日曜日です。
晴天の様子なので大黒PAを経由して新倉会へ行こうと早起きしたのですが、お腹が痛く布団の中でウンウンうなっていました。しかし、昼頃になって体調も回復してきました。
外は良い天気です。
こういう日には・・・・・の
ポルシェのメンテをしましょう!(笑)
やりたいこと山積みなのですが、ずっと気になっていたことが一つあります。
リアフードショックの左側の交換です。
右側は少し前に
死ぬほどの苦労をして交換しました。
実は、このとき肋骨を痛めたらしく、2日後から左の肋骨が痛み出し、横になると痛むので一時期はよく眠れない日々を過ごしていました(そんな状態でサーキットデビューしちゃいました^-^)。今も肋骨は完治してなく時々思い出したように痛くなります。
やられたままで終わらせる訳にはゆきません。
やられたらやり返す!たった今作った
くろよん家の家訓に従い、右ショックで受けた傷の敵討ちを左ショックの交換ではらすことにしました。
さて、右ショックを交換したときに左も同時に交換しなかった理由は、左ショックの周辺が狭くてショックの根元まで手が届かなかったからでした。
そこで今回はまず邪魔なブロアファンを取り外すことにしました。
ブロアファンは2箇所でボルト留めされています。
1個目は真正面の誰でも分かる場所にあります。10mmのソケットレンチを使って外しました。
2個目はファンの下にあり、目では見えません(moncyan師匠に教えてもらいました)。手探りで簡単に場所は分かりますが、十分な広さがないので柄の短いラチェットレンチがあると作業しやすいかもしれません。ボルトヘッドは同じく10mmです。
ボルトはワッシャー付きです。長いので落としてしまうことはないでしょう(たぶん)。
次に左手前に繋がっているパイプを外します。これはカシメを緩めるだけです。
プラスドライバー・マイナスドライバー・ソケットレンチのいずれを使っても緩められる親切設計です。ポルシェ純正ではないのかも(笑)
私は2個とも緩めましたが、1個で十分です。なお、緩めるだけで外す必要はありません。写真は左が緩める前、右が緩めた後です。
左手前のパイプは結構動くのでパイプを脇にどかしながら、ブロアファン本体をガジガジと動かしながら引っ張るとエンジンルームから取り外すことができました。
右の方のエアダクトははめ込み式なので引っ張ると簡単に外れます。
また、下の方に電源ケーブルが繋がっていますが、今回はなるべくミスを避けるために外すことはしませんでしたが、外してしまった方が作業が楽だったかもしれません。
横から見るとこんな感じ(↓)です。
ブロアファンを取り外し、十分な場所が確保できたのでいよいよショック交換に取り掛かります。
まず、手前側のクリップを抜きます。この写真(↓)では右の端を持ち上げて、左手前にスライドさせます。大して力は必要ないので、素手で十分です(ペンチを使ってクリップを落としたりすると面倒なことになるので素手で作業することをお勧めします)。
次に、ピンを左へ押して、左側から引き抜きます。
奥も同様にやり、ショックを外します。
下が取り外した純正ショックです。上が交換するWeltmeisterのフードショックです。前回も書きましたが、純正よりも強力タイプです(その代わりちょっと高いですが…)。
では取りつけにかかります。
手前は全然問題ありませんが、奥のピンをどうやって挿し込むかが問題です。
右ショックのときはショックのすぐ下にパイプがあったためにちょうど良い位置でショックを固定することができたのですが、今度はショックを固定しつつピンを通さなければなりません。片手では非常に難しいです。
落ち着いてこれを書いている今にして思うと、ブローファンのコネクタを外して車体から分離してしまえば頭を突っ込めたので、両手で作業できる十分なスペースが確保できたのかもしれないのですが、作業中はそんなことはエンジンから漏れるオイルの量ほども思いつきませんでした。
奥側ステーの左に手を差し込めるスペースがあれば左からピンを通すのは楽にできると思えるのですが、左には全然スペースがありません。
どういう体勢になればピン挿しができるか、しばし悩みます。
右手での作業・・・・・左手でショックを動かすことはできますが、ステーの左に手が入りません。
左手での作業・・・・・ショックを穴の位置に固定することができないので却下。
ショックが穴の位置に固定されていれば左手でピンを差し込めるのですが・・・う~む・・・(お腹が減ったしさっさと終わらせたいなぁ)・・・・・・そのときに閃きました!
