2014年10月02日
燃える涸沢と穂高従走
皆さんどうもです。
御嶽山の噴火事故の直後、登山は不謹慎かと思いましたが
昨年訪れて、はまってしまい、一年間ずっと楽しみにして
まいりましたので、私のHNの由来である北アルプスは上高地、
紅葉に燃える「涸沢(KARASAWA)」に28日〜30日まで、
テント泊にて過ごしてまいりました。
当初、今週末の10月4〜6日あたりに行く予定でいたものを、
今年は紅葉が例年より1週間早いとの情報
により、繰り上げて急遽行ってきました。
そうと決めてからは、仕事調整にだいぶ無理をしましたが(爆)
事前には、台風の影響もあり、29日30日は天候が崩れるとの
予報ではありましたが、その後、台風も居なくなり^^;
おかげさまで3日間とも天候にも恵まれ、燃える涸沢と
北穂高岳→涸沢岳→奥穂高岳を縦走し、
満喫してきました。
今回は、友人がぜひ連れてって欲しいと言うので
彼の車で行きましたので、もう聞き飽きた燃費報告は無しです(爆)
さて、27日の夜に友人と合流し、出発。
上高地の沢渡バスターミナル駐車場には28日朝4時半頃到着です。
やはり6時間はかかります^^;
カップルの登山者がいたので、タクシー乗り合いを提案^w^
実質、バス料金より1人150円くらい安くなるのと、
バスよりは乗り心地がいいのでタクシーの乗り合いは
メリットがあります^^
すんなりOKをいただき、一緒にタクシーで上高地へ。
5時半には上高地の有名どころ河童橋を出発し、いざ涸沢へ。
雲ひとつない快晴の中、歩いて歩いてお昼頃、涸沢に到着です。
やはり、テント泊は荷物が多くなるので道中は辛いですね^^;
何度ザックをぶん投げたくなる事か(爆)
でも、到着したカールはそんな疲れもぶっ飛びの
美しさをもって迎えてくれました。

世界遺産に認定されてもいいと思うんですよね・・・
この紅葉の美しさは・・・
紅葉の最盛期には、涸沢ヒュッテと涸沢小屋は1枚の布団に
3人寝る程の混みようで、テントも1000張りにもなるという
超激混み紅葉観賞スポットですが、今回は土日の泊まりが外れてること、
紅葉ピークが1週間早まっていること等から、思っていたほどの
混みようではなかった印象です。
(29日月曜日の泊まりは1枚の布団に2人寝だったそうですが^^;)
さっそく、テントの設置場所を探し、寝床の設営をします。
昼飯を作り、食べ、その後は、な~んもしません^^
ただただ、美しい涸沢の紅葉を眺めて過ごします。
(ま、疲れて行動しようという気にならないのもありますが 爆)


日の傾きに併せて、色の変化がありますので、見ていて飽きる事は
ありません。喧騒から離れて、ボーっと過ごすこの時間は、多分
1年で一番贅沢な時間じゃないかと感じています。
日があるうちは、半そでで過ごせる陽気でも、日が傾き、
カールが日陰になると、あっという間に気温が下がり、
ダウンを着こまないと過ごせなくなるくらいの温度差があります。
早めの夕飯を作り、食べ、寝ます(爆)
早く寝るので、夜中に目が覚めますが、それは星を見るには
最高のタイミングです。

周りのテントも寝静まり、満点の星空をなんか独り占めしてるような
気持ちになれます。
(ま、実際はテントの中からいびきとか聞こえてくるんですけどね(爆))
29日朝、4時半ころから東の空は白み始めます。5時50分頃でしょうか、
日の出がカールを囲む山肌を照らす
「モルゲンロート」が始まります。

山肌をピンクから赤に染め始めます。
雲ひとつない天気に、見上げた山々の従走に心を馳せて、居てもたっても
居られません。
見上げると東から、北穂高岳 涸沢岳、奥穂高岳、吊尾根、前穂高岳と
つながっています。「全部いけるか?」なんて、友人の気持ちも考えず、
ほくそ笑んでおります(爆)
これから歩くために、食事をちゃんととり、いざ、出発。
北穂高岳(3106m)から登ります。
北穂高岳からは、北アルプスの表銀座
燕岳、大天井岳、常念岳、槍ヶ岳、大喰岳、南岳、大キレットや
白馬や野口五郎岳、笹ケ岳まで一望できるスポットです。
雲ひとつないので、最初に一望しておきたかったわけです^^

