2016年12月05日
庭木伐採・またワイン会でした・
・庭木の伐採を頼まれて、割と太いトウカエデを倒してみた。作業スペースが無く倒す方向も他の木や塀を避けたのだけれど、見事にその方向に倒せたし、倒すときも手で軽く押すだけで行ってよかった。さて、先日から修理したチェンソーの実力テストという事でマルヤマのチェンソー(いつもうろ覚えで適当書いてあるが、MCZ353-1)とスチルの011AVTEQを持っていったのだが、それぞれ結構違った。
まずスチルはパワーが桁違いで、チゼル刃のためかものすごい切れる。カンナというよりウッドチップとかノミのような切りカスがバリバリと出てくるし、多少挟まっても物ともしないで切ってくれる。小型チェンソーにプロ用とかあるのか懐疑的だったが、逆に「このクラスじゃないと間伐とかプロ作業は出来ないわな」と納得。丸山のはスロットル絞ると抵抗で良く止まるからね。
一方でスチルには2点、重大な欠点がある。一つ目は排気音でかなりウルサイ。イヤーマフラーして作業しないと耳やられると一緒に作業していた人にも言われるほど。そしてもう一つはマフラーの熱で外装のプラスチックが燃える。実際は燃えずに煙が出てこげて変色するのだけれど、最初からそうなっていて不思議だったが納得。というか、コレってかなり重大な設計不良じゃないだろうか。書いたように011AVTはアルミの組み立てマフラーで一度反転させて排気しているので、そこが異常加熱するみたい。一応耐熱ブランケット挟んだけれど、逆に温度が上がればマフラーが溶ける可能性もあるし、スチルが無理させないようにそれで良しとしたのか、何のテストもしなかったのか、排気温度下げるぐらいガス濃くして使うべきなのかは不明。元から戻し回転が1回転ないぐらいだったので、薄いことは薄いんだろうけどね。
相対的にマルヤマのは非力で切れない。オレゴンの刃も研ぎやすいけど長持ちしない感じもする。ただしフルスロットルでもシュイーンとかジュイーンって感じで回る。スチルのはブオオオオオ!って感じなので、静かでスムースなのはマルヤマ。まあマルヤマの刃は1タンクブドウを切った後なので、多少は差っぴいて見ていいだろうけどね。伐採なら圧倒的にスチル、主枝ならマルヤマ、枝ならタナカ、もし一台だけ持っていくなら大は小を兼ねるはずだけど、スチルはやっぱりウルサイ。理想はスチルのパワーでマルヤマの静かさでタナカの取り回し。
・昨日もワイン会だった。今回はブルゴーニュで、かなり高いワインがふんだんに出たので結構飲んでしまった。白はクレマンと最初の一杯のシャルドネのみ、残り4杯はボジョレヌーボーとピノノワール、プルミエクリュやガメイとピノの混ざったタイプ、自然派などだった。初参加の人が多くて「レストランのワインリストから選べるぐらい勉強したい」という自己紹介を良く聞くが、これ難しいよねぇ・・・確かにAOCをはじめ認証制度である程度のグレードは名前から推測出来るが、特級畑>一級畑>村名>地域名となると、分かるのはせいぜいプルミエクリュまで。その上でも良し悪し好き嫌いはあるし、村名でも美味しいのも結構ある。
なのでマダムが「生産者名を覚えて、予算の中でその人の村名にするか特級畑にするか選べばいい」というのは確かに一番わかりやすい。が、星の数ほどある生産者から選べるのかって言われたら、それもまた難しいんじゃないかと。というか、私が知っている生産者のワインが置いてあれば、そりゃもう普段行けないような高級レストランに自動的になって、どうせソムリエがいるから、予算と好み伝えて選んでもらえるという気もする。という事でマダムの「予算の範囲で大雑把に伝えれば、その中で安いのを持ってくるのが普通のサービスマン」というのはかなり的確だなと感心した。
今回は改めてボジョレヌーボーって美味しいなと感じた。ボジョレは破砕せずマセラティックカルボシオンという二酸化炭素密閉型浸透析出発酵を行うのだが、日本ワインメーカーの人が二人も来ていたので聞いたら「うちでは新酒だからってソレは行っていない」「実は試験的にやったが結果が芳しくなかった」という事だった。結果が良くないという理由をもう少し詳しく聞くと、少しでも果実に瑕疵がある拡大されてしまう、特に完熟してない時に青臭い匂いが出てしまうとの事だった。決して日本のワインメーカーさんがへんな材料を使っているという訳ではないが、ヌーボーという早飲みかつ廉価で短期発酵なお酒を造るものとしてはコスト的に辛い物だといえる。まあ実際今のボジョレヌーボーって1本1000円台の後半、高いのだと2000円の後半のも多いわけで、高級ヌーボーという不思議なところに行き着いてしまっているわけだ。という事で昨今だとヌーボーよりビラージュを良く見る気もする。
このヌーボーに関しては政治的な話しを以前聞いた。お酒のボトリングによる貯蔵技術が出る前は、お酒というのは基本的に単年度で飲みきらないと品質が悪くなってしまうので、新酒が出回るとみんな喜んで買っていた。新酒にもっとも価値があった。で、新酒で儲けるためには、市場でもっとも早く新酒を供給することが求められる。そして供給を早めるには温暖な地域で早生な品種を大消費地の近くの運河に面したところで作ることが望ましくなる。という事で実はブルゴーニュのボジョレーはそんな商業的に有利だったわけではない。しかし、政治力でもって「新酒を販売していいのは11月の第三木曜日から」という法律を作ったため、競合産地は上で書いたメリットがなくなりボジョレーの品質とかスケールメリットとかに負けて消滅したということがあったらしい。
・薪ストーブの設置終了、試運転してみて室温28度まで上がり暑くて逃げてきた。まだ気温が12度とかあるから仕方ないね。今年の改良点は火台と煙突穴。以前は床にレンガを置いて、その上にケイカル板を置いていたが、高さが若干合わずストーブの足にゲタを履かせていた。今年は台の高さを上げて作り、下に骨組み作って割れないように工夫、組み合わせもスロットインにして気密を高め倒れないようにした。もっとも今考えるとストーブの下の骨組みが木材ってのはあまり良くない気はする。でもセンサー設置しているけれど床温度はストーブ直下ですら50度には行かない。灰があるので熱が伝わらないのだ。まあ簡単に分解できるようにしたので、夏場にチェックだな。
煙突穴は窓枠につけていたベニア板で、外枠をつけて断熱材も入れた。煙突の周囲は前からめがね石だが、ステンレスの板を綺麗につけなおした。増築した倉庫と妙なスペースの取り合いにもなったけれど、その場その場での加工でなんとかおさめることが出来て満足。
折角なのでストーブで沸いたお湯でラーメン作ったが、お湯の供給に限ればソーラーの方が有能。今日も晴天で大分沸いた。ただ温度低下が早いので、その対策を明日以降でやりたい。
・以前リフォームした家に数年ぶりに行って見た。最後まで仕上げする時間がなくて心残りな部分もそのままだったが、断熱材の物量投入の効果も感じられた。特に床の暖かさは暖房単体では得られない心地よさがある。白木はそこそこ汚れていたし水染みなんかもオイルフィニッシュの無垢材だと見られるが、それも風合いではある。反面後悔しているのは内窓をペアガラスにしなかったことで、やはりシングルガラスだと二重窓にしても効果が低いのを感じる。他はドア類がアルミのままなのはどう考えてもおかしかった。あそこは本来はアンティーク材が入る予定だったからな。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2016/12/06 04:17:56
今、あなたにおすすめ