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山城守のブログ一覧

2015年01月31日 イイね!

腕時計を取り戻せ!~真冬の栃木・日塩もみじラインを走る(その2)

腕時計を取り戻せ!~真冬の栃木・日塩もみじラインを走る(その2)山奥の秘湯に置きっぱなしにしてきた腕時計を取り戻すため、厳冬期の日塩もみじライン越えのドライブにトライしてきた記事の続きです。今回の目的地・塩原元湯温泉までのルートをおさらいしておきましょう。
まずは、日光宇都宮道路を経由し、土沢ICから高速をアウト。日光江戸村や猿軍団の看板を横目に、R121で鬼怒川方面へと北上します。1月中旬でも、このあたりまでの路面には、ほとんど雪の心配がありません。鬼怒川の市街をパスするため、鬼怒川道路や龍王峡ラインと命名された短い有料バイパスをつないで前進を続けると、シャーベット状の雪がちらほら路面に残る状況に変わりました。でも、まだタイヤが滑り出すようなコンディションではありません。そして、日塩もみじラインの龍王峡側料金所。「路面凍結、チェーン必要」と物々しく告げる警告看板が、行く手に待ち受ける油断のならない状況を予感させます。



ところで、いわゆる「チェーン規制」の定義には、地域によって微妙なニュアンスの差があるようで、スタッドレスを四輪装着していてもチェーンがないと走行できない場合と、スタッドレスだけでもOK!の違いがあります。
目の前の警告表示の意味するところは、いったいどちらか?見極めが難しいところですが、スキー場へのアクセス路として厳冬期も開放されている有料道路なら、無茶な要求はするまいと判断。ミシュラン・スタッドレスだけが頼りの綱で、チェーンなど準備の無い中年オヤジは、迷わずもみじラインへと突入していきます。ちなみに、わがGTIのトランクには、雪道でのスタック脱出に必携とされる古毛布や古新聞なども、特に積んではいませんでした(大丈夫か?)。





さて、総延長28.1kmの峠越えルート・日塩もみじラインに足を踏み入れると、路面はのっけから本格的な雪道です。除雪そのものは行き届いていましたが、朝の気温低下の影響が強烈で、表面の白い雪の直下は、しっかり凍結している感じです。スタッドレス装着でも、コーナーを通過する度にタイヤがズルッと横滑りする不吉な感触が、ステアリングから生々しく伝わってきます。
おまけに、もみじライン前半の登りルートは、ただでさえ息の抜けない羊腸小径。観光地の有料道路に相応しく、2車線の幅が全線を通じて確保されているけれど、連続するブラインドコーナーは、少しコントロールを失い気味のFF車にとって厳しい条件です。対向車線にはみ出す愚だけは、何としても避けなければなりません。コントロールが効く速度までペースを落とし、ふらふら雪道を登り続けるGTI。四輪のグリップを効かせ後方から接近してきたスバルの4WDには左ウインカーのサインを送って、迷わず道を譲ります。
しかし幸いなことに、前半の登りルートでは、遭遇した対向車が僅かに2~3台。自分と同じ方向に向かう前後のクルマも殆ど無く、もみじラインの交通量は極小の状態でした。スキー場にとって書き入れ時の季節、しかも週末なのに、この過疎っぷりは何故なんだろう?疑問を感じつつも、前へ前へと進むしかありません。







標高1000mを越える高原に到達すると、もみじライン周囲は一面雪の世界ですが、前半戦に苦しめられた小径コーナーが影を潜め、かわって勾配のゆるいストレートが増えてきました。山の中でも、賑わいをみせるエーデルワイスとハンターマウンテンの2つのスキー場を横目にさらに前進を続けると、スキーを積んだミニバンや大型バスがいきなり車列をなして、対向車線に出現してきました。対向車の一群は、ルート前半の過疎っぷりが嘘のように次から次へと現れ、我も我もとスキー場に向かっていきます。
どうやらスキー客の多数派は、同じもみじラインを経由するルートでも鬼怒川方面からの険路を敬遠し、遠回りでも塩原方面からのアクセスを選択している様子。ルート前半の交通量の少なさもこれで少しは納得ですが、人々が敬遠する雪の険路をわざわざここまで走り抜いてきた自分の酔狂さには、改めて呆れかえる気分でした。



