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2007年06月16日

老夫婦の涙

老夫婦の涙     
     <お読みになる前に>


これは老いた夫婦と老犬の心温まるお話です

この手の話がキライな方はスルーしてください







今日も名古屋は30度を越える夏日となり梅雨だという事を忘れてしまう程 暑い一日だ



私は近所の公園に散歩に出かけてみた...



よほど暑いのか公園には子供達の姿はない

私はベンチに腰掛 途中で買っておいた缶コーヒーを飲みながらタバコに火をつけた

つる草で木陰がつくられ じっとしていれば風が心地良い♪



すると夫婦とみられる老人が一匹の犬を抱えながらが私のいるベンチに向かって歩いて来た

 「こんにちは ココよろしいですか?」

老夫婦は会釈をしながら私に話しかけてきた

 「あっ どうぞ.......今日は一段と暑いですね....」
 
老夫婦は抱えていた犬を自分達の横におろし いたわる様に撫でている




私も動物が好きなので小動物から爬虫類まで よく子供の頃から飼っていた
 
その為 犬猫なら毛艶と目を見ればだいたいの年齢と健康状態ぐらいはわかるのだ

老夫婦が連れてきた犬はいわゆる雑種の小型犬で およそ12~13歳といったところだろう



私はハッとした!



なんと この犬には後ろ足が二本とも無いのだ

思い切って 私は足の事を紳士に尋ねてみた

 「この子の足はどうされたんですか...事故か何かですか?」

すると犬を愛しそうに撫でている婦人が

 「...............はぃ」

とだけ返事をし 紳士が当時の事故の事を話はじめた 



話を聞けば この老夫婦の息子さん達はそれぞれ独立し 今はこの犬と

3人で暮らしているらしい

そして外出する時は犬を外に鎖でつなぎ 2人が家に居る時だけ鎖を解いて敷地で

放し飼いにしているようなのだ

一年程前 ある日いつもの様に庭に放していたら姿が見えなくなり 不審に思い

表の通りに探しに出てみると

そこには 無残にも車にはねられ血まみれに横たわる愛犬の姿があったという

すぐさま病院に駆けつけ 一命はとり止めたものの両足は骨が粉々に砕け散り

切断を余儀なくされたと そう話す紳士の目はすでに赤く腫れていた



その後 その犬は前足だけで這って歩くまで順調に回復し 家の中ではお腹が擦れない様

タオルを下半身に巻きつけてもらい元気に駈けずり回っているらしい

しかし どうしても外に出たがる為 外に散歩に行く時はこうして抱きかかえて

気分だけでも外に散歩に来た気にさせるのだという



そして紳士はこう言葉を続けた 



「もし...もしあの時 私達が目を離さなければこんな事にはならなかった...

全部私が悪いんです...私が...ウッウッ...」

婦人は 犬を抱き寄せるようにその場に泣き崩れ

紳士は 肩を震わせながらポタポタと大粒の涙を落としていた



私は居た堪れなくなり

   「それは違いますよ...........」


老夫婦「.............................」


 「犬はね いいエサが貰えるとか そんなんじゃないんです

  大好きな主人と どれだけ一緒の時を過ごせるかで犬の幸せが決まるんです」

 「たしかにこの子は後ろ足を失ったかもしれない..

  そのかわり いつもあなた達と一緒に過ごす時間を手に入れたではありませんか...

  この子は今 とても幸せですよ」



私の言葉に紳士もその場に泣き崩れてしまった



わかっていたのだ.......



私などに言われなくても そんな事ぐらいこの老夫婦はわかっていたのだ!

それでも この老夫婦は自分達を責め続ける事で己自身を傷つけ 

それがこの子に対しての償いと考えたのだろう....

きっと墓の中まで業を背負う気だったに違いない



   たかが犬だろ.......そう思う人もいるかもしれない



しかし 我が子を想う親の心に 【種族の違い】 という隔たりなどないのだ

それが親心だと私は思う!




「じゃあね♪」 と犬の頭を撫でるとシッポを振って悦んでくれた..

「では 失礼します」 と2人に挨拶をしてベンチを立ち上がった私を

老夫婦は 何度も何度もおじぎをしながら見送っていた...



私の推定では12~13歳になろうかというあの老犬....

身体にメスも入れているのだ 

長生きは出来ないだろう......

