ゴルフRを借りてわかったB5の魅力

愛車のエアコン故障が長引いて「もしや買い替えもあるのか？」と以前から、可変ダンパーDCCのおかげでスポーツ走行もロングドライブもこなせて荷物も積めるゴルフRはどうか？と気になっていた。幸い愛車はエアコン修理後、快適に冷えるようになったのだが、それでも気になるゴルフR。2014年製ゴルフR(5G)だが某レンタカーで貸し出していたのを先週末借りて半日走ってきた。

280hpとバブル期GT-Rと同等のパワーを誇るゴルフR、しかも電子セッティングをノーマルモードからレースモードにすると、サスペンションもハンドルも引き締まって、キキッとタイヤを一瞬鳴らして加速していく。あっという間に制限速度に到達、アクセルを戻すことになる。

確かに早いな・・・しかし・・・横置きターボエンジン・FFベースの電子制御ハルデックス４WDは、愛車のクワトロベース縦置き自然吸気エンジン・フルタイムトルセンデフ４WDとは大違い。急発進でフロントタイヤが鳴ってから後輪から押し出される感覚は気持ちよくないし、確かに太いタイヤと軽い車重でコーナリングは早いのだが、ハンドルを切ってタイヤがたわんで曲がり始め、アクセルオンでリニアにエンジンの高まりを感じつつ、四輪が気持ちよく協力しあってスムーズにコーナーを抜けていく感じがない。速いのだが、なんだかドタバタする感覚がある。

あとこれは慣れの問題かもしれないが、レースモードは言わずもがな、コンフォートモードでも足が硬い。ゴルフRは高速道路での段差の突き上げ、一般道での穴乗り越え、ショックの角の丸まり方が足りない。いつもカタカタして、なんだか落ち着かない。

もちろん車長が違うから、横幅は同じか少し広いくらいだが、後席は狭い。トランクルームは、ワゴンと比べるのは酷かもしれないが、圧倒的に小さい。

クルマのコンセプトが違うわけで、比較すれば違うのは当たり前なのだが、スポーツ走行よりロングドライブが圧倒的に多いじぶんの使い方だと、5GゴルフRと比べると、B5は圧倒的に好ましかった。てなわけで、まだまだ愛車に乗り続けたいと思った週末ドライブであった。ただし、あれだけスポーツ走行しても燃費は10km/L！愛車なら5kmになるだろな。2014年ゴルフR、最近の車はそこは大したもんである。2025年製にも機会があれば乗ってみたい。