本日、新型ジムニー試乗のため、Dラーを訪問しました。
事前にTELで空き時間を確認しておいたので、Dラー到着後直ぐに試乗出来ましたが、本日は平日と言うのに試乗順番待ちになっていました。
相当人気があるようで、今は、先行予約分もこなせておらず、新規注文しても納期は不明となっている状況で、営業担当さんも自分自身の受注を10台近く抱えているのに対して、納品可能なのは1台だけとなっており、納期トラブルにならなければ良いのだけれどと話しておられました。
今は”待っていました!!”なので注文が集中している状況ですが、落ち着いてくるとそうは台数が出る車では無いので、ライン拡張も簡単には出来ないのかもしれません。
そういう状況なので、到着して店内で休む間もなく、直ぐに試乗開始となりました。
平日でこの状況なので、今度の三連休は相当すごいことになりそうです。
XBEEも月産3000台程度の生産キャパでこなしきれていなくて、現在3~4ヶ月待ちとなっているようですが、ジムニーはもっと凄い状況だそうです。
ジムニーシエラは更に酷く、元々売れていない車種だったので、生産計画上の数量が少ないのに対して、新型シエラは人気が出ていて、全くどうにもならない状態でそうです。
シエラの試乗車は少なく、都内の系列Dラーで試乗車が確保できているのは2店舗だけとのことでした。従って、直ぐに試乗出来ない状況だったので、本日はジムニーだけの試乗をすることになりました。
Web情報ではジムニー/ジムニーシエラの納期は6ヶ月~1年と言われており、ハスラーの時より酷くなるかもしれないそうです。
自分はXBEEを購入したばかりなので、直ぐに乗り換えと言う状況ではないので、問題ありませんが、欲しい(あるいは仕事で必要)という人が6ヶ月~1年待たなければならないというのはつらいかもしれません。
1)レトロ感と新しい装備が混ざり合う感じがたまりません。
2)最近の車には無いデザインです。
3)その真っ平らな側面外装パネルがやはり軽自動車であることを物がっています。しかし、このレトロ感のあるデザインには凄く合っていてます。林道など狭路を走行するのにも安心な形状です。牽引フックが棒を曲げたものが溶接された作りで、今までの薄い板金のものより強度が上がり実用的に思います。
4)現在の軽自動車の平らで直立した外装と比べてなんと、この形が似合っていることか。
5)一周ぐるりと外装を見ても隙がありません。この独自なデザイン。巷に溢れる同じような形をした軽自動車たちと比べてすごくカッコ良い! ありきたりのデザインに飽き飽きしている男子や女子ならそのクールさがわかるでしょう。こんな車スズキにしか作れないですね。
6)では、早速乗り込みます。先ずシートはそれ程硬くは無いですが、XBEEやイグニスのようにフニャフニャすぎないのでこちらの方が運転用シートしては優れている感じがします。インパネデザインは過去の古きジムニーのオマージュが感じられ、武骨さと新しさが共にある感じで、好きな人にはたまらないでしょう。各部のスイッチも大き目で操作しやすいですが、パワーウィンドウの開閉スイッチがドアに無いのは使いにくい感じがします。
7)AT車なので、このようなシフトレバー。個人的にはゲート方式の方がレバー位置の把握がしやすいので好きです。そして、副変速機用レバーがシフトレバーの右下に設定されたのは、従来のセンターに配置されたプッシュ式よりも、前方を見たまま操作が出来るため、使い易くて良いです。ただ、レバーが固いので、女性には扱いづらいかもしれません。
8)大きなスピードメーターとタコメーターが見やすくて良いです。センターの情報ディスプレイはXBEEとほぼ同じ。
9)ジムニーにもついにオートエアコンが装備設定されました。
10)AピラーがXBEE同様かなり立っています。このデザイン、個人的に大すきです。
11)ワイパーの根本はこんな感じ、やはりデザインした人が使用環境を良く理解しています。草木をかき分け走行しても、木の葉やゴミが溜まりにくくて良いと思います。
12)昔懐かしい雨樋が屋根周囲を囲んでいます。最近の車は、風切り音やデザインの為に此処がツルツルになっていて、雨がそのまま落ちてくるのが当たり前になっていますが、これがあるとドアを開けて傘を開くまでの間濡れずに済むので便利です。
13)地上高、さすがに高いです。サスペンションアーム取り付け部やデフ玉が一番低い位置と思われ、205mmなのでボディ下部の位置が如何に高く、如何に凹凸路走行時の余裕が大きいか判ります。
14)室内空間寸法を大きくしたため、荷室寸法は、そのままでは極小です。後席を倒さないと、荷物は搭載出来ない感じです。
リアドアの保護は荷室部分全面を覆うような成型樹脂パネルが架装されており、XBEEと比べてずっと実用的ですが、荷室開口部側面が塗装むき出しなのはキズか付く恐れがあるので残念な部分です。
15)それでは早速試乗してきます。後が使えているので、通常の試乗コースしか走れないのが残念です。