右からピンを挿し込み、左でクリップ留めをすれば良いじゃん!!
何もオリジナルにこだわる必要はありません。
早速、実行。
ピンを持った右手を持ち奥に突っ込み、左手でショックを動かしつつ穴を探ります。
1秒、2秒、3秒、・・・・・。
体勢が悪いのでショックの位置をうまく合わせられません。
左ショックのときと同様に針金で仮留めしましょうか?
いや、今回はフードを支える必要がないので、手前を先に留めれば問題は解決しそうです。
で、手前側をピン留めして、再び奥に挑戦。
------ 簡単にピンが通りました\(^o^)/
じゃあ、クリップを左から・・・・・・・あれ、手が届きません。
ショックが邪魔で手が入りませんでした(泣)
しかし、慌てる必要はありません。手前のピンは外してショックを下にずらせば手が入ります。
左手でパチンとクリップ留めに成功。
もう一度、手前のピン・クリップを留めなおして作業完了です!
信じられないくらい簡単にフードショックの交換が終わってしまいました。
(これを書いているときに気付いたのですが、奥側は穴の位置が違っていました。2段になっている穴の上に固定するべきだったのですが、下につけてしまいました。機能的に問題ないようなので、まあ、良いか・・・)
最後にブローファンを元に戻さなければなりません。
ヨッコラショ!
あれ?奥に入りません。
何かがつかえています。はて?
もう一度ファンを引っ張り出して確認すると、ファンの後部にある出っ張りがエンジンルームの金属板につかえていたみたいです。
よく見るとエンジンルームの板に穴があります。どうやらファン後部の出っ張りをこの穴に挿し込み位置がずれないようにする仕組みになっているようです。こうなっているからボルトが手前と下の2箇所で大丈夫なのですね。なるほどね~♥
今度は慎重に穴を狙って------といっても見えないので勘をフルに働かせて------押し込みます。
うまく入りました!
ではパイプの接続をしましょう。
まず左手前のパイプをはめ込みます。
・・・・うまく行きません(汗)(←予想通り)
エンジンルーム側のパイプにファン側のパイプを挿し込むように見えるのですが、両方のパイプ径がほぼ同じなのでどうやっても挿し込めません。
またもや襲い掛かる試練!!
(空気が漏れなきゃ良いんだからビニールテープで留めちゃおうかなぁ)
なんて弱気になりつつも、じっくりと構造を観察するとボディ側パイプが二重構造になっていることを発見しました。
もしかして!?
外側を引っ張ってみたら伸びます。
つまり、ファン側とボディ側のパイプは外径が同じであり、両者の口を合わせて、その上にパイプ(というかゴムシール)を被せる仕組みになっていたのです。
カシメを2本とも緩めてしまったために、上に被せるハラマキがずれてしまっていたのでした。
仕組みが分かってしまえば作業は簡単です。両方のパイプにハラマキを被せてあげ、カシメバンドを締めるだけです。斉天大聖の頭にある緊箍児は呪文で締めることができたけれど、バンドはドライバーでコキコキと締めなければなりません。しかも2本も!ちょっとだけ重労働…(笑)
右側のダクトはゴムを被せるだけの構造です。しかも、ありがたいことに手前側にベロのようなものがあり、引っ張りやすくなっています。奥側を挟み、手前側はベロを引っ張り被せて行くとパチンとよい音がしました。完全に被さったようです。
最後に2本の10mmボルトをはめ直します。
下はソケットレンチを回す余地がないのでちょびっと大変ですが、これまでの苦労と比べれば昼飯前です(お腹すいたな~)。
なお、ブロアファンの固定はパイプを固定する前にやった方が作業スペースが少しだけですが広く取れるので楽かもしれません。
何はともあれ、これで作業は全て終了です!!
お疲れさま~ > 自分
2本とも交換したリアフードショックは
超強力です。
運転席側ドアに隠れている錨型のオープナーを引くと、エンジンフードが勢い良く最後まで上がります。
今まではエンジンルームをいじるのはポルシェに喰われる恐怖が伴なっていましたが、これからはアッパーカットをお見舞いされるかも(笑)
参照:
リアフードショック交換(その2) 【整備手帳】
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【追記】(2008/2/11)
mimurinさんへコメントの返事を書いた後にやはり気になったので、取り付け直しました。コメントの返事に書いた通り、写真を撮りながらでも30分で終了しました。一度経験すると結構簡単にできるようになるものですね。これで左右が揃ってスッキリです♥