
スバル インプレッサ WRX STI、4ドアが復活
スバルオブアメリカは1日、2011年モデルの『インプレッサWRX STI』を発表した。
従来5ドアハッチバックのみだったSTIに、専用大型ウィングを装備した
4ドアセダンが加わった。
現行『インプレッサ』は、日本では5ドアにのみ「WRXシリーズ」が設定され、
4ドアセダン(日本名:『アネシス』)には、おとなしめの性格が与えられてきた。
しかし米国では、4ドアセダンにもWRXが用意されており、2
011年モデルでは全車がワイドボディを採用。そして今回、シリーズの頂点に
立つSTIにも、現行型では初の4ドアが投入された。
4ドアWRX STIの外観上のハイライトが、専用の大型リアウィング。
先代WRX STIで好評だった迫力のアイテムだ。スバルオブアメリカは、
「The wing is back!」とアピールしている。
5ドアを含めて、STI専用エクステリアを採用。新設計のフロントバンパーは、
エッジを際立たせたデザインと大きな開口部が特徴で、ワイド&ローを強調。
リップスポイラーも装備される。新デザインのグリルはブラック基調で、
ヘッドランプ回りはブラックアウト。STIらしい力強さが演出された。
2011年モデルでは、足回りの熟成が図られたのもポイントだ。
フロントロワLアームをアルミ製として軽量化。車高も若干ローダウンされた。
フロントには新開発ピロボールブッシュを、リアサブフレームには
ハードブッシュを採用し、キャンバー&トーの剛性を引き上げている。
さらに、2010年モデル比で、スプリングレートを前15.6%、後ろ53%アップ。
スタビライザーもフロントを20mmから21mmへ、リアを18mmから19mmへ大径化した。
18インチアルミホイールは、光沢塗装が施された新デザインで、8kgの軽量化を実現。
オプションでBBSも選択できる。
制動系では、ブレンボ製のパフォーマンスブレーキシステムを標準装備。
スーパースポーツABSは、後輪左右で独立制御され、
ハードなコーナリング中のアンダーステアを低減させた。スバルによると、
2011年モデルの開発は、ドイツ・ニュルブルクリンクで煮詰めたという。
2.5リットル水平対向4気筒ターボ(305ps)や、シンメトリカルAWDに変更はない。トランスミッションは6速MT。マルチモードDCCD(ドライバー・コントロールド・センター・ディファレンシャル)は3つのオートモードと6パターンのデフロックが可能なマニュアルモードを備える。マルチモードVDCやトラクションコントロールには、サーキットモードが設けられ、スバル独自の「SIドライブ」は、センターコンソールのダイヤルで、インテリジェント、スポーツ、スポーツシャープの3モードが切り替えられる。
インテリアは2011年モデルで、ブラック&シルバー基調に変更。トリムパネルやステアリングホイール中央部は、ダークキャストメタリック仕上げとなる。3本スポークのレザーステアリングホイールには、Bluetoothハンズフリー通話スイッチが組み込まれた。
2011年モデルのWRX STIは、米国では今夏発売。4ドアに復活したSTIは、セダンが主流の米国で支持されそうだ。
Posted at 2010/04/02 17:20:58 | |
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