北海道では史上最速級でとっくに雪が積もったという話でしたが、11月も半ばなので、関西でもそろそろ冬の準備をしないといけません。
そんなわけで、今シーズン向けのスタッドレスタイヤをいつものようにオークションで調達しました。今回も、このところマイブームなミシュランをチョイスしたのですが、届いたタイヤを見てみると、何と
"Made in Russia"でした。
ミシュランは世界的な企業ですし、以前からいろいろな国で生産していて、一部の方は同じモデルでも生産工場によって乗り味が異なるということを指摘しておられて、「○○製が買えてラッキーだった」といった話を聞いたことがあります。
先代のミシュランX-Iceは、日本市場のものは日本製がメインでした。
'05年、06年といった製造のものです。確か、日本では岡本理研さんが提携していたころの工場を引き継いで、ミシュランが製造していたはずです(現在は閉鎖、撤退したと思います)。
ほかの在庫のタイヤを見ていると、同じ'05年製造の13インチのX-Iceにスペイン製のものが見つかりました。
ちなみに、先シーズンから僕のロードスターにはいているミシュランX-Ice XI2は調べてみるとイタリア製でした。
面白くなってきたので、夏タイヤも調べてみると、今僕がロードスターで履いているミシュランENERGY E3Aはスペイン製でした。
さらに、予備に持っている現行のENERGY SAVERはイタリア製でした。
こうして、僕の持っているミシュランは、日本から撤退して以降は基本的にスペイン製かイタリア製で、ついにはロシア製も登場してきたということになりました。
もともと、ミシュランはフランス企業ですから、おそらく大本はフランス国内で製造していたのでしょう。しかしながら、EU経済圏の拡大とともに、僕の履いているような、安くて利幅の少ないモデル、サイズに関しては、おそらく人件費が安いと思われるイタリア、スペインなどでの生産に切り替わり、ついには東欧を飛び越えて、ロシア製にまで至ったわけです。
こうして、安い労働力、市場の拡大を求めて、EU圏を強引にどんどん拡大した結果、ギリシャに端を発するユーロ危機といった事態に発展したのではないかと思います。自由貿易の拡大は、確かに経済活性化に貢献しますが、東南アジアのどこかの国の経済不安を引き金にして、日本が大不況に陥るような状況も発生する可能性があることを肝に銘じて、TPPの交渉には臨んでいただきたいなと思います。
しかし、ロシア製のスタッドレスって、めっちゃ雪道強そうですよねぇ(笑)。
今日も帰ったらウォッカで一杯やろうとか思いながら、タイヤ作ってるんでしょうかね??
Posted at 2011/11/13 19:18:24 | |
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