元湯温泉へのアクセス路は、もみじラインの料金所を通過し奥塩原温泉の小さな温泉街を通り越した先から分岐しています。交通量は再び皆無になって、ここまでくれば対向車の心配もほぼ不要でしょう。20キロ以上も雪道を走り続ければ、運転のコツのようなものも少しは会得できたので、ペースを少し上げ快調に元湯温泉をめざします。と思って少し気を緩めていたその矢先、雪の中で数台のクルマが立ち往生していました(汗)。
登り坂の途中でタイヤがスタックし、脱出に手間取っていたのでしょうか?幸い快く道を譲っていただき、先に進むことができましたが、最後の最後まで油断できないのが雪道ドライブです。





2週連続での訪問となった元湯温泉・元泉館のあたりは、先週より一段と積雪が深くなった模様。フロントで事情を説明し、何とか腕時計を我が手に取り戻すことがかないました。
ミッションを達成した自分へのご褒美は、宿ご自慢の渓流露天風呂です。緑白色のお湯に2週連続で身を浸し、ドライブの疲れを癒しました。



片道30km近い雪道ワインディングの連続走行は、想像以上にタフな経験でしたが、走行を重ねているうちに、スタッドレスで対応できることとできないことの境界線や、トラブル時の心得のようなものが、少しづつ分かってきたような気がします。
3週連続のスノードライブはさすがに自重しますが、今シーズンもう1度や2度、スノードライブの練習がてら、雪深いエリアへの遠征を計画してみるつもりです。

Posted at 2015/01/31 15:18:33 | コメント(3) | トラックバック(0) | drive & touring | 旅行/地域
2015年01月27日 イイね!

リベンジ、腕時計を取り戻せ!~栃木・日塩スノードライブ(その1)

リベンジ、腕時計を取り戻せ!~栃木・日塩スノードライブ(その1)塩原・元湯温泉から霧降高原越えのスノードライブに挑戦した1月初旬、地吹雪が容赦なく吹き荒ぶ標高1000メートル超の冬の世界から、一目散に駆け下りて日光市街に至ると、下界は小春日和の暖かさに包まれていました。
やれやれ、これで一安心と人心地がついて、日光道のPAで冬限定のかき揚げそばなどを食していました(これが意外と美味しい)。
しかし、そんな長閑な風情に身を置きつつも、中年オヤジの心の片隅では第六感がアラームを鳴らしています。「そこにあるべきはずのものが、姿を消しているぞ!



ふと左腕をみると、朝から装着していたはずの腕時計がありません。クルマのなかを探し回ってみましたが、やっぱりない・・・・。不覚にも道中のどこかに、忘れ物をしてしまったようです。
腕時計を置きっぱなしにする可能性がある場所なら、前夜の宿か、道中に立ち寄った温泉のどちらかしかありません。ひとまず、脱衣所で腕時計を外した記憶がある元湯温泉・元泉館のフロントに電話で照会してみることにしました。

帰り入浴に立ち寄ったんですけど、腕時計の忘れ物をしてしまったのかもしれません。どなたかフロントに届けていないでしょうか?
どんな時計ですか?
白い文字盤、文字盤の裏が黒、○○社製のソーラー時計です
それなら忘れ物が1個、フロントに届いていますよ
良かった!それは私の時計です。厚かましいお願いで恐縮ですが、着払いの宅配便で送ってもらうことはできないでしょうか?
それはできません
えっ?
貴重品ですから、ご本人様にここで現物を確認してもらえないと、お渡しすることはできません
・・・・わかりました。それなら近日中にもう一度おうかがいします


腕時計の在処がわかったのは収穫でしたが、宿側のガードは鉄壁すぎるほどで、万全のセキュリティ対応です。簡単に取り戻すことが叶わないようなら、次週の週末もう一度、雪山を越え秘湯の温泉地に足を伸ばすしか手段はないでしょう。



そんな事情で翌週の週末、2週連続で栃木北部へのスノードライブにトライすることになりました。
どうせ行くなら楽しまなけりゃ損!中年オヤジは、前週と同じルートを選択するつもりなどさらさらなく、今度は鬼怒川温泉から真冬の日塩もみじラインを踏破して、元湯温泉にアクセスしてみようと企てを巡らします。

鬼怒川と塩原を結ぶ標高1000メートル超の高原道路・日塩もみじラインは、その名の通り紅葉の季節がハイシーズンの観光道路ですが、厳冬期でもハンター・マウンテン塩原などスキー場へのアクセス路として一般開放されています。
総延長28.1km。「息を抜かせない小さなカーブが連続する」とツーリングマップルに紹介される名うてのワインディングに、冬場の積雪・凍結まで想定されるとなれば、ミシュランスタッドレス&GTIの相手にとって不足はありません。
というか、いったいどんなコンディションなんだろう?