走り出して、JB23のようにフラフラボディが揺れず、しっかりしているのが好印象。段差を乗り越えても、殆ど上下動だけなのでこれも良い感じ(JB23に乗って驚いたこと。段差を乗り越えると、上下動の他、前後左右にも車体が揺れるのです。こんな車今まで乗ったことが無いので、驚きました。慣れるまでは気持ち悪かったです)。
それと、音がかなり静かです。市街地の通常走行では、うるさいことはなく、快適でした。
JB23とギアレシオが全く同じなので、高速走行時の様子を再現するため、Dラーの駐車場で、アクセルを踏み込んで3500~5000回転程度までエンジン回転を上げて見ましたが、JB23程ではないにしろエンジン音はそれなりに大きく車内に入ってきます。
また、アクセルの踏み込み量もそれなりに大きいので、100km/hの巡行を2時間していると仮定すると、足裏が痛くなるのは間違いなさそうです。
ダートは走っていないので、サスの性能は完全には分かりませんが、道路表面のザラツキ感や段差乗り越え時のはねるような上下動はXBEEに比べて小さいので、こちらの方が良い感じです。やはり足の長さがある(前後方向の位置決めアームの長さがずっと長いので、楽にストロークが稼げるのかも)というのが効いている気がします。
市街地を走る限り、ふらつきが少なく、どっしりとした安定感がJB23よりずっと大きいので、この部分は相当進歩したと感じます。
但し、アクセル踏んでの加速については、JB23と変わらず、近頃の軽ターボ車に乗っている人は不満を感じるかもしれません。
結局、市街地走行でも、乗り心地と言う部分や加速性能、キビキビ感など多く部分でXBEEの方が自分には優れているように感じられました。
実際に高速道路を走ったわけではないですが、直進性などは良くなっているものの、高速道路での加速性能や巡行速度でのアクセルワークでは、JB23と同様な力不足感と足裏が痛くなるという事になると思われ、自分の所有車として新型ジムニー1台で用途全てをカバーするには力不足だなと言う結論になりました。
ブレーキLSDトラクションコントロール機能が付いて、斜め対向車輪の空転防止が出来るようになり、今まで乗っていたSUVより劣っていた部分が無くなったはずなので、最強のオフローダーとしての実力を体感したいというのがありますが、定年退職後のわが身で2台持ちはさすがに贅沢過ぎるので、XBEEで走行可能なダートを走って楽しむことにします。
16)高速道路走行での予測及び市街地走行でも、XBEEの方が遥かに気持ち良く、楽に乗れるのが確認されてしまったので、XBEEの代わりにジムニー乗り換えというのは、自分の場合は無しとなりました。今後、ジムニーシエラの試乗が可能となったら、改めてXBEEと比較してみます。
なので、XBEEでダートを走る時用のスペアタイヤとして、現行のXBEEに付いているホイールとタイヤの組み合わせで1セット追加購入することにしました。
17)Dラーの駐車奥を見ていると、ナンバープレートの付いていない、納車前の車がありました。これはXBEEです。
18)ブルーイッシュブラックパールの納車待ちジムニーが既に駐車されています。
19)納車待ちハスラーも置いてありました。
試乗後、XBEEでのダート走行時のスペアタイヤとして、純正ホイールに現行タイヤを履かせたもの1セットを注文しました。
過去エクスプローラーで1回、ジムニーで3回林道でのパンクを経験しています。そのいずれもサイドウォールが傷ついたのが原因なので、林道等のダートではパンク修理キットでは役に立たない可能性が高いと思われます。
テンポラリータイヤを収納するとラゲッジアンダーボックスが使用不可になります。
それなら、ダート走行するときには通常のホイールとタイヤセットをラゲッジに放り込んでおいた方が実用的且即応できるので、エクスプローラーに乗っていた時と同様、今回セットで購入することにしました。
20)自宅に到着し、XBEEから降りると、いきなり雨が降り出しました。気候が不安定のようです。
21)本日の試乗で宣伝用CDと保冷バッグを頂きました。
試乗と、スペアタイヤ購入の用事が済んで、XBEEで自宅に戻りましたが、なんやかんや言ってもXBEEの方が楽に、そして心地良く走れ、その差はまだ大きいです。
それなりの用向きでは比類ない能力を示すジムニーですが、市街地走行が良くなったとはいっても、周りの車も進化しているので、人によってこの部分の感じ方は違うと思いますが、やはり快適性では大きな差があると感じました。
フォードKUGAとジムニー(JB23)の2台持ちを1台に纏めるのにあたって、XBEEを購入したのはそれなりに乗り比べて1台で自分の用途をある程度広くカバーできそうだからですが、新型ジムニーであっても、同様にはカバーできないことが確認されたので、あとはジムニーシエラではどうなのか、更に強く試乗してみたくなりました。