンジンも喜びを隠そうとはせず、ほぼ3速固定で短いながらも怒濤のヒルクライムを堪能しました。いやはやコイツは凄い道だ!





極楽ワインディングの林道で標高400メートルを一気に駆け上がると、周囲の景色は一変して、碇高原牧場の広々とした丘陵が目の前に広がります。牧草地のなだらかな斜面を真っ赤な大型トラクターが行き来し、鼻孔に広がるのはサイレージの発酵臭。まさしく「牧歌的イメージ」を絵に描いたような高原牧場ですが、ここで一息ついたら、再び山を駆け下りてシーサイドに復帰するつもりです。
ツーリング・マップルとナビを頼りに行く手の進路を確認してみると、海岸線へと至る府道はどうやら牧場のど真ん中に一本だけ伸びている小道を中央突破した先にありそう。ほんとうにここをクルマで走っていいの?と若干の躊躇を感じつつ小径に足を踏み入れ、牧歌的高原のなかをトロトロと進みます。後で調べてみたら、この小道、一般に開放されている府道653号線でした(汗)







牧場の小道を抜けて、府道652→57→621→再び652と繋いで、森の中から田んぼに囲まれたカントリー・ロードを一気呵成に駆け抜けます。そして伊根の港へ。
かつて20年ほど前にNHK朝ドラの舞台にもなった観光名所で、1階部分が海に張り出し舟を格納できる舟屋の景色で有名ですね。しかし、遠くから眺めるとノスタルジックな町並みも、近寄ってみると建物がかなり老朽化していたりして、う~ん?というのが正直な印象でした。東日本大震災を経験した今となっては、津波による被害の心配も否めない気がします。21世紀のニッポン、この風景がいつまで守り継がれていくのか?少し気がかりであります。
伊根の港を後にしたGTIは、再びシーサイド・ドライブに復帰。穏やかな海面越しに天橋立を左に眺めながら、与謝天橋立ICから高速に乗って家路をたどりました。





丹後半島は、京阪神から気軽に日帰りで行き来できるドライブ・スポットですが、海あり山ありの変化に富んだコース設定は意外と奥行きが深くて、ミニ伊豆半島的な趣がありました。あとは魅力的な立ち寄り温泉などをドライブに組み込めれば、鬼に金棒ですね。温泉開拓は、次回のドライブの宿題にしてみようかと思います。


Posted at 2015/07/20 18:36:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | drive & touring | 旅行/地域
2015年07月12日 イイね!

夏も近づく!丹後半島ツーリング(その1)

夏も近づく!丹後半島ツーリング(その1)GW期間中に3泊4日の長距離ツーリングに出かけて以降、週末に近場をちょろちょろドライブする機会はありましたが、長目のドライブはお預け状態になっていました。春の全国交通安全運動のおかげで余儀なくされたドライブ自粛(汗)、週末を迎えるたびにぐずついた空模様、はたまた野暮用による忙殺などなど。あれこれ事情をあげていけばキリが無いけれど、もう2か月近くもGTIを思いっきり走らせていないとは、情けない限りです!
幸いなことに、7月2週目の週末、関西地方は梅雨の晴れ間に恵まれそう。このタイミングを逸することなく、久々の長距離ドライブに繰り出すことにしました。
今回のツーリングの目的地は、丹後半島です。関西では夏場の海水浴で人気のエリアですが、調べてみると、主要な海水浴場の海開きが来週に控えている様子で、そこまで待っていると、海水浴客による渋滞に巻き込まれてしまう心配がありました。出かけるなら、今週のワンチャンスに賭けるしかありません。



前日に軽く洗車を済ませたGTIをお供に午前7時、神戸を出発しました。スロー・スターターを自認する中年オヤジにとっては、珍しく早い時間帯の始動です。勇躍、六甲山を越えたGTIは、六甲北道路→中国道→舞鶴若狭道と有料自動車道を繋いで、丹波エリアの田園地帯を一路、丹後半島めざして駆け上がりました。
ところで、つい先日、給油に立ち寄ったGSの店員さんから「ローテーションした後輪タイヤの溝がだいぶ減ってますねぇ」と不吉なご指摘をいただいたばかりのGTIですが、久々の高速クルージングでかなりの速度域までスピードを上げてみても、挙動はビシッと安定!ドイツ車の本領というべき直進安定性は健在でした。この走りっぷりなら、丹後半島のワインディングでも、期待できそうな手応えです。
綾部Jctからは、京都縦貫自動車道へと進路をスイッチ。丹後半島の入口・宮津へと至るこのルートは片側1車線の対面通行区間が延々と続き、制限速度も70キロ・・・・。退屈極まりない有料自動車道ですが、時おり現れる追い越し車線で先行車をまとめてぶち抜きながら、軽快なクルージングが続きます。短い無料区間を経て、縦貫道の終点・与謝天橋立ICに無事到達しました。





普通の人なら、ここから日本三景・天橋立あたりを周遊するのでしょうが、人混みだらけの観光名所に立ち寄るつもりなど毛頭無い中年オヤジとGTIは、軽く峠越えを試してから丹後半島の内奥へと進路を取るつもりです。向かってみたのは大内峠。峠付近に設けられた展望公園は「股のぞき」発祥の地とのことで、どうせ天橋立を眺めるならそちらのほうが面白そうという魂胆もありました。
大内峠へのアクセス路は1~1.5車線の狭路。山登りを開始してみると、GTIの目の前には、原チャリに跨がった地元民のオバチャンが何故か山道へと向ってズンズン突き進んでいくではありませんか?!対向車の気配に気を配りつつ、オバチャンの先導で高度を稼いでいくと、眼下には天橋立の絶景が広がります!狭くてトリッキーな道でしたが、丹後半島探訪の足慣らしには、うってつけのドライブになりました。





さて、小さな峠を駆け下りて、本来なら半島を北西方向に横断する快走路・府道53号線に進路を取り、琴引浜周辺から時計回りで、丹後半島のシーサイド・ドライブを楽しむ腹づもりでしたが、中年オヤジとGTIの行く手には何故か、ロードサイドの趣も濃い国道312号線が待ち受けていました。
ここはどこ?私は誰?」・・・・これといったランドマークもない半島内陸部。東西南北の方向感覚と現在地を見失う失態を演じてしまい、しばし途方に暮れます。どうやら大内峠の頂付近に設けられていた交差点で進路選択を誤ってしまったようです。
路肩にエスケープして、しばしの一時駐車。カーナビ画面と手元のツーリング・マップルを見比べながら、現在地を割り出します。すると、どうやらこのまま北西に進路を取って進んでも、当初目論んでいた半島時計回りドライブの計画に影響は無さそうな塩梅。そうと決まれば、Here we go!





元プロ野球監督・野村克也氏の出身地として、知る人ぞ知る旧・峰山町の市街を経て、さらにズンズン進んでいくと、行く手には「丹後広域農道」へと導く道路標識が!広域農道には目がない中年オヤジは、導かれるままに進路変更を決断します。
驚愕の広域農道実走記と、丹後半島シーサイド・ドライブの巻は、次回へと続きます。
Posted at 2015/07/12 22:37:10 | コメント(1) | トラックバック(0) | drive & touring | 旅行/地域

プロフィール

「@Alan Smithee さん! ええっ、それホントですか?!」
何シテル?   01/11 18:28
フォルクスワーゲン・ゴルフⅦ GTIに乗っています。色は、希少(不人気?)なナイトブルー。納車後1年を2ヶ月前にして、早くも走行距離1万5000キロオーバーです...
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