ABS/DSC警告灯 ホイールスピードセンサーとABSユニットの清掃
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
まずは初めにZ団の皆さんありがとうございました。
次にその他サイトの先人の皆さんもありがとうございました。
BMWによくあるトラブル、表題の件についての記事をあげます。
これをまともに車屋さんに診てもらうとかなりの高額出費を強いられると思われます。これを機に乗り換えを検討する方もいらっしゃると思います。
しかしこの簡単な整備で直る可能性があります。
やってみる価値はあります。同じトラブルが起きたときにこの記事を参考にしてください。又は思い出してください。
また、今回の整備は私の車では無くみんカラユーザー、おとんTHさんの車ので施工したものです。
表題の件の写真のような警告灯がついてABSが作動しなくなった時の対処法について書きます。
先日、おとんTHさんから連絡があり表題の件について相談がありました。
彼の所へ行ってOBD2で調べてもエラーは検出されませんでした。何故だろう?
まずは基礎知識を勉強しました。
いつものペリカンパーツの記事を読みます。URL貼っておきます。
https://www.pelicanparts.com/techarticles/BMW_Z4M/83-BRAKES-ABS_Wheel_Speed_Sensor_Replacement/83-BRAKES-ABS_Wheel_Speed_Sensor_Replacement.htm
その前文を稚拙ではありますが訳してみました。
**** 以下訳文 ****
ABSホイールスピードセンサーは道路におけるタイヤの動きを監視して電気信号をABS/DSC装置に送っています。
この信号は道路に対するホイールスピードを計算し、ABSの作動や直進性の調整機能を補助しています。
センサーはそれぞれのタイヤハブにボルト付されておりそれ故に振動や道路のゴミやブレーキダストからの影響を受けやすいです。
BMW Z4モデルは磁気発電抵抗をホイールスピードセンサーとして利用しています。
このスタイルだとホイールスピードの報告をタイヤが動くと同時に正確に計測する事ができます。古いスタイルだとセンサーが感応する為には時速7マイルのスピードを要求されます。
このことは低速においてもより強力なダイナミックな機構での調整が可能になります。
このタイプのセンサーの信号は電圧の高低差で送られます。低い場合は9V以上、高い場合は約12Vになります。
この電圧の件は実験スコープを使いこれらのセンサーをテストする際に非常に重要です。
また、実験スコープを使う事はセンサーが出したデジタル信号を表示するには最良の方法です。
ABSホイールスピードセンサーが故障した場合、ABS/DSCモジュールは道路に対応するホイールスピードの情報を失う事になりABSホイールスピードのエラーコードをセットします。
エラーコードがセットされた場合、ABS/DSC警告灯が点灯します。
装置をスキャンしてエラーコードを読み取りどのホイールスピードセンサーに問題があるのか判断しましょう。
注意すべきなのは他の問題が発生した時にもABS/DSCの警告灯が点灯する事があるという事です。
部品を交換する前に必ずエラーコードをスキャンして読みとりましょう。
スキャンツールを使用してホイールスピード信号を監視できます。
このことは故障しているセンサーをピンポイントで見つける事ができます。
4輪のスピード信号を比較することにより、他のホイールと異なるホイールを見つけることができます。
個々のセンサーをテストして関連したエラーコードを知るには我々ABSホイールスピードセンサーテストの技術資料[どこにあるのか見つけていない]をお読みください。
故障したスピードセンサーはブレーキ警告灯も点灯させます。
このことはBMWスキャンツールを使用してエラーコードをチェックする際に重要になります。
さらには問題のあるセンサーを特定することにも役立ちます。
この技術資料ではフロントとリアのホイールスピードセンサーの交換について記述してあります。
******
2
車をジャッキアップ。馬をかけます。
今回はフロントのホイールスピードセンサーの点検清掃なのでタイヤを外します。リアはやりませんでした…
