2011年10月14日
・最近草刈り鎌グルメをしたせいで、刃物という物のおもしろさを再確認中。良い刃物を使うと、出来ない事が出来たりはしないが、能率が10倍ぐらい違う。いや、誇張じゃなくて。一度だまされたと思って1000円ぐらいの鎌(ただしステンはもう少し高くないと駄目だと思う。鋼材が安来鋼の物)を買ってみるといい。
・ただ、いくら良い鎌でも使っていれば当然切れなくなってくる。というか、一発目の切れ味が長続きする事が良い鋼材の美点なので、良い鎌ほど長切れするがという感じか。そこで研ぐ訳だが、鎌というはかなり特殊な刃なのに、雑に使われる事から、研ぐという事に工夫があまりされてない。鉈とかノミとかは結構工夫されているのにね。また、それは悪い鎌が流通する事で、鎌を研ぐという感覚が他の刃物とかけ離れてしまっているのもあるかも知れない。
・悪い鎌の例を取ると、鋼材が柔らかすぎるので普通の鎌用の砥石を当てると削れるというかめくれる。当ててる感覚がない。また砥石も使い方が雑だからか端っこが落ちているのが多い。サビ落としなら分かるが、研ぐ際にはこんなの使えない。また安い鎌砥石に限って修正が当たりづらいというか小さすぎて修正出来ない。ネットを検索すると、尊敬するTAKAよろず研究所さんで柄を付けているが、鎌を固定するとしたらアレが一番正しいと思う。
・良い鎌は・・・多分だが白でも青でも2号だと思う。というのは2号だと刃先が何かに食い込んだ時に軽く曲がる程度で済んでいるからだ。これが1号だと多分折れてる。2号でも刃が欠ける事はちょくちょくあるので、かなり靱性と硬度のバランスはギリ。硬いので砥石あたりも多少ははじくのだが、なにせ刃の幅は小さいので、あんまり気にしないでも研げる。ただ砥石が丸い分、刃先は丸まってしまうというかどっちから研いでもカエシが出る。ともかく刃を作るのは砥石であり、砥石が良く当たるのが良い刃物だと言う話を再確認させられる。
・ただ、この鎌を使っていると時々アカシアの枝に斬りつけてしまうのが難点。なんか切れそうな感じがしてしまうのだが、薄刃鎌の切れると鉈の切れるは多分原理から違う。鎌の場合純粋に刃物として勾配刃の理屈で切れている。枝でも細い場合はそうだが、太い場合は切れんでも止まってしまう。刃が母材に挟まれて止まってしまう感じ。一方鉈の切れるというのは、刃が割り込んでいって材を開いていく感じだ。刃と動きの角度から考えると鉈と鎌の刃の実質的な角度の差というのは多分何十杯にもなるだろうか、もう全く違う。多分、角度の差は衝撃時間の差でもあり、摩擦の差でもあるのだろう。すごいのはそういうの関係なしに切ってしまうフレールモアの先端速度か。
・砥石に戻ると、修正を最近かけてないので、家中のをかけたい。これがガラスでやっていた頃は大変で、途中でサンドペーパーを水張りしてからかなり早くはなったのだが、これまたTAKAよろず研究所さんで修正砥石を自作する方法が出ていたので試してみたい。とりあえず先日壊してしまった天草砥石を買ってきた。これ、唯一持ってる天然砥石で多分大工さんが忘れていった物だと思うのだけれど、とても良い刃が付くのでお気に入りだ。
・ミニキャブは久々に適正なサイズの長靴を履いて運転してアクセルワークが雑になっていたと反省。ブカブカの長靴だとどうも操作がオンオフ気味になっていたのを感じる。これで燃費が悪かったのかも知れない。気温がグッと下がってますますエンジンは好調で、どんだけ燃料セッティング濃かったんだろうと思ったり。
・トラクターはマフラーを前出しに付け直した。これで天井がある場所でも簡単に入れるようにはなったが、振動でマフラーが折れるといけないのでステー追加の予定。
Posted at 2011/10/14 21:44:57 | |
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