ホテルの駐車場に着いても、街灯すらなく、ここが本当に先っちょなのかすらわからない真っ暗な状態。
とりあえず、温泉に浸かって、疲れを取り、明日に備えます。
さて、温泉温泉。
痛くて満足に浸かれません。思った以上に、日焼けヒリヒリです。遠くに見える漁火っぽい灯りを見ながら湯船に浸かり、とんでもないところまで来てしまったなぁと、つくづく思い返し、翌日の行程を考えつつ、不安になっていきます。
午前3時に茅ヶ崎を出て、午後9時に先っちょの温泉に浸かってるということは、午前9時に先っちょを出発すると、茅ヶ崎に着くのは午前3時なんじゃないだろうか。
これ、下北半島だったら、自宅に到着と同時に出勤だろうなぁ。
娘の選択は間違っていなかったけれども、ギリギリのところを攻めてくるあたり、絶妙だな。
8月9日。6時に起床。荷物をまとめ、スプレーを作成し、朝食を済ませます。ホテルの売店で軽くお土産を買って、チェックアウト。
先っちょ到達証明として、こんなシャツを買いました。青森だから、青!
フロントグリルに刺さったハチを取り払い、ストーンガードにレリーフ状態になったイモムシや羽虫たちを、ホテルのパンフレットでこそぎ落とし、出発です。
いよいよ先っちょ踏破です。
本州最北端ではないですが、先っちょからの景色として、北海道と下北半島を望める先っちょとして、なかなか先っちょポイント高いです。日本先っちょ10選に入れてもいいくらいでしょう。
最果て感たまらないこの景色。
北海道が意外と近く見えます。
「これ、橋かトンネルでいけそうじゃね?」
って思っちゃう感じ、理解できます。
意外とずんぐりとした灯台で、タワー感はあまりありませんでした。
階段国道も少し歩きました。380段くらいあるらしいので、降りたら最後、上がってくるのが大変そうで、ちょっとだけ昇降。
午前9時すぎ、帰路につきます。
今回の先っちょツアーの目的は、「青森県立美術館」「龍飛岬」「わんこそば」。この3つ。東北にきたら、是非わんこそばは体験したいアトラクションのひとつです。
龍飛崎から青森まで、2時間弱。
青森から盛岡も2時間弱。
「いただきます」が14時くらいか。
とりあえず、車を走らせます。
青森に到着し、インターチェンジに乗り込む前に、コンビニで水分とおやつの補給です。
コンビニで素敵なモノを発見!
焼きそばBagoon!です。
茹で汁でわかめスープを作るという画期的な商品です。東北限定商品です。
会社の東北民に高額で売りつけるため、とりあえず3個購入。
雲が多く出ていたので、直射日光はそれほどひどくはありませんでした。
秋田鹿角あたりで霧雨に遭遇します。
少し強くなってきたので助手席にトノカバーをかけます。路肩に止めてトノカバーを装着している少しの間、クマが出てきたらどうしようか気が気じゃありませんでした。
娘の前方視界は、アクションカメラで確保します。
ここで遭遇した雨は霧雨です。
少し走らせるとすぐに雨は止みました。
雨による不快よりも、一服の清涼剤のような気持ちよさすら感じました。
盛岡インターにつき、わんこそば屋を目指します。14時過ぎに到着しましたが、その時点で5組待ち。さすが東北随一のアトラクション、混んでる。
わんこそばは食べ放題。5杯食べるごとにマッチ棒を並べていくシステムです。
テレビで見かけるような食べたお椀を重ねていくシステムは追加料金がかかるようです。
我々の準備は万端だ。近所の100均で、交通量調査に使うカウンターを買って来ていた。
「初めてみました」
店員さんに準備の良さを驚かれつつ、スタートです。
結果、パパは106杯。娘は、驚愕の66杯。
アスリートがマラソンを走り終えた後のような疲労感と満腹感と満足感で充足していたところ、
「このあと、デザートをお持ちしますね〜」

まるで刀を杖にして、精魂尽き果てたかのような娘、66杯。
晩御飯どころか翌日の朝食までいらないくらい満腹の状態で盛岡をあとにします。
インターチェンジを目指し市内を走っていると、火照った額に冷たいものがあたります。
「やばい、こいつは霧雨どころじゃねえ」
たちまち車道は水浸し。
遠くに晴れ間が見えるがなかなか雨域を脱出出来ない。
盛岡南インターから高速に乗るが雨脚が弱まりません。
ゲリラ豪雨とまではいかないが、ゲリラ大雨に遭遇。
花巻あたりでやっと雨域を抜け出しました。
パンツまでは濡れてないけど、シャツはビシャビシャです。
雨域を抜け出すと、今度は直射日光です。
岩手県を抜ける頃にはシャツも乾き、ゲリラ大雨なんて何もなかったかのようです。
長者原SAで、おやつにずんだソフトクリームを食べます。ふとクルマをみると、とても綺麗になってます。
ハチの残骸や羽虫の死骸や、ストーンガードのイモムシの跡まで綺麗になくなってます。
ゲリラ豪雨すげー。
少しペース上げていかないと、睡眠時間を満足に取れなくなりそうなので、平均速度を上げていきます。
わんこそばでお腹いっぱいなので、無駄にサービスエリアに止まる必要はありません。
墓参りで山形にはよく来るので、安達太良SAに差し掛かったあたりで、なんとなく近所な気分になりますが、まだまだ遠い。
最後のチェックポイント、羽生PAに23時過ぎに到着。鬼平犯科帳パーキングは、すでに真っ暗。一本うどんはまたの機会です。
あくまで法定速度で安全に圏央道を飛ばしていきます。娘は寝ています。
時速約100キロの凄まじい風と音の中で眠っています。よほど疲れたのでしょう。
無事到着したのが、午前1時すぎ。
総走行距離およそ1750キロ。
総時間およそ46時間半。
うち総走行時間およそ30時間。
なんだ?この耐久レース。
以下、反省&気付いたことまとめ。
・そもそも高速を長距離走るための車じゃ無いので、無謀な旅行だったなぁ。
・足元が暑くない!むしろ直射日光があたらないから足元丁度いい感じ。K6Aいいぞ!
・今回は、トラブル一切なし。安全・安定のスズキユニット!
・ブルックランズは巻き込みは無いけど、ダイレクトに風がくる。前髪が全部後ろに行くので、真っ先におでこが日に焼ける。帽子は吹っ飛ぶし、どうしようかなぁ。
・スプレー式エアコンは秀逸だ!日焼け止めか落ちちゃうけどね。
bumioさん、
ヒントありがとうございます。あなたのおかげで熱中症にならずに済みました!
・娘に関門海峡の存在を教えないように育てよう。
さて、お次はどこにしましょうか?
パパはもう怖いものなしだ、娘よ、どんとこい!