BMWのブレーキって
片もちでなんだかやすっぽいよね~
ピストン1個しかないからあんまり効かないんじゃない?
それなら、
6ポッドや4ポッドに変えたほうが効くんだろうし、
ローターもでっかい方が効くんだろうな~っ
○○○○なんかレースでも使ってるし、かっこいいし、メジャーだしキットもお手軽な値段で出回ってるしこれに変えようかな?って話です。
いいでしょう。どんどんやってください
でも・・・・
あなたオカマ掘りたいですか?
クルクル廻りたいですか?
先日、
BMWチューニングについてのコメント欄でも少しブレーキについてふれましたが、今日はそんなブレーキのお話です。もちろんブレーキメーカーちゃんとしてるところはちゃんと良いブレーキ出してます。でもその前にもう一回考えたいです。
ブレーキも実は体感パーツ、こんな先入観を持っている方いませんか?
○ポッド数が多いから効くだろう。
○ローターはでかい方が効くだろう。
○有名メーカーだから効くだろう。
○パッドも変えたし効くだろう。
全部
だろうです。実際にテストした方はあまりいませんよね。
この先入観のままブレーキをポン!と付け替えたりしたらまさに体感パーツといえます。
こんな感じでノーマルテストできました?↓
動画 E46 M3CSL
http://www.bmwstyle.tv/elle/movie/M3csl.wmv
動画 E65 M6
http://www.bmwstyle.tv/e65m6.wmv
BMWのノーマルブレーキ、効かない効かないとよくそんな話を目にしますが、それは片もちのキャリパーのヒンソな見た目からの先入観で判断されてることが多く、実際にはめちゃめちゃバランスのとれた良いブレーキです。M車のブレーキなんてめちゃ効きます。パッドもローターもブレーキの性能にあわせて作られてます。実にすばらしいブレーキ廻りです。
ブレーキってクルマを止める重要な部分。
走る、曲がる、止まる、の自動車の3大欲求のうちの1つ、
メーカーがテストしまくったその3大欲求の1つをポンと変えようと言うのですからそれ相応の覚悟がいります。&命の危険だってあるのです。メーカーがブレーキ効かなくて事故で訴えられたりしたら大変ですからそりゃもう必死でしょう。
ブレーキの効きで一番重要なのはパッドでもローターでもキャリパーでもなく
前後の効きのバランスなんです。
特にリアの効きによってその制動距離は左右されます。
ノーマルからフロントだけパッドを変えたんだ~これは一番最悪のパターン。リアだけパッド変えたんだ~これもスピンモードに突入しそうです。クルマを止めるのはブレーキではなくタイヤですよね。フロント、リアタイヤに対してどれだけバランスよく止められるかを考えなきゃダメなんですね。
でも~でも~かっこいいから変えたい!
オラー
もう変えてしまってるだ~~どうしよう!
その気持ちすごくわかります。私も外品に変えてます。
じゃあどこに注意すればよいか考えましょう。
まずポン付け外品しちゃったかた、フロント6ポッド、リア4ポッドの例で行きます。フロントのブレーキとリアのブレーキのローターを見てください。たぶんですが、リアのブレーキローターへってないんじゃないですか?
パッドが減るのもフロントばっかりだし、って方いませんか?それはクルマのせいでもあなたのブレーキテクニックのせいでもなくて前後のブレーキバランスが出てないからなんです。
う~ん これ難しいんですが、抜本的な改革は
ノーマルに戻すです。ブレーキキットポン付けしたなら、戻す方が一番効くブレーキを手にいれられます。変えたという脳内アドレナリンがかもし出す効くと言う
幻想を回避できます。でもそんなんもったいないって方はリアのブレーキパッドを思いっきり効く物にして、フロントをあんま効かないな~って物にすればすこし解消されます。でも、これはただの妥協です。
では何故妥協なのか?
ブレーキってブレーキオイルでピストンを押し出してパッドを介してローターを止めるんですよね?あってます?
では、片もち1ピストン用に設計されたブレーキシステムをいきなり6ピストンに増やしちゃったらどうなります?外見じゃなくて中身ね!
