今年で3回目となります。
第1回目は、能登半島の「禄剛埼」。生憎の雨で、踏破ならず。
第2回目は、津軽半島の「竜飛岬」。踏破できたものの、1泊2日ではかなりのハードスケジュールでした。
そして今回は、渥美半島と知多半島のダブルゲットを目指します。
そもそも、この「さきっちょツアー」。なんで始まったかと言いますと、すべては頑固でわがままな娘の
発言からはじまりました。
かなーり昔の車のCMで、「日本の端を見に行こう!」というキャッチが頭に残っており、セブンが納車され、
初めて娘と行った「日本の端」が、「江ノ島」でした。我が家から20分くらいの行程です。
まだまだ幼かった娘は、駄々をこねます。
「こんなの端っこじゃない!!」
「じゃあ、どこが端っこなの??」
「ここ!」
指を差した日本地図のその先は、「稚内」でした。
「さすがにそこは無理だなぁ。休みもとれないし、お金もたくさんかかる」
「じゃあ、ここ!!」
それが能登半島のさきっちょでした。
「なるほど、君の考える日本の端ってのは、さきっちょのことなんだね。江ノ島もさきっちょじゃん」
「江ノ島は、でっぱってないからだめ」
「いやいや、でっぱってるじゃん?」
「なんとか半島ってなってないとだめ」
「じゃあ、今年の夏休みは能登半島のさきっちょに行こう。そこだったら、1泊2日でいけるだろう」
そして、始まったのが、夏休みに娘と1泊2日で行く「さきっちょツアー」なのです。
さきっちょツアーには、ルールがあります。
・灯台と一緒に写真をとる。
・さきっちょ制覇が、なによりも優先される目的である。
・地元の美味しいものを食べる。
・なるべく、さきっちょのホテルに泊まる。
・オープンカーとすれ違ったら、親指立てる。
今回は、愛知県です。去年の行程約1700キロに対して、そのほぼ半分くらいの行程なので、
かなりナメていたところもありました。全然ラクチンじゃなかった。
朝3時に起床です。娘は興奮して眠れなかったようです。荷物をトランクに積み込みました。
今回はトランクバッグは使いません。ドアも幌も積まないので、若干のお土産スペースがあります。
「南海トラフ地震に気をつけてね」
よくわからない見送りの言葉を寄せるママに
「うん、南海トラフ地震には気をつけるよ」と答えておきました。
圏央道 → 新東名 → 遠州森町PAスマート → 袋井ICから東名に乗り換え
→ 浜松西で降りて浜名バイパスへ → 浜名湖入り口の橋を渡って
→ 42号線をひたすら走って、伊良湖岬へ
ここまで一日目の行程です。
朝4時に出発です。まだあたりは真っ暗です。
近所のコンビニで凍ったお茶とお水を購入し、クーラーバッグに詰め込みます。
おやつはSAでご当地のものを少しだけ食べます。
朝ごはんは伊良湖岬までありません。「大アサリ定食」が待っています。
我が家から15分程度で高速の入り口です。ブルックランズスクリーンで高速100キロ前後の速度だと、
助手席の娘との会話もままなりません。80キロ程度までだと会話が可能です。インカムの装備が必要です。
もしくは、潜水艦の伝声管のようなものの設置が必要不可欠です。
ヒ●キンだの、は●め社長だのに傾倒し、将来はユーチューバーになりたい、と言っている娘に、
車載&撮影用で用意しているアクションカメラを奪われ、道中いたるところで収録していました。
新東名を降りた頃にはバッテリーがなくなり、64Gのメモリの半分が消費されています。
海水浴とか、さきっちょ踏破の映像を残さなきゃいけないのに!
しかも、ほとんどの映像が、自撮り映像しかありません。こんなんじゃ満足なリポートができないじゃないか。
今回は、静岡県、愛知県の2県を経由します。ほぼ静岡県を横断です。静岡は美味しいものがいっぱいです。
SAには誘惑がいっぱいです。
最低限のトイレタイムと給水タイムに止めるとしましたが、慣れない早朝からの活動に、二人ともお腹がすいてまいりました。

さすが茶所。抹茶おはぎがとても美味しい。
ケチな娘は少ししか分けてくれません。
ここまでの行程は、薄い雲が広がる絶好のセブンドライブ日和。直射日光がないだけでもありがたいです。
新東名遠州森町から一般道に降りて、東名に乗り換えます。
なぜこのルートかというと、左に遠州灘、右に浜名湖が見られそうな橋を渡るためです。
さぞかし、素敵な橋なんだろうなぁ。
西湘バイパスみたいに遠州灘を眺めながらのオーシャンクルーズ的なやつを期待してわざわざ、このルートを選択しました。
だって、全く知らない場所なんだもん。
地図とか見たけど、楽しみのために航空写真だとかストリートビューは使わないと決めていたのだもの。
浜名バイパス。なぜ浜名湖バイパスじゃないかわかりました。
湖みえないんだもん。
遠州灘も遠くにちょろっとしかみえないんだもん。
セブンの車高だと、ガードレールのコンクリしかみえないんだもん。
もしかしたら、県道323の方が湖を堪能できたんじゃないだろうか。
そんな残念な思いを抱きつつ、42号線、渥美半島の海岸線を走らせます。
促成栽培の温室が並ぶ農園地帯を突き抜けます。
後で気づいたのですが、この促成栽培はほとんどがメロンらしいです。
渥美半島はメロンの名産地らしいです。
あー、食べておけばよかった。
道民の、しかも富良野の隣町で生まれ育った僕は、メロンの名産地が富良野・夕張以外に存在するとは、これっぽっちも思っていませんでした。
名産地言われても、メロン2個も積み込んだらオーバーフローしそうなトランクではどうしようもなかったのだよと、帰ってからママに伝えたら、
「日本というところは、どんな僻地であっても、中一日もあれば配送してくれる素晴らしい国なんですよ。私に食べさせたくないって強い想いでもない限り、スルーするなんて信じられない!」

我々はしっかりいただきました。

大アサリフライ定食を食べたり、

岩牡蠣を、食べたり。
さきっちょはどこも海産物が美味しいねぇ。
まさかメロンが有名とは。
たしかに直売所がいたるところにあったなぁ。ノーマークだったわ。
ご飯を食べて、少し歩きます。

伊良湖岬灯台に到着しました。
「The 灯台」というフォルム。
美しい。けど、別に灯台にはそれほど興味はないので、この灯台が〇〇式で、とか性能だの様式だの全く興味はありません。
このさきっちょの向こうは三重県です。斜め右側が知多半島です。
外国に向かっていないさきっちょは珍しいなぁ。

恋路ヶ浜という有名な場所らしい。
少し曇っていたのは残念だけど、これくらいの曇りのおかげで助かりました。
この後、海水浴して、夕食バイキングして、翌日の知多半島に備えます。

多分、一般人の1年分食べた。