GWに来た時には、雪があり、雪渓を直登できたので、
2時間かからないとタカをくくっていましたが、夏道はそうはいかず、
不覚にも2時間半もかかってしまいました^^;
しかし、北穂高岳からは上空には雲ひとつない素晴らしい眺めを
得る事が出来ました。
登頂したもの同士が味わうあの一体感。
互いに、顔を見合わせるとおのずと笑顔になり、自然に会話が始まります。
あまりの絶景に、予定よりも30分余計に山頂でくっちゃべってました^^;
さて、次なる頂を目指します。
西となりの涸沢岳(3110m)です。
ここの道のりは面白かったです^^
ピークまではアップダウンがありますが、その斜度がすごいです。
登山と言うよりも、クライミングですね(爆)
私は、断崖絶壁にわくわくしておりましたが、
友人は顔が引きつりまくっておりまして、かなり肝を冷やしたようです。
帰りの車中で結構本音で恨み節をいただきました^^;
そんな友人ですから、涸沢岳に来た時には、もうテント場に降りようと・・・
どのみち、奥穂高岳方面に行かないと、テント場までは降りれないので、
とりあえず、穂高岳山荘まで行ってから決めようと言う事で
涸沢岳と奥穂高岳の間にある穂高岳山荘へ。
ちょうど、お昼時刻なので、山荘で昼食をとる事にしました。
味噌ラーメンを頼みましたが・・・・これが絶品です。
山の上で食べるからというのもあると思いますが、
バターなんか乗っちゃって・・・スープを飲んだ瞬間
別世界に飛んじゃった感じです。
あまりのおいしさに写真すら撮り忘れてしまいました。^^;
お腹が膨らむと、ポジティブ思考に変わるんですね。
あれほどテン場に降りたがっていた友人が、奥穂高岳にも登ると^^;
こちらはOKウエルカムでしたが、やっぱり山に入ったら
食いものは大事だなと思い知らされました。
お腹が減っていては、ネガティブ思考しか生まれないものだなと^^;
よって、非常食携行はするべきでしょうね^^
さて、この日3つ目のピーク奥穂高岳(3190m)です。
穂高岳山荘からの登り口から百メートルくらいは、
そこそこ斜度と難易度のある道ですが、そこを過ぎると難しくはありません。
北穂高岳から涸沢岳の道の方が難易度が高いと思います。
奥穂高岳山頂に着くと、噴煙を上げている御嶽山が望めました。

直線距離で35kmくらいでしょうか。
被災者に手を合わせました。ご冥福をお祈りいたします。
さて、そんな気持ちをかき消すような、かなりハイテンションな人たち
15・6人で山頂が賑わっています。
どうやら中国語で大声でしゃべっています。
その片隅で、65歳くらいの老夫婦が、困った顔をしていました。
気になって声をかけると、15・6人の中国人(?)が山頂の看板前で
写真を撮りまくりで、まったくよけてくれずに、かれこれ自分達が
写真を撮るのに30分くらい待たされているとのこと。
中国人(?)のグループを眺めていますと、男性も女性も関係なく
もう本当にお見合い写真や写真集の撮影かなと思うほど、
様々なポーズで、まさに撮影会状態です。
私、思わず「Please get out.leave the place to waiting persons.」
(あってます?^^;)と叫んでしまいました。
一瞬、山頂が凍りつき、シーンとなりまして^^;
中国人が「Sorry.One more picture.One more.」と。
(通じたんですよね?^^;)
多分もう一枚撮ったらねって言ってるんでしょうけど、その言葉から
個人撮影から集合写真に転じ・・・
3台のカメラで20枚くらい撮影してました^^;
まったく他者への遠慮や配慮がありません(ーーメ)
その間、下から結構な人数が山頂にあがってきまして
気がつけば、写真撮影渋滞です。
今回の山行では、外国人(主に中国人か)が多く訪れておりまして、
大陸のあちらの方がいい山いっぱいあるじゃないと思ったのですが
どうやら日本のように美しい紅葉は無いらしい。
山小屋の方にそう伺いました。
この時点で、2時半頃でしたので、この日4ピーク目の前穂高岳(3090m)まで
足を伸ばしたかったのですが、さすがに友人がテン場まで降りたいと・・・
なんのことはない「生ビール」が飲みたいだけ。^^;
前穂高岳は、次回のお楽しみにと言う事で、穂高岳山荘まで引き返し
その後、「ザイテングラード」を、テン場に向かって降ります。
友人は生ビールを、私はソフトクリームで、今日一日の山行に乾杯です。

3日目の30日、2度目の「モルゲンロート」を堪能し、朝食を作って
食べて、下山の準備にかかります。
来た道を上高地まで戻りますが、往路は6時間半もかかったのに、
復路は4時間で到着です。^^;
沢渡バスターミナルまで、またまたタクシー乗り合いで。^^
温泉に入り、松本IC付近のおいしいおそばを食して帰ってまいりました。
平日とあり、上信越・関越・北関東・東北道と渋滞もなく無事に
帰宅しました。
3日間の素晴らしい天気に恵まれた良い紅葉山行となりました。
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山行 | 日記
Posted at
2014/10/03 09:17:05
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