フロント　スタビライザーブッシュ　交換

サイドシルに乗ると「ギコギコ」、発進時に「カコ、ガコ、バキ」という音が出たらまずスタビブッシュを疑いましょう。部品が安いので...

ジャッキとウマでも出来なくはないですが、体勢が辛い上に高トルクで締める箇所があるので危険が伴います。
私は前もって潤滑油を浸透させるに留め、本作業はリフトを借りました。


まずアンダーカバーを外します。
鉄のクリップなので再使用できますが、うまくやらないと壊してしまいます。

写真右の緑線のようにドライバーでツメを起こしてロックを解除し、隙間にドライバーを差し込めばポロッと落ちてきます。

貧弱なプラクリップではなく鉄のクリップを選択したのは市販車でも超高速を考慮した結果なのでしょう。

赤四角のクリップを6個
赤丸のプラナットを2個取り外し、アンダーカバーを下に落とします。

赤矢印のボルトは取り外し、
緑矢印のボルトは緩めます。
緩めたブレースバーはスタビライザーのストッパーになるので、取り外さない方が楽です。

画像下が車体前です。
緑矢印　コントロールアーム用ボルト（18mmボックス）は緩めるだけ

赤矢印　スタビマウント用2本（15mmボックス）
　　　　プレートとボディ（16mm ボックス）
3本のボルトを取り外します

取り外せたらコントロールアームのボルトを軸にプレートを回転させてスタビライザーを落とします。

着いていたブッシュはスカスカでした。
新しいものを取り付ける際はライニングにラバーグリスを塗って組み付けました。

あとは戻すだけですが、新しいブッシュがU字クランプに収まり切らずボルトが入りません。

しかし、コジってくださいと言わんばかりの隙間がありますので、ドライバーやバールを併用すれば簡単に取り付けできます。

締め付けトルクは画像の通りです。

ブレースバー用9番のボルトは8番と同サイズなので100Nmで締め付けました。

作業工程4が結果的にこうなったのか、こうなるように設計したのかはわかりませんが、プレートの回転と収まる位置がしっくり来すぎて思わず唸ってしまいました。