ついでに?今回の整備と関係ないけどローターの厚さを測ると!もう限界値ギリギリ。パッドは目視でまだ5〜6mm残ってました。
おとんTHさん、次はローター交換ですね。
懸案のホイールスピードセンサーはハブの後ろについています。
3
見づらい写真ですが…ホイールスピードセンサーを外している所です。
ハブにセンサーが差し込まれており5mmアレン(六角ボルト)で固定されています。
5mmアレンネジを抜いたらマイナスドライバで少しずつ引き抜きました。
4
引き抜いたホイールスピードセンサー。かなり汚れていました。
5
洗った後の写真です。パーツクリーナでよく落ちました。
6
センサーを外したハブ側。センサーが突っ込んである穴にもパーツクリーナをぶっ込みました。
写真は穴が見えていますがハブの裏側なので目視では見えません。写真はiPhoneをハブの裏側に突っ込んで撮ってます。
写真を見るとハブの中に歯車があるのが見えます。訳文の記事にあったようにおそらくこの歯車がホイールと共に回転して弱い発電機になっていてセンサーへ信号を送っているのかもしれません。
清掃が終わったらホイールスピードセンサーを再び取り付けました。
これを左右のホイールで行いました。
7
次はABSユニットのコネクタの清掃を行いました。
おとんTHさんの車も右ハンドルです。ボンネットの中のちょうど運転席の前にブレーキのマスターシリンダーがあります。その前にはブレーキフルードのタンクがありその下にエアコンのパイプやブレーキフルードのパイプなどがありそのさらに下にこのユニットがあります。赤線で囲った部分です。
同じBMWでもここへアクセスしやすい機種もあるようですがe85 Z4は手が入りづらい位置にあります。
一応バッテリーは外しました。
今回はそのコネクタの接触不良を疑っています。写真のようにコネクタ上部を引っ張り上げます。マイナスドライバを使いました。少しずつこじると抜けてきました。
ホイールスピードセンサーと同様に基礎知識を勉強します。
同じくペリカンパーツの記事を訳しました。こちらもURL貼っておきます。
https://www.pelicanparts.com/techarticles/BMW_Z4M/145-BRAKES-Brake_DSC_Module_Removal/145-BRAKES-Brake_DSC_Module_Removal.htm
**** 以下訳文 ****
もし、メーターパネルのABS/DSC警告灯が点灯した場合、ABS/DSCシステムに問題が発生した事を意味しており、アンチロックブレーキやトラクションコントロール機能が失われます。
この事はドライブ環境が安全ではないということを意味します。
またブレーキシステムからのエラーコードやブレーキ油圧スイッチの電圧低下のエラーコードがあった場合でも実は圧力スイッチの問題ではないかもしれません。
時々、その装置は5Vのリファレンスを出すことに失敗してそれ故に信号の電圧が欠落してしまいます。
ABS/ASC装置はこのセンサーが5Vのリファレンスを出す事に失敗しているとは読み取らずスイッチの故障とみなします。
モジュールの修理を請け負う会社、企業へ送付すると治る事があります。
その場合はユニットをコーティングする必要はありません。
もし新品を購入して取り付けた場合は装置をプログラムする事が出来る自動車修理工場へ行く必要があります。
あるいはポンプやソレノイド、又はその他すべての部品の故障である事もあります。
以下、エラーコードについて
5E19 DSC:エンジン管理:インターフェイス
5DF0 DSC:油圧装置:ポンプモーター
5DF1 DSC:油圧装置:ポンプモーターのコネクタ不良
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8
コネクタが外れたらオス側を脇に退けておきます。(赤矢印)
そしてメス側に接点復活剤を吹き付けました。今回はクレの接点復活剤を使用しました。
本当は綿棒などに吹き付けてチョンチョンと塗るような感じで使うといいようですが手が入らずそんな器用な事ができませんでした。
吹き付けた後、乾燥させようと思い、折角ジャッキアップしたのでフロント下回りを点検しました。
…続く
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