たとえ 明日死ぬ事になろうともあの老犬はきっと幸せだったに違いない




  だって お前の主人はあんなにも優しいじゃないか......





                       そう思うと涙があふれた...
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Posted at 2007/06/16 22:13:50

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この記事へのコメント

2007年6月16日 22:23
いい話しですね。動物の虐待が普通にある時代こんな話しは聞けません。嫁の実家に同じ位の歳の犬がいました。長男を出産しゴールデンウイークに里帰りしていた嫁の膝の上で静かに息を引き取ったそうです。家族みんないたそうです。僕はMailで知りましたが、自然に涙が溢れましたきっと嫁が帰るまで頑張っていてくれたんだと思います。初めて嫁の実家を訪れた時にもプレイリードッグも死にました。ペットというのは愛されていれば最後まで一緒に過ごしたいんでしょうね。
コメントへの返答
2007年6月16日 22:50
はい 私にもkazuさんの奥様と同じ様な経験があります

死ねば楽になるものを頑張って頑張って私が帰宅するまで頑張り続け
帰宅した私がすぐさま抱きかかえると
「クゥ~ン」と最後のうなり声をあげて息を引き取りました

私は家族の前で号泣しました
動物との死別や人の涙をみると
とても優しい気持ちになれますね

kazuさんのご実家の亡くなった犬も
涙で見送られてきっとココの家に飼われてよかったと思っていますよ
きっと...♪
2007年6月17日 0:08
スルー出来ませんでした。。。
涙が出ました。
うちも4匹飼っててこの間思ったんですが
自分は4匹にめいいっぱい愛情を注いでるって
思ってるけど仕事の時はハウスに入れて
いったりとみんなに迷惑かけてるなって。。。
それならうちに来ないほうが幸せだったの?
って思ってしまう時があります。
でもみんなはパパママである私達の事が
めっちゃ好きでいてくれてるんですよね♪
こんな飼い主で申し訳ないです。。。

コメントへの返答
2007年6月17日 19:37
いいえ のんたんさんは正しいと思います
飼い犬の事故は留守中が一番多く
電気コード噛んだり 異物を飲み込んだり もしもの時留守では対処出来ません
ウチの犬猫達も昼間はゴロゴロしてますが 私が帰宅する時間が近づくと
ソワソワしだすそうです
わかるんですね やっぱり....

のんたんさんの犬達も帰りの時間ぐらい ちゃんとわかっていると思いますよ 
主人が帰ってきて撫でてもらえるその
一時こそが祝福の時ですから♪

心配なら今度留守の時カメラ仕掛けたらどうです?

案外 おりこうさんにしてますよ
きっと♪
2007年6月17日 0:41
こんばんは

心に響く話に目頭が熱くなりました
実家で飼っていた猫を思い出しました
まだ目の見えぬネズミの様な状態で
捨てられているのを拾ってきてから19年…
ジステンバーで死にそうになったり…
車に跳ねられ右手を失なったり…
多くの苦難も乗り越え共に歩んできました
亡くなる前は惚けてしまい
私のことも分からなくなりましたが
最後は安らかに天に召されていきました
家族として共に過ごした時間が長かったせいか…
自分より先に逝ってしまう事を考えたり
別れに、あんなに悲しい想いをするかと思うと…
今だに動物を飼う事が出来ずにいます
なんか私的なコメントで、ごめんなさい
コメントへの返答
2007年6月17日 19:49
そうですね....

死に水をとると こんなに悲しい想いをするのなら もう二度と生き物は
飼わない....
その気持ちわかります

私もこれまで一緒に生きてきた彼らの
事は忘れません
一度でいいから枕元に出てきてほしい
とさえ思います
「何か言い残した事があるなら言ってくれ」と.....