油断のできないスノードライブになりそうです。
実録編は、次回に続きます。
Posted at 2015/01/27 21:53:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | drive & touring | 旅行/地域
2015年01月24日 イイね!

新春・栃木スノードライブ~元湯温泉から霧降高原へ

新春・栃木スノードライブ~元湯温泉から霧降高原へ1月最初の3連休。罪深きラスベガスで心身に纏わりついた正月の垢を、ホットな温泉で洗い流そうと、ゆるりと一泊二日の湯巡りの旅に出かけてきました。
初日の目的地は、栃木県北部・馬頭温泉郷です。栃木の北部といっても、茨城県境付近のこのエリアなら、那須や奥日光とは異なり雪の心配がありません。万が一に備え、スタッドレスを装着しているGTIですが、出発した時点でタフなスノー・ドライブを想定した計画などは毛頭ありませんでした。
いやはや。
いつものように、寄り道・回り道を身上とする中年オヤジは、今回もわざわざ茨城の広域農道ビーフラインや、久慈川沿いのカントリーロードを北上して、大子町経由で目的地へと向います。冬の広域農道は、交通量も一段と少なくなって快適です。山間部を縫って走る無人の農道をひた走るドライブは、まるでウルトラ警備隊のシークレット・ハイウェイをポインターで走行しているような様相を呈しました(汗)。







さて、旅も二日目。冬の朝、空気はキリリと冷え込んでいますが、天気は2日続きの快晴に恵まれました。絶好のドライブ日和です。今日は自宅に帰るわけですが、帰り道のルートは特に決めていません。さて、どこに行こうかな?
馬頭温泉の高台から遠くに聳える冬景色の山々を眺めているうちに、ちょっと雪を見に行こうか?という酔狂な気分がふつふつと沸き上がってきました。とりあえず、塩原温泉方面まで足を伸ばしてみよう。そうと決まれば、iphone6で日帰り入浴可能な温泉旅館に目星をつけ、いざ出発です。



馬頭から大田原市内をバイパスで迂回し、R400で塩原温泉郷をめざしました。
冬場なので路面の変化には細心の注意を払いましたが、道の駅アグリパル塩原あたりまでの平坦部に積雪はありません。そこから大吊橋を越え、温泉郷へと向かう渓谷沿いのルートを登っていくと、路面には積雪や凍結の跡が少しずつ顔をのぞかせ、R400は冬らしい表情を見せてきました。
イイね

温泉旅館が軒を連ねる塩原の中心部を抜け、日塩もみじラインへと向かう分岐の手前ぐらいまで来ると、路面は完全な圧雪路です。先行車のペースも、露骨にスローダウンしてきました。ええい!この程度の路面に恐れをなすとは、軟弱者め!しかし、中年オヤジの目的地は、さらにその先の雪深そうなエリアにあるのです。



二日目のドライブ。最初の目的地として考えていたのは、塩原・元湯温泉です。「元湯」の名が示すように、塩原最古の温泉郷といわれるこの秘湯は、R400から山あいに分け入り、夏場なら15分程度でアクセス可能な場所に立地しています。しかし、時は真冬。国道から分岐して元湯温泉へと向かうアクセス・ルートがいったいどんな状況になっているのか?行ってみなければわからない、というのが正直なところでした。しかし、ここまできたら行くしかない・・・・ミシュラン・スタッドレスの走破性能に期待を込め、実際に足を踏み入れてみます。

除雪が行われた気配はあるものの、笑っちゃうほどの雪・雪・雪。今年はじめて遭遇する本格的な雪道がそこに待っていました。
亀のようなスピードまでペースを落とし慎重にコーナーをクリアしても、横滑り防止装置が頻繁に介入してくるほどの路面状況。要所・要所に「ここはすべる」と赤文字で記された直球すぎる警告看板も現れ、スノードライブの興趣を大いに盛り上げてくれます。上り坂ではスタックを失わないよう、下り坂ではコーナー手前の減速に注意を払って、悪戦苦闘。GTIは、渓流沿いに三軒の旅館が佇む秘湯・元湯温泉に無事たどりつきました。







