2013年07月12日
ボルドー液散布
・今年も最後の消毒、ボルドー液散布をしました、デラウェアで。最後というと、実際にはもう一度ボルドー使う人とか、殺虫剤の類を使うケースもありますが、出荷前に期間を気にして使うのはボルドーが最後ですね。ボルドー液は今から100年以上前にフランスのボルドーでブドウの盗難を防ぐために、派手な着色剤として硫酸銅と石灰を混ぜた液をかけたところ、病気の発生が少なかった事から発見された化学農薬の元祖です。今でも耐雨性がたかく予防効果もあり、値段も安いので使われていますが、地元ではボルドーをまかない園もままあります。散布が手間で病気が出ない園の場合は無駄ですし、汚れが落ちづらいという欠点があるので。そして、もう一つの欠点が、調合が面倒という事です。
・ボルドー液は生石灰を水に溶いて、そこに硫酸銅も水にといた物を入れて反応させるのですが、倍率が40倍と低いので、なかなか溶けてくれません。今回は一日前から準備して、散布直前に混合したのですが(混合反応は一瞬ですんで)、散布終わってみるとタンク底に大量の固形物が残ってました。どうも硫酸銅が溶け残っていたようです。最近の薬剤は倍率が高く水溶性が良いフロアブル製剤や液剤が多いので、かつてのように攪拌機で混ぜ続けて散布する事は希ですが、ボルドーに限って言えばこの水溶性、分散性の低さはなかなか解消出来ない問題です。一応ICボルドーというプレミックス製剤もあるのですが、こいつの問題は1袋が5kgとかなので、200リッター程度を一度に作らないといけない事と、それでも溶け残り問題はあること。つまり部分的に残すって事は難しいんですね。自家製ボルドーよりは粒子が細かいのでSSあたりに入れるには問題ありませんが(SSは循環ポンプが攪拌をしているので)、手散布だと注意する必要があります。先に充分な水で溶いてから希釈するとかありますけど・・・
・あとは梅雨明け宣言後が高温で乾燥しているのでデラ園は水をまきました。実を触っても水が抜けて軟化しちゃっているんですね。これが酷くなると縮果病という生理障害で実が茶色く乾いてダメになってしまいます。この時の注意点は、縮果病の実を切り落とさない事です。というのは、ブドウの木が蒸散に果実の水分を引っ張ってきている証拠なので、そのタンクである実を落とすと次ぎの実に症状が出ます。この症状は顕在化すると不可逆なので、どんどん進行しちゃいますし、大抵は温度が高く水分が取りやすいであろう肩の方からダメになります。対策は笠をかけて温度を下げるってのもありますが、根本的には短期的な水分不足なのだろうと思います。ただ、ブドウの木の水分の移動速度はそれほど速くはないでしょうから、コンスタントに水をやるのが一番でしょうね。
・あとは苗もボルドーを打ちましたが、ほんと生育悪いナー。苗の横に大きな雑草が生えていたので抜いたら、苗さら抜けて来て、根が全く生えてませんでした。酷い、酷すぎる、これじゃダメだわ。なんでこんな酷い状態になれるのか不思議だ。
・銃剣について詳しい人から指摘されたので訂正。私はプルバップ式のFMASとかL85に銃剣は付かない、現在はあんなの使わない、と書いたのだが間違いだった。どっちも銃剣が付くし、そういう訓練を受ける受けないは別として軍用小銃には銃剣のマウントは付く物らしい。理由としては、今のタクティカルナイフは銃剣としてつく形をしているので負担ではない、弾が切れた場合にやっぱり無いと困る気がするという評判があったりなかったりする、ある程度の威嚇効果がある、死体かどうかぶっさして判別するのにつかえる等々。とは言え、アメリカ陸軍では2010年から銃剣技能の訓練をやめた=実戦でも使わないし、ドイツでもマウントはあるが別にバヨネットとして使わないという事で、すたれた戦術ではある。
っが!唯一例外的に銃剣を活用している軍隊がある。イギリス軍だ。奴らは第二次大戦後にもアルゼンチンで銃剣突撃をやっていて、あの頃はL1とかL2だったから分かるが、アフガンやイラクでもL85に銃剣つけて突撃して敵を退却させたという事が記録されているそうな。うおお、イギリス軍、強い!男らしい!と思ってはいけない。L85と言えば近代希に見る駄作迷銃で、プルバップなのに重い、ジャムりまくる(1%の確率でジャム)、各種不良と自衛隊の62式とどっこいである。で、H&KがG36買える価格で改良型A1にしたらしいが、そんでも基本的に信用してない。SASはM16系使ってるぐらいだ。だから、「小銃が信用出来ない場合は、銃剣突撃もやむなし」という所だろう。さらに、この銃剣装着方法だが、プルバップで銃身短いので銃口の先に取り付けている。書いたように現在の銃剣はサバイバルナイフを転用する簡易型なので、写真を見ると子供のおもちゃにしか見えない(さらにイギリスのナイフはカミラス風の古くさいデザインだし)。
こんなおもちゃ抱えて特攻してくるイギリス軍を見た敵兵は何を思っただろうか?奴ら薬が何かキメちゃってるゾンビ兵か自爆装備があるか。あるいは、おもちゃに見せかけて殺傷力があるとか?あるいは無敵装甲でもあるんじゃないか?半分プフフフと笑いながら、半分その裏にある狂気に恐れをなして逃げ出したのではないだろうか?とだけ書くとイギリス軍を馬鹿にしているようなのだが、私は世界の軍隊の中で勇猛という事では大日本帝国陸軍とイギリス軍は双璧だと思っている。イタリアや問題外として、ドイツやアメリカは合理主義があるし、ソ連や中国は無教養か恐怖政治だ。でも、イギリス軍はロンメルの頃から、自軍の損害がいくらひどくても戦略のためにとんでもない劣性の中での防衛戦など平気でやってる(とくにロイヤルフォース)。ああいう戦意の高さみたいなのは、逃げる場所がそもそもないけど、硫黄島の日本軍とかそういうのに似ている。
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Posted at
2013/07/12 22:27:14
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