そして私が死んだ時 きっとむこうの世界で私を「やっと来たか 待ってたよ」と言ってくれると思いたいです

2007年6月17日 21:05
痛かったでしょうね・・・
ウチのワンコも車に跳ねられ
左後ろ足を18針位縫ってます。
しかし
跳ねた人は知らん顔して走り去ったそうです。
今は元気ですが
もうすぐ15歳になるので
お別れも近いかもと思うと今から辛いなぁ・・・
コメントへの返答
2007年6月17日 22:49
そうなんですよね
撥ねたドライバーはみんな知らん顔して 逃げちゃうんですね
その逆に 撥ねられた子を通りかかった見ず知らずの人が自腹を切って病院に連れて行ったという話も聞きます

そういう話を聞くとホッとしますね
まだまだ世の中捨てたもんじゃありません
 
くま子さん家の子は15歳ですか
ウチの猫は23年生きた記録があります
捨て猫だったのでウチに来てからが23年ですから もっと歳だったかも知れません

悔いの残らないよう精一杯生涯を
真っ当させてやってください
死んでから あの時ああしてやれば
よかったと後悔してもどうする事も
出来ませんからね..
   
2007年6月17日 21:35
こんばんは!

ふとこのブログが気になりおじゃましています。

動物は綺麗な心の持ち主です。

今日は獣医さんとお話した事があります。

入院中の患者さん(ワンちゃん、ネコちゃん)で状態が悪いから家族に電話すると不思議なくらい待ってたよ!って顔をみたとたん息を引きとるそうです。

獣医さんの目に涙が・・・
コメントへの返答
2007年6月17日 22:55
こんばんは

野生に生きるモノなら誰にも見られない様 死に場所を選ぶそうですが
人に飼われた動物は最後は主人に見守れて死にたいのでしょうか

最後のお別れを言う為に
最後にお礼を言う為に

主人の顔を見るまでは死ねないのでしょう
私にはそう思えてなりません
2007年6月18日 13:56
動物も人間も同じ生き物と言う事を
忘れてはいけませんね!

私も犬を飼ってますが
もう少し接点を持つよう
心掛けようかなと思いました(^_^;)
コメントへの返答
2007年6月18日 22:51
彼等は人間にその命をお金で売り買い
される立場 親を選べません

飼う以上は責任を持って最後まで
生涯を真っ当させる義務があると
私は考えます
2007年6月19日 21:48
私は犬を飼うのは今の子が初めてなのですが、あんなに一身に愛情と信頼を傾けてくれる生き物だとは知りませんでした。
愛した分、いやそれ以上に返してくれる。
そんな溢れんばかりの愛情に十分に応えてやれているのかなと自問してしまいます。

生き物を飼うってことはその人生に責任を持つってことなんだなぁと実感しますね。
コメントへの返答
2007年6月19日 23:33
人間と長い共生関係の歴史を持つ犬族
は他の種族と比べても人間に寄せる
信頼は絶対的なものがあります

中とろさんも帰宅した際には
精一杯 可愛がってあげてください

わずかその数十秒の抱擁の為だけに
彼等は何時間でも主人の帰りを待つ
のですから...

ちゃんと目を見て話してあげましょうね
彼等は十分理解出来ますから♪
2007年6月21日 22:20
遅いコメント失礼します。

ぺる吉(プロフ画像の子)は2年前の夏、
暑いから毛を刈ってやろうと獣医さんに
連れて行きました。そして鎮静剤の量を
間違えて、意識不明になり、そのまま目を
開けることはありませんでした。

当時は獣医さんを恨んでましたが、
今では同じ過ちを犯して欲しくないと
いう思いです。

いまだにぺる吉の命を奪ってしまったことは後悔してますが
きくリンさんの返答を読んでちょっと前向きに考えようと思いました。
私も天国で待ってもらえるよう頑張るかー!

さすがは人生の先輩。これからもよろしくお願いします。
コメントへの返答
2007年6月22日 21:51
私も多忙と過労で書き込み送れぎみ
です 汗) 歳には勝てん

それは恨んで当然です
例え 念書書かされようが
「間違えましたで済む事か!
とやかく言うつもりはないから
すぐ生き返らせろよ!」
と言ってダダこねてやりますよ
アタシなら 怒)

とは言えどうにもならない事ですからね
それより拾って育てたロードンさんの
優しい気持ちはきっとぺる吉に伝わってますよ♪

そうだ♪
私が死んだら ぺる吉に何でオマエが
死んだのか訳を話しておいてあげましょう

はい こちらこそヨロシク♪
優しい気持ちを忘れずに....
あっ! ガンダムのお勉強も忘れない
ように!!

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私に安全な高性能なんて必要ありません! 速い車が好き♪ でもRBは速くありませんが・・・(゚_゚i) いつかは最速2シーターが欲しいです♪ 幾つになっ...
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