
芸術の季節・・・
長年愛聴している、「
Keith Jarrett」のコンサート(9月26日)に行ってきました。
(今回は世界最高とうたわれる、Trioでの来日です。)
キース・ジャレットの紡ぎだす 音の世界に魅せられ約18年・・・
念願叶い、ようやく彼の生の音源に触れる機会に恵まれました。
3年振りとなる、JAPAN TOUR 2010・・・
先日の東京に続く今回の公演(全5公演)は、西日本屈指の音響環境を持つ、「
神戸国際会館」(左記画像)で執り行われました。
18:15 開場と共に入館し、まずは深紅の限定パンフレットを入手。
黒で統一されたステージは、向かって左から、ピアノ・ベース・ドラムのシンプルなミニマル構成で、注目のピアノは「
STEINWAY&SONGS」が使用されていました。
19:05 定刻を少し過ぎ、万雷の拍手喝采の中、三人(キース・ジャレットp、ゲイリー・ピーコックb、ジャック・デジョネットds)が登場。キースの深紅のシャツが目をひきます。
三人が定位置に着くと、立ち見が出る程の超満員の会場は、一瞬にして静粛に包まれ、皆 演奏(一音)までのわずかな余韻に浸ります。
1984.1.25 Tokyo solo
以下感想(キースのピアノ演奏について)
言うまでもなく、とにかく素晴らしかったです。
最初の一音を聴いた瞬間、思わず目が潤んでしまいました。
(長年の思いが、そうさせたのでしょうか。)
「本物の感動」とはこういう事をいうのだな、と素直に感じた次第です。
基本的に彼らの演奏は、原曲を留めておらず、全て即興で行われます(同じ曲でも全く趣向が違います。)
ひとつの音が次の音を誘い、そしてまた次の音を誘い、紡いでいく・・・
今回もまさに一期一会と呼ぶにふさわしい、スケール感のある演奏でした。
(1st・2nd set共に静かなスタンダードナンバーが多く、スローな曲調を好む私にとって、非常に満足できる内容でした。特にキースのジョーク「wrong key(キーを間違えた)」からはじまった、2nd・三曲目以降のコンセントレーションの高まった繊細なピアノタッチは特筆もの。CD化を強く望みます。)
中でも一番好んでいる、アドリブのメロディライン(不協和音を一切含まない、流麗な上昇下降を繰り返す、独特なメロディライン)は神がかり的で、ホントため息の連続でした。
(いつも思うのですが、どこからあんな美しいメロディラインが浮かんでくるのでしょう。)
また、唸りながら鍵盤の上に屈み込んだり、立ち上がり足でリズムを取る、いつものパフォーマンスも健在。
年を召したとはいえ、個人的には、全盛期を彷彿させるものがあったと感じています。
音の持つ温度の表現、そして演奏終了直前の静粛の中で奏でる、最後の単音数音の美しさ・・・
目・耳・心を全開にして捉えたキースの音の世界は、私にとって何とも筆舌に尽くしがたい素晴らしい体験となりました。
「
SET LIST」

2ndの空白部(三曲目)は「Answer Me,My Love」です。
今回は、久々に趣味の話題でした♪
一方的な内容で、大変失礼致しました<(_ _)>
Kobeのその他のレポは、後日
フォトギャラリーにて。
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Posted at
2010/09/30 21:55:42