群馬の古墳は墳丘に人物埴輪や動物埴輪、器材埴輪など全部乗せが多かったようです。
大きな古墳の内堤などに円筒埴輪や盾持人埴輪が整然と並べられている光景はとても
壮観です。乗せる数が多けりゃ作るほうも大量生産ですし、技術も進歩する。細部まで
丁寧につくられているのがこの地の埴輪の特徴でしょう。
中二子古墳の内堤に並べられた埴輪 JR東日本のCMで吉永小百合さんがこちらを
歩くシーンがありましたね。
中二子古墳がある前橋市の大室公園は大室古墳群を中心に整備された史跡公園です。
大室公園の古民家の土蔵が「大室はにわ館」になっています。
人面付円筒埴輪 6世紀前半 中二子古墳(前橋市) 大室はにわ館

この埴輪は笑わない。埴輪職人が遊び心で円筒埴輪に人面を彫ってしまったのか。
ちょっとシュールなお顔立ちです。
更に脚を伸ばし、駐車場から眺める赤城山が素晴らしい粕川歴史民俗資料館へ、
動物の埴輪の中でも大部分を占めるのが馬形埴輪です。埋葬された権力者の富を
表すのが馬でした。鞍など豪華な馬具で装飾されたのやら、ちょっとかわいいお馬さん
だったり。

埴輪「馬」 5世紀後半 白藤V-4号古墳 前橋市
こ、これは馬を見たことがない埴輪職人の習作だったのだろうか。ヒラメ顔です。1500年も昔から群馬ではゆるキャラが作られていたのだろか。
埴輪の職人が何を表現し伝えたかったのかを読み取ろうとすると、さらに楽しむことが
できるのもはにわ鑑賞の楽しいとこ、はにわに興味ある方はぜひ。
Posted at 2021/05/04 20:17:47 | |
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