2024年08月25日
イスタンブールの安宿の屋上で会い、一緒にビールを飲んで話をしたイランの大学で建築を教えているアミーンから息子にメールが届いた。
長く連絡を取り合っているようだ。
【アミーンからの手紙】
「西洋化した日本でも現代の建築物には日本の文化と歴史の真の影響のようなものが見られる。
第二次世界大戦後に西洋文化に親しみ日本人の生活は影響を受けたのに、日本の近代建築には、日本の文化や歴史から受けた真の影響のようなものが残っている。 美術や建築の世界で、近代を受け入れつつも、日本人が本来持っていた歴史的価値を重視することを求める人たちはいるのだろうか?」
息子からは「日本人は異なる二つの価値観を同居させることに抵抗がない民族だから西洋的な建築様式の中に日本の伝統的な要素を残してるんじゃないか。
そしてその民族性には日本の歴史が関係してるんじゃないか。
友達とこの疑問について話してても、地震や湿気なんかの環境要因はありそうって話は出てきてた。
具体的にどんな要因がどんな建築文化に繋がってるのかは分からないけど。」
で、息子はチョコ父に建築文化について質問をしてきた。
【チョコ父】
「地震の多い日本で古くからある神社仏閣には学ぶ事が多く、免震構造は東京駅のリニューアルで使われてた、とか、五重塔の心棒の考え方が東京スカイツリーに採用されている。日本の技術者は古い建築技術を尊敬している。歴史的価値を重視しているが、技術への尊敬の部分が大きい。古い技術であっても、そこにヒントはあり、問題の解決の助けとなっている。」
というような事を書いて息子に送った。
Posted at 2024/08/25 13:17:31 | |
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