能登から帰還しましたみのるです。
能登の写真はこれから整理します。
地震があったのに、部屋の中は何も落ちてませんでした。良かったです。
今日、金大中(キム・デジュン)韓国元大統領が死去、とのニュースがありましたね。
個人的には、非常に残念でなりません。
職場でふと見た、朝日新聞4月22日朝刊の「オピニオン」欄で、金大中さんへのインタビューがあり、「北朝鮮と向き合う」というテーマで話を伺っていました。
金大中さんの、とても温かい人となりが染み出すような記事だったので、スクラップにしておいたのですが、まさかこんなに早く見返すことになるとは思いませんでした。
そこの見出しには
「安全を保証して懐柔していくこと
封鎖は成功例ない」
とありました。
本文の中には、
「北朝鮮も国民が外を見れば変わる。衣食住を全部政府に依存し、政府の言うことだけをずっと聞いてきた社会ですよ。封鎖しても絶対に変わらない。国交を開けば、大使館も商社や文化施設も入る。もちろん非常に扱いにくく難しい国ですが、だから忍耐が必要なのです」
「仲がよくない相手ほど会うべきなのです。会えば互いの誤解も晴れるものがあるし、何か実を結ぼうという気持ちになる」
という言葉も。
北朝鮮が良い国だなんて絶対に言えません。そんな国に対して、ここまで敬意をはらって接することのできる心の広い人なんて、そうそういませんよ。
金大中さんの言葉を聞いていると、「テロ支援国家」と言って取り合おうともしない姿勢が、小学生の仲間はずしみたいに思えてなりません。
北朝鮮の人がみんな悪い、なんてことは無いですよね。
様々な問題は問題としてあるとしても、誰に対しても接する時の態度は穏やかであるべきです。
日々「北朝鮮=悪」と刷り込まれて、人と人が接する時の基本的な「礼儀」を忘れて接してしまったら、それは寂しいことだと思います。
個人的なことでいえば、「北朝鮮の自然を観光しに行きたい!だから早く仲直りしてほしい」が本音ですね。
だって、「行けません」と言われたら、なおさら行きたくなっちゃうじゃないですか。(笑)
一番近いのに一番遠い秘境、というのもそそります。
「太陽政策は甘い!!」って言う人もいるとは思いますが、国家間で「優しさ」を全面に出せるこんな人を失ったことは、本当に残念なことです。
心より冥福をお祈りいたします。
以下、ヤフーの記事本文です。
金大中・韓国元大統領が死去、ノーベル平和賞受賞者
8月18日14時24分配信 CNN.co.jp
ソウル(CNN) 韓国の元大統領、金大中(キム・デジュン)氏が18日、ソウルの病院で心不全のため亡くなった。病院関係者が明らかにした。同氏は1カ月以上前から肺炎のため、入院していた。
金氏は1998年から2003年まで、韓国大統領を務めた。2000年に、北朝鮮と韓国の関係改善に尽力したとして、ノーベル平和賞を受賞した。
金氏の年齢については、メディアによって83歳と85歳に別れている。生年月日は、ノーベル財団のウェブサイトによると1925年12月3日だが、金大統領図書館の記録では1924年1月5日になっているためと見られる。
1960─70年代にかけ、朴正煕大統領の軍事政権下で民主化勢力のリーダーとして活動。73年には東京のホテルから拉致される、金大中事件が勃発。80年の光州事件で、内乱陰謀罪で死刑判決を受けるが、その後、執行停止となり、米国へ亡命。政界に復帰後、4度目の挑戦で大統領に就任。韓国の民主化を進めると同時に、北朝鮮との融和を目指す「太陽政策」を掲げ、金正日総書記と南北会談を実現させた。2000年、韓国の民主化運動ならびに北朝鮮との関係改善が評価され、ノーベル平和賞を受賞した。
Posted at 2009/08/18 19:44:03 | |
トラックバック(0) |
思うこと | 日記