サルでもわかるはずですが、今まで1個のピストンを押していた物をいきなり6つに分散したら力は分散されてしまいますよね?
洗車のホースと同じです。1が6ですからそもそもノーマルのブレーキシリンダーのままでは押す力が足りないんです。ブレーキキットにはブレーキシリンダーやらは含まれてませんよね?しかも後ろも4つに変えることになるのでもっとバランスは崩れます。キットにフロント、リアのブレーキの効きを調整するブレーキバランサーは含まれてませんよね?
M3の場合、6-4のポン付けやっちゃうと、フロントばかり効くようになるのがほとんどです。で必死にブレーキパッドの効きで帳尻を合わせようとするのがまさに妥協の現状ですね。
もったいない・・・
ほんとうにバランスがとれた6-4ポッドはたぶん胃が口からでるぐらい効くでしょう。でも本当に効かせようとするなら、シリンダー改造や、ブレーキバランサーをつけるなどめちゃめちゃお金がかかってしまいます。
それができないとただのお飾りブレーキ。ノーマルの性能には勝てません。初期制動がよくなっただけで効くと勘違い。勘違いをおこすのは、前ばっかり効くようになってるからというのが大半でこれが体感センサーを鈍らせる。フロントがグッ!っと沈む。体が前にゆさぶられ、止まる!という感覚に襲われる。お~効くようになってるじゃん!! じゃあ制動距離は? 挙動は?う~ん???です。
ブレーキはリアにも付いてるんですけど・・・。リア効いてます?
本当に効くブレーキは4輪がグッ!っと沈む感覚に襲われる。タイヤが路面をググッっとつかむ感覚に襲われる。そしてGの変化は滑らかなんです。4輪タイヤの最大限のグリップをつかって車を止めようと頑張るブレーキ。これが正解ですね。2輪で止めるよりせっかくタイヤ4輪ついてるんだからバランスよく4輪でとめたいですものね。それが高次元でできてるのがノーマルブレーキなんです。
安物キットのブレーキシステムなんて見た目はいいけど素材はホンモンじゃないし、ノーマルのキャリパーの方が熱にもまけない素材をつかってます、キャリパーが熱で膨張したりしたら性能発揮どころじゃあありません。。見た目は一緒でも素材が違います。また作ってる国も違えば、価格も違います。クルマ降りてブレーキ触ってみてください。やけどしますよ!この熱に耐えて性能を発揮できるキャリパー、ローターをモディファイするなら選びたいものです。
ノーマルの方なら、ノーマルのローターをきちんと研磨して、パッドをバランスよく効くものに変えてあげればポン付けキットよりもめちゃ効くブレーキを手にいれられますよ。
ポン付けキットは要注意っす。!体感も危険です。
安全を脅かすブレーキキットには要注意!名前に騙されるな!
特にお手軽の価格の物は素材がちがい、
バラバラに取って有名メーカーの名を借りてキットとして売っています。
デカイローター、デカイキャリパー 確かにかっこいい。
でも重量考えたことありますか?気づいてますか?
走りの性能にメチャ効く足元の荷重をおもいっきり増やしてることに。
それに気づいて、ノーマルの方がええわ、ってノーマルに戻した方をたくさん知っています。
そして気づかずにガードレールにキスした方もたくさん知っています。
オイラのようにこのブレーキでちゃんとバランス出すんだ!って試行錯誤してる人もいます。
あなたはどれですか??
あなたのクルマは100キロから33~35メートルで止まれますか?
ここでもですが、モディファイするなら
よいものを選びたいですね~
もちろんモディファイは自由です。自己満足の世界です。
私もそうです。同じCSLに真っ直ぐ突っ込んだことがあります。
ごめんね~ですんだからいいけど、済まなかったら・・。
その時はわかってなかったな~っとシミジミ思うのでした。
失敗は正しい道へと導いてくれます。
メカさん達も一緒に成長していきます。
めげずにやろうぜ!モディファイBMWってな感じです。
おまえだってAPレーシングの6ポッドと4ポッドちゃうんか~って
思ってくれた方、いろいろ試行錯誤中なので押してください(笑)
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