中年オヤジが立ち寄った秘湯の宿・元泉館は、日帰り入浴を800円で楽しむことができるリーズナブルな宿ですが、受付時にフロントでちょっと裏技を使う必要があります。「ホームページを見た」とその場で申し出ると、入浴料金が200円オフの600円になるのです。
案内されたのは、硫黄臭たっぷりの白濁した熱めの内湯とぬるめの露天。お宿自慢の渓流露天風呂が冬囲いを施されているため、眺望が遮られているのは残念でしたが、2つの温泉を素っ裸で頻繁に行き来しながら、真冬の秘湯の醍醐味を満喫すれば、険しいルートを踏み越え、足を伸ばしてきた甲斐もあったというものです。実は、この温泉道楽が思わぬアクシデントを招き寄せてしまったのですが、それは次回の記事で・・・・。

さて、ひとっ風呂あびたら、次は自宅へのルートを検討しなければなりません。元湯から日塩もみじライン・鬼怒川経由で日光道に入るのが最短ルートと思われましたが、時間に余裕のあったこの休日、性懲りも無い中年オヤジはR121・会津西街道で五十里湖沿いを南下し、川治温泉からK23、さらにはK169・標高1000メートル超の霧降高原道路で日光をめざす本格的なスノードライブにトライしてみようか?などと考えはじめます。そうと決まれば、Here we go!



前夜、馬頭温泉のお宿で夕食に霧降高原牛「しもふり」ではない。「きりふり」です)のしゃぶしゃぶを食したからか?、霧降高原に向けて高度を稼いでいくにつれ、中年オヤジのテンションも高まっていきます。途中、不意に現れる圧雪路やアイスバーンも何のその。ミシュラン・スタッドレスとハイテク装置を頼みの綱に、少々の横滑りも手のひらの上で楽しみながら、更なる高みへとGTIを導きます。しかし、閉口したのは、高原の地吹雪でした。





大笹牧場のレストハウスを越え、標高1000m超の高原へと進路を向けてみると、気温はもちろん氷点下。防風林など遮るものが全くない放牧地では、ピーカンの空模様の下でも、地表から容赦なく雪が舞い上がり、地吹雪が猛威をふるっていました。体験ツアーが企画されるほど名高い霧降の地吹雪ですが、自分にとってこいつは想定外の事態。こんな状況のもとでは、GTIとの記念撮影さえままなりません。厳しい状況をクリアするためには、とにかく前に進むしかありません。



GTIは霧降高原道路をぐんぐん前進し、遂には標高1440メートルの最高地点に達しました。関東平野を一望に見下ろす眺望はもう最高!夏場なら万歳三唱をしたい気分ですが、今日は寒すぎる!こうなってしまうと、一刻も早く下界に降りたいというのが本音で、中年オヤジとGTIは、脱兎のごとく日光の街へと駆け下りました。

栃木県北部を走り回った正月3連休のスノー・ドライブ。
チキンな中年オヤジにとっては、十分すぎるほどスペクタクルな体験でしたが、秘湯・元湯温泉で不意に招き寄せたアクシデントが、次週も自分をこのエリアへと導きます。続きは次回に。


Posted at 2015/01/24 22:05:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | drive & touring | 旅行/地域
2015年01月18日 イイね!

e-up!試乗~電気自動車は未来の乗り物か?

e-up!試乗~電気自動車は未来の乗り物か?VWジャパンが2月1日から受注開始を告知している電気自動車e-up!
今日、ひょんなことから、この話題のクルマに試乗できる機会を得ました。とある事情で朝から出かけてきた山間部のスノードライブの帰り道、氷雪に晒されドロドロに汚れてしまったGTIを社会復帰させるべく、行きつけのディーラーさんに洗車をお願いしたところ、「話のタネにどうですか?」とe-up!の試乗を勧められた次第です。まだ、正式発売前にもかかわらず、ナンバーを取得して堂々と公道を走行できる試乗車が、ディーラーに用意されていたのです。





まずは第1印象から。
白いボディカラーを装ったe-up!試乗車は、青く縁取られたVWのフロントエンブレムや、専用15インチホイールがノーマルとの違いを訴えてはいるものの、その主張はあくまで控えめ。一見するかぎり、普通のup!とどこがどう違うのか、わかりません。
個性の主張が控えめなのはインテリアも同様でした。ボディカラーと同色に塗装されたインテリアトリムの質感は、ノーマルup!と全く同じ。メーター回りにはバッテリー残量計など電気自動車っぽい計器類が配されていますが、表示はデジタルでは無くアナログ式です。操作方法も、電気自動車っぽさを感じさせず、何とイグニッション・キーを回してクルマを始動させる必要があります。サイドブレーキも、手動のタイプでした。
唯一、up!との違いを感じたのが、5速ASGではなく、普通のATのようなシフトノブが採用されていたこと。そもそも電気自動車にはギア・チェンジという概念がないので、「P」「R」「N」「D」の切り替えがきけば、それで十分なのでしょう。





このようなアナログ感満載の演出は、VWが敢えて狙ったコンセプトと考えてよいと思います。
革新的技術は、人々の生活に溶け込んでこそ意味がある。だから私たちは、自分たちのクルマを、あたかも未来からやってきた、特別なもののようには見せつけたりしません。
カタログのなかでVWが堂々と宣言しているとおり、e-up!は特別な電気自動車である前に、我々にとってもなじみ深いクルマという道具であることを強く志向しているように思えます。トヨタのハイブリッドや燃料電池車(その名もミライ!)に対する当てこすりのようにも聞こえるけれど、VWの清々しい決意表明には好感が持てます。



さて、アナログなキー操作でe-up!のモーターを始動させ公道に乗り出してみると、まずびっくりしたのが、低速トルクの豊かさ。アクセルを踏めば踏むだけ、もりもりトルクが盛り上がって、そのままどこまでも加速していく印象です。小型車にありがちな非力なイメージなど全くありません。ゴルフ・コンフォートラインやポロに搭載される1.2TSIエンジンを上回るほどの最大トルク(21.4kgm)は電気自動車ならではの美点で、やはり伊達ではありませんね。

営業マン氏のお薦めでGTIの試乗時に走行したディーラー裏の「峠道」にも、足を伸ばしてみました。上り勾配でもトルクが衰える気配を見せなかったのは予想通りでしたが、e-up!のハンドリングはここで意外なスポーティさを見せます。ある程度のスピードに乗っていても、ステアリングを切れば切った分だけ、正確にコーナーをトレースできる安定感は思いのほか心強く、良い意味で予想を裏切るものでした。XDSのようなハイテク装置を足回りに備えているわけでもないのに、コーナーでの挙動が安定しているのは、何故か?それは、床下に装着された重量200キロ以上のバッテリー装置が、車体の低重心化に貢献しているからとの理由で、中年オヤジも思わず納得です。



試乗インプレッションを書き連ねていくと、良いことずくめのクルマのように思えてきますが、もちろん問題点もあります。最大のネックは、やはり新車時の価格設定ですね。
このクルマ、いくらで売り出されると思いますか?との営業マン氏の質問に、特に予備知識のなかった自分は「250万円くらいが適正価格ですかねぇ?」と無邪気に回答したのですが、正解は驚きの「366万9,000円(消費税込)」でした(汗)。
購入時に補助金が適用される可能性が高いため、実際の負担は300万円前後に落ち着きそうですが、それでも、ちょっと手を出しづらい値付けであることに変わりはありません。同じ価格帯で購入可能なガソリン車、たとえばゴルフ・ハイラインが322万円であることを考えると、現時点ではe-up!の購入に二の足を踏むユーザーが多数になってしまうのでは?と懸念を感じます。車格的にはポロの電気自動車なら、この価格設定もありとは思うのですが・・・・。

とはいえ、我々とは無縁の未来の乗り物と思われてきた電気自動車を、ここまで身近な道具としてブラッシュアップして世に問うてきたVWの本気度には、大いに共感するところがあります。年内には、e-Golfの日本発売も既にリリースされていますが、欧州で評判のプラグイン・ハイブリッドモデルのゴルフGTEの日本導入はこの先いったいどうなるのでしょう?輸入車の大敵・円安がこれ以上、酷いことにならないよう、こっそりと祈るばかりです。
Posted at 2015/01/18 20:26:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | except GTI | クルマ
2015年01月17日 イイね!

ラスベガス・レンタカー(その3)~お手軽・日本食ドライブへ

ラスベガス・レンタカー(その3)~お手軽・日本食ドライブへ海外といっても、ラスベガスの街をレンタカーでドライブするのは、さほど難しいことではありません。砂漠に広がるこの街は、主要道路が南北を碁盤の目状に交差する人工都市。イメージでいうなら、札幌や京都のようなものですね。
おまけにこの街には、遠くからでも人目を引くランドマークがあちこちに林立しています。陽光眩しい昼時ならば、高さ350メートルの偉容を誇るストラトスフィア・タワー。夜になれば、天空に向け一直線にビームの矢を放つピラミッド状のラクソーが、文字通り闇夜の灯火になってくれます。
郊外に足を運んで、万が一知らない道に迷い込んでしまっても、ランドマークを目印にして現在地を推測すれば、地図などなくても、砂漠の中で遭難してしまう心配はありません。海外レンタカー初体験のビギナーにも、自信をもってお薦めできるわかりやすさ!それが、この街の売りなのです。



ラスベガスといえば一昨年、GTI・MARK7が鮮烈なデビューを飾ったときにVWが公開したプロモーション動画が印象に残ります。シナトラのマイウェイに乗って、白い2ドアのGTIがゆったりとクルージングしているのが、目抜き通り・通称「ストリップ」(ラスベガス大通り)。"WELCOME TO Fabulous LAS VEGAS"のサインボードから、ベラッジオの噴水を筆頭に巨大カジノホテルが林立するエリアを経て、古き良きダウンタウンへと至るこの大通りは、まさしくラスベガスを象徴するメイン・ストリートです。



しかし、実際にストリップを走行してみれば、遭遇してしまうのは、昼も夜も間断なく続く渋滞の車列です。3~4車線が常時確保されている広幅道路といえど、快適なクルージングなどは望むべくもなく、閉口必至でしょう。

そこで、快適なラスベガス・ドライブを楽しむためには、我が国の道路事情と同じく「裏道」をマスターするのが、その秘訣になります。もちろんそんな情報はガイドブックなどには掲載されていないけれど、自分の場合、タクシーの運ちゃんが頻繁に使っている裏道を後部座席からトレースしながら、いつの間にやら効率的な道筋をマスターしてしまいました。
たとえば、高速(インターステート)15号線の側道として、モンテカルロやシティ・センターの裏を縫って走るフランク・シナトラDr。この裏道を少し北上して、トレジャーアイランド・ホテルの裏から西向きに進路を変えると、スプリングマウンテン・ロードと銘打たれた主要道が西へと真っ直ぐに伸びています。この道を直進していけば、僅か5分ほどでラスベガスのチャイナ・タウンに到達。このチャイナ・タウン周辺のエリアに、ラスベガス屈指の日本食レストランの一群がひしめいているのです。

江戸前鮨「kabuto






石川産の寒ブリトロ。スペイン産の漬けマグロ。北海道産の水蛸。ボストン産のクマモト・オイスター。海鮮不毛の地・ラスベガスで、何故これほどハイレベルな江戸前握りを提供できるのでしょうか?何度訪問しても、素朴な疑問を禁じ得ない謎のお寿司屋さんです。和の雰囲気とホスピタリティあふれる接客態度に、ただただ癒やされっぱなしでした。
決して安価なお店ではありません。しかし、銀座や数寄屋橋あたりのトップレベルと比較しても、何ら遜色ないお鮨です。
こんなお店なら「常連になりたい!」。異国の地で、再訪を心に誓ってしまうほどのクオリティでした。

トラットリア中村屋


白味噌カルボナーラ・スパゲッティです。味噌とカルボナーラの相性ってどうなの?と突っ込みを入れたくなりますが、食してみれば意外とあっさりいけてしまうから不思議。ありそうで無かった和風パスタの滋味あふれる旨さが、異国の旅情をかきたててくれます。
「kabuto」と同じエリアに立地するジャパニーズ・パスタのお店。アイディアあふれる和風?創作料理が魅力で、ディナータイムには、地元のロコたちで大賑わいでした。

ラーメン味噌屋「富」


白味噌とんこつラーメン&半チャーハンをいただきました。
彼の地のラーメンといえば、久留米系の「モ○タ」や、札幌味噌の「ソ○」が行列必至の大人気を博していますが、それらの人気店を向こうに回し、勇躍出店してきたのが新進気鋭のこちらのお店です。深めのドンブリで供されるラーメンは、見た目の印象以上のボリューム。白いスープの上にたっぷりと盛られた味噌は、まさしく日本の味でした。

これ以外にも、沖縄料理、日本蕎麦、串焼き、居酒屋、日本式カレーなどなど、ラスベガス郊外の日本食レストランは今、本当に熱い!
本稿では紹介しきれませんでしたが、彼の地の日本食完全制覇を夢見て、もう一度訪れてみようかと、野望を燃やしている今日この頃なのです。
Posted at 2015/01/17 08:50:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅打ち | 旅行/地域

プロフィール

「@Alan Smithee さん! ええっ、それホントですか?!」
何シテル?   01/11 18:28
フォルクスワーゲン・ゴルフⅦ GTIに乗っています。色は、希少(不人気?)なナイトブルー。納車後1年を2ヶ月前にして、早くも走行距離1万5000キロオーバーです...
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