
3週間前に大黒PAで991カレラMT仲間のlidocaineさん、ZebraQueenさんとお会いして以来悩んでいたことがある。
ショートシフトを入れるか否かである。
991前期を購入して以来、剛性感のあるシフトで流石だと感心していたのだが、ストロークが長めなことと、シフトノブの位置が高いために、握ると肘がやや不自然に空中に浮かんでしまうことが少し気になっていた。
とはいえネガティブに感じるほどではなく、満足していたのだが、lidocaineさんが入れているケイマンGT4/ボクスタースパイダー純正ショートシフトには興味深々だった。
お二人との尽きない談笑の後、運転させて頂けるとのことで、緊張しながらlidocaineさんの991.2の運転席に座る。見える景色は991.1とほぼ同じだが、シフトノブの奥にあるエアコンのスイッチ類が違うことに気付く。
クラッチを踏むと、軽い!前期と比べて明らかに軽い。スカスカな軽さではなく、自然に踏み込める重さとでも言おうか。のっけからその違いに驚く。
そしてショートシフト。痺れました。前期型より軽いクラッチも相まって、スコスコと決まる!前期型と基本的な構造は同じはずだが、この気持ちよさは何?同じトランスミッションとは思えない…
そしてもう一つ驚いたのは、ターボ化されたエンジンの自然さと乗りやすさ。低速からトルクが立ち上がるため車体が小さく、軽く感じられ、且つアクセルペダルへの追従が線形で、踏んだ分に比例して綺麗にパワーが出る。
正直なところ、自然吸気エンジンへの信仰が揺らいでしまった。そして、最新のポルシェが最良という使い古された言葉が啓示のように私の頭に舞い降りた。
乗る前に、ZebraQueenさんとlidocaineさんが、991.1と991.2は同じ991だがその間には線が引かれていて、それ以前と以降では違う車になっている、991.2は992.1に近い、ということを言われていて、このことなのかと理解すると同時に、新世代の911に一瞬で魅了されたのであった。
とはいえ991.1の魅力を再認識した部分もあり、例えばエキゾーストノート。高回転まで回した時の「コワアァァァァ〜ン」という乾いたサウンドがめちゃめちゃ気持ちいい。
そして、重いクラッチだったり、全体的にメカニカルで荒々しい感じだったりが、荒馬を手懐けるようで楽しい。これは997や空冷になると、それぞれ種類は違うかもしれないが、さらに濃い味になるのだろう。
次に同乗させてもらったZebraQueenさんの愛車は私と同じ991.1だが、私のものとは違ってスポーツエグゾースト付きで、逆にPASMは無し。991.1のエッセンスを濃くしたような車で、荒々しさに大変痺れました。
…さて、本題に戻ると、俄然ショートシフトを入れたくなってしまった訳だが、わからないのは、前期に入れたら本当にあんなにスコスコいくようになるのかということ。後期になってこっそりトランスミッションに改善が行われているのではないか。ミッション自体の摩耗やマウントのヘタリ、ミッションオイルも関係しているのだろう、などと想像し、悶々とした日々が始まった。
続く
lidocaineさん、ZebraQueenさん、その節はありがとうございました。お二人のお陰ですっかり911沼にハマりつつあります…
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2024/11/